1話目
 (2.22) ”恋文といふもの”

ふじこさんへ

あなたが好きです。あなたは人の子ですが、僕はそんなあなたが好きです。

鬼畜より



2話目 (2.22) ”奇跡の子”

僕はどうしてこの世に生まれて来たんだろう、コレと言った特技があるわけでもなく、外見も三枚目、シャレた意見も言えないし、うんこも漏らす。

今日も学校で祐輔君に『お前は生きてちゃいけない人間なんだ』と言われた、普通の子なら落ち込むかもしれないけれど、僕はその通りだと思った、だから今日、僕は死ぬことにしたんだ。

最期に、お父さんと少しだけ話してもいいよね?もしかしたら、僕がこの世に生まれて来た意味が発見できるかもしれない。ねぇねぇお父さん、一つ聞いてもいい?なんで僕はこの世に生まれて来たの?

『なんかうんこしたら、一緒に出てきた』

それだけ聞くと、僕は汲み取り式便所に身を投げた。



3話目 (2,22) ”子供の国”

ピーターパンとウェンディは、夜毎濃密なセックスを繰り返しました。その濃密さと言ったらもうすさまじいもので、僕の語彙能力ではとてもじゃないけど表現できないほどのものであったことは容易に予想できます。


あ、ネバーランドからはもちろん追い出されましたよ二人とも。



4話目 
(3,3) ”流れゆく一日”

追試の勉強なんてやっていられたものではないです、追試は明後日、有名な歌で『明日があるさ〜』などという曲があるけれど、明日が無かったら何もしなくて良いのに。。。

今朝、鏡を見たらずいぶんと髪が伸びていた、この無機質な世の中で、髪が伸びるということはもしかしたら、僕が生きているという証なのかもしれないなと思った、うん、明日は髪を切りに行こう。。。

んなことより勉強をしろと思った。



5話目 (3,3) ”だから勉強をしろ”

気が付くと僕は砂漠の真中に立っていた。暑い、水が欲しくてたまらない、一体何故こんなことになったんだ。。。。。し、蜃気楼、、やっとオアシスを見つけたと思ったのに、悔しくて涙が出てくる、、いや、泣いちゃだめだ、これ以上体内の水分を減らすわけにはいかないんだ。。。。。お、お前は誰だ?なんで僕を助けた?僕は何も知らないし、何も出来ないぞ、だって僕はこの世界の人間じゃ。。。。。


という夢から醒めたらおねしょしてました、オアシスを見つけたっていうか、ヤベェ



6話目 (3,4) ”春先ですから”

世間はひな祭りだかなんだか知らないけれど盛り上がってますね、僕は本来お祭好きの男ではないのだけれど、皆さんがそんなに盛り上がっているというのならば、僕もいっちょ盛り上がっちゃおうかなぁゲヘヘヘ。。。。

などと祐輔君が言っていました、彼の中ではお内裏様とおいなり様は同一らしいです、怖いですねほんとに。



7話目 (3,6) ”ダメだこりゃ”

追試がやっと終わったのです、思えば追試期間中はいろんなことがありました。プライドではバンダレイ・シウバが日本人を血祭りにするわ、K−1ではミルコ・クロコップがマーク・ハントからダウンを奪うわ、武富士放火事件の犯人は見つかるわ、僕はテレビに釘付けになるわ、、、、、後悔はしない、それが僕の生き方、かっこ良いね(ほんとにネ!)。



8話目 (3,6) ”酒というものについて考えてみる”

僕はカルーアミルクを大量に飲むと確実に腹を下すような男です、そんな僕でも女の子と付き合ったりしていいんですか?ホワイトデーに向けて今から何あげようか悩んでもいいんですか?ホテルのシャワーから出たら連れの女の子はすやすやと寝息をたてちゃっていて、やれやれと思いながらもほのかな幸せを噛みしめてもいいんですか?


とりあえずトイレに行っていいですか?



9話目 (3,6) ”スキスキスー”

今、僕の目の前にはスナフキンがいる。もし僕が女ならばナプキンとスナフキンをかけてコジャレたギャグでも展開するのだろうが、僕はタンポンの使い方すら知らない男なのだ、とりあえず突っ込んどく?みたいな。スナフキンの哀愁漂う目をまともに見ることのできない僕はたまらず顔を背けたのだが、そこにはなぜかムーミンが立っていたのだった。今度は僕も落ち着いて「お、巨乳が来た巨乳が。え、えと、揉ませてください、、、、そりゃフーミンだっつうの!」と会心のボケツッコミをかますことが出来たのだが、ムーミンはクスリとも笑わない、さすがに細川ふみえは古過ぎたのだろうか。。。


などと祐輔君が言ってました、彼は今窓に鉄柵のついた病院の中にいます。



10話目 (3,7) ”みんなは知っていましたか?”

『中国人の八割の人は緑茶を飲んでいます』

というCMを見て戦慄が走った。そういうことはもっと早く言えよ。




1話〜10話
     


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