第4回 確信
バンド結成はしてみたものの、そのクォリティに今一つ自信を持てなかったのだが、
Macoちゃんの加入は我々に大いなる希望を運んで来てくれた。
初めて練習に来てもらって一曲歌う前から最早姿勢が違う。発声の為の事前準備がシッカリしている。
大体の歌い手は「遅れちゃったぁ、昨夜呑んじゃってねぇ〜殆ど寝てないのよね。
さ、どの曲から行く?」みたいなのが普通だと思い込んでいたが、
まず体操から始めるプロ意識に触れて他のメンバーにも好影響を与えてくれた。
練習後のミーティングでも他人行儀な感じが徐々に薄れ、結構意見が交わされるようになってきた。
テナーとキーボードが音楽論を戦わしたりしてある意味バンドらしくなっても来た。
選曲も進み私はダンス天国やミッドナイトアワーなどの定番曲、
Macoちゃんにはマスターが上手い女性ボーカルが見つかったら是非とも歌わせたいと
願っていたというエタ・ジェイムスの名曲「I'd rather go blind」を用意した。
このマスターは接客センスは持ち合わせていないが選曲センスは中々良いものがある。
神は彼に二物を与えなかったのだろう amen。そんなこんなでバンドは練習を続けていた。
トランペットにドラムの同級生の超美形女子が入り、ベースなどはウキウキしていた。
他にもパーカッション男子やボーカル女子も参加し、頭数だけは揃って来たが、
全員揃っての練習が全く出来ず(それは今も同じであるが)不安も抱えながら進んでいた。
そんなある日マスターから初ライブ出演決定の連絡があった。
2004年5月、千日前アナザードリームがその場所である。
(続く)第5回 南海その1へ














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