■ Linux+Wine+CassavaEditorではがきに宛名印刷する印刷設定の一例 ■


※うまく動かない場合は私が作ったLinux(Ubuntu)用の宛名印刷ソフトRiosanateaもありますので
そちらも試してみてください。

Windows用のCSVファイル編集ソフトに「Cassava Editor」というものがあります。
このフリーウェアには、はがきへの宛名印刷の機能がついています。
そして、LinuxでWindows用のアプリケーションを使用できる超有名ソフト、Wine。

この2つで、Linuxでも比較的簡単に年賀状などの宛名印刷ができるはずです。

具体的なやり方はこちら (私が使っているUbuntuでの方法です)

しかし、そのままでは宛先の名前のサイズがやや小さい気もします。
一度でも宛名印刷画面を出して閉じれば「Auto.dat」という設定ファイルが作成されます。
それを編集すれば各部の位置や大きさを変更できるのですが、どういじるかは
ヘルプにも載っていません。

ヘルプには「具体的にどこを直せばいいかはあすかぜに問い合わせてください。」
とありますが、そこまでするのは……と思う人もいるでしょう。
幸いなことに設定項目名がわかりやすく作ってあるため、私などは独自にAuto.datを編集して使っています。

ということで、参考までに私の使っている設定値を載せておきます。
この設定はおそらく、Windows上でCassavaEditorを動かす場合でも同様に使えるはずです。

(Auto.datの場所は、Cassavaのヘルプにある「インストール」の項の下方を参照してください。
Wineの設定がXPの場合は(HOME)/.wine/drive_c/users/(ユーザー名)/Application Data/Asukaze/Cassavaでしょうか)


● [印刷位置:宛先]の下にある項目を以下の値にします ( [印刷位置:差出人]まではいきません )

NameTop=30
NameBottom=125
NameX=51
NameSize=17

これを適用すると、以下のようになります。
(Wine:1.3.35 & Cassava Editor 1.7.3 使用時)



フリーのフォントにTフォントというものがあります。
まだβ版のようですが、フリーフォントには珍しく、その中には楷書体が含まれています。
それを使えば、次のように落ち着いた宛名書きにできます。



配布元からダウンロードしたTフォントの圧縮ファイルには、大量のフォントファイルが
含まれていますが、通常の用途なら TKaisho-GT01.ttc だけインストールすればいいでしょう。

このフォントは他のTakaoEXなどに比べてやや小さいようですね。
これを使う場合、NameSize=20くらいでもいいかもしれません。

↓ NameSize=20にした印刷例




私は自分の名前、住所を裏面に書いていますので、差出人の欄の位置や大きさはノータッチです。
差出人欄をいじるなら、Topが各欄の上限座標、Bottomが下限座標、Xが横位置、Sizeが
フォントサイズだというのはすぐわかると思いますので、Address(住所欄)、Name(名前欄)の
各数値を地道に調節してください。
とはいえ、差出人欄は位置もサイズも変更する必要はないとは思いますが。

(パソコンの座標のとり方はたいてい左上が原点 [0,0] になりますので
左右の座標値を増やすほど右、上下の数値を増やすほど下に行きます。)

面倒ですが、数値変更のたびにCassavaを再起動して
はがき印刷モードのプレビュー画面をチェックする必要があるでしょう。



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