11話目 (3,7) ”デズニー”

僕は嘘をつくたびにアゴが長くなっちゃうんだコノヤロー

                             イノキオ



12話目 (3,8) ”モームス”

友人のわたる君が僕に保田圭の写真集を見せてくれた、わたる君は保田圭の大ファンなのであり、写真集も予約していたらしい。


僕にはよくわからないけれど、こういった異文化コミュニケーションもいいものかもしれないなぁと思った。



13話目 (3,8) ”異性の気持ち”

こんなメールが来ました。
『もし私が今フリーで、あなたに付き合って下さいって言ったらどうする?』

なんて意味の無い仮定なのだろうか、あなたには恋人がいるし、僕に付き合って下さいと言うこともありえない、もしかしたら新手のイヤガラセなのかなぁなどとと思いつつ、ケツを拭いてトイレを後にした。



14話目 (3,9) ”死期というもの”

×月×日

僕には良くわからないけれども、みんなが言うには、僕はそろそろ引き抜かれるらしい。確かに僕は、同期のみんなに比べて著しい成長を見せているし、外見も一際目立っているため、引き抜きがかかるのは当然のことなのかもしれない。

みんなは僕を羨望のまなざしで見るし、僕自身引き抜きがかかるのは光栄なことだと思う。ただ、一つだけ不安なことがある、それは、僕以前に引き抜かれていった先輩達の噂を全く聞かないことだ。もしかしたら、引き抜かれるということはみんなが思っているような幸せなものでは無いのではないだろうか、それどころか命に関わるようなとても恐ろしいものかもしれない、引き抜きの噂が広まるに連れて、僕の不安はどんどん高まってくる、最近では夜も満足に眠れない、一体引き抜きとはどういうものなんだ。。。。。僕は、、、、僕は怖い。


(鼻毛の日記より一部抜粋)



15話目 (3,11) ”至高の料理”

昨日は僕のいとこの結婚式だったのです、結婚式にはおいしい料理が出ると聞いていたので、二時間半かけて長野まで行ってきました。しかし最近は結婚式にチャイナドレスを着て来る女性がいるんですね、僕という人間は足の綺麗な人が大好きだったりするので、料理そっちのけでチャイナのお姉さん達を眺めていたところ、急にウェイターさんに『お料理お下げしてよろしいですか?』と聞かれ、思わず「ごちそう様」と言ってしまいました、ああ料理が去って行く、せめて最期に別れの言葉くらい言わせておくれ、チャイナらと。



16話目 (3,14) ”ほわいとでー”

『下手くそだね』と君が言ったから 今日が私のマグロ記念日


と、友人の祐輔君が言っていました、彼は詩人だと思います。



17話目 (3,16) ”真相究明”

花粉が飛んでいる花粉が飛んでいると、ニュースキャスターはまるで再放送のようにうわごとを繰り返しますが、それは大嘘なのです。これは僕が獣医学を学んでいる過程で発見したことなのですが、実は花粉は飛んでいません。そもそも花粉が飛んでいるのを見たことがある人間が日本に何人いるというのでしょうか?テレビCMなどでは、さも花粉が飛んでいるような映像が使われていますが、映像とは必ずしも真実を伝えるものとは限りません、あの手の映像を見て皆さんが『ああ、花粉って飛ぶんだなぁ』などと認識してしまっているのならば、それは大きな誤解なのです。




花粉は風で飛ばされているのだ。



18話目 (3,19) ”今日も涙は流れる”

今日は僕の女友達のしずえちゃんが、宮城から遊びにやって来るのです。しずえちゃんは色白で小柄で、でも胸は大きいというハイクオリティな女の子なわけで、僕としては色々と楽しみで仕方がありません、会うのが待ち遠しいです。

ただ、一つ気になるのは、待ち合わせ時刻が5時にも関わらず、既に現在6時半を過ぎていることです。確かにしずえちゃん的には今夜のための準備も色々とあるでしょうし(例:勝負下着、フェミニーナ軟膏)、少しじらすくらいの方が可愛げがあるというものですが、では一体何故電話が全く通じないのでしょうか?これはもしかして地下鉄というやつですか?それとも行楽地などで良く起こる回線の混雑というやつですか?え、すっぽかされた?ないないないないあるわけがない。おっと、メールが来ました、なになに


『彼氏できたから行けなくなった  しずえ』


それだけ見ると、僕は今日のために購入したコンドームに携帯を突っ込んで窓から投げ捨てた。



19話目 (3,23) ”ひん曲がり度NO.1女優”

僕は四月から一人暮らしを始めるわけで、今は引越しの最中です。今日は先輩からもらった冷蔵庫を掃除しようと思ったわけですが、なんですかこの匂いは。僕は生まれてはじめての『鼻がひん曲がる』という体験に心躍りつつも、先輩に抗議の電話をかけたところ、『なめたこと言ってると、お前の顔をひん曲げてともさかりえみたいにしちまうぞ!』と脅されました、ひえー。



20話目 (3,24) ”僕は進級しましたってば”

今日は大学の進級発表がありました。友人の祐輔君は単位がギリギリだったのですが、なんとか留年せずに済みました。祐輔君は嬉しそうに武勇伝を語り始め、自分がいかに紙一重で留年をかわしたかを壊れたラジオのようにリピートし続けました。しまいには、『ていうか、留年したやつとか頭悪すぎ、うんこ、いや違うな、ほぼうんこかな。あ、なんかうんこしたくなってきた。』などと言いつつ自らも犬のうんこを踏むという高度なギャグまで見せてくれて、僕はもう大満足。


とりあえず来年の進級発表が楽しみです。






11話〜20話
     


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