1 兄弟たち、霊的な賜物については、次のことはぜひ知っておいてほしい。 2 あなたがたがまだ異教徒だったころ、誘われるままに、ものの言えない偶像のもとに連れて行かれたことを覚えているでしょう。 3 ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。 4 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。 5 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。 6 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。 7 一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。 8 ある人には“霊”によって知恵の言葉、ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、 9 ある人にはその同じ“霊”によって信仰、ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力、 10 ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。 11 これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。
出典 : 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 コリントの信徒への手紙一 12章1~11節
41 エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、 42 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。 43 やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、 44 お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」 45 それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで商売をしていた人々を追い出し始めて、 46 彼らに言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家でなければならない。』/ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした。」 47 毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、 48 どうすることもできなかった。民衆が皆、夢中になってイエスの話に聞き入っていたからである。
出典 : 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ルカによる福音書19章41~48節