血のシミ柄のドレス。底なし沼のように重く暗い瞳。 しかし少女達は生き続ける。 攻撃性、わがままさ、貪欲な感情を果て無き明日へ羽ばたかせる。 |
解放の歌/気高き少女達の咆哮 |
▼ 再生(WMA) 1,470KB .. 2:03 苦痛と悪意に満ちた孤児院から四人の少女は脱走した。 砂漠の夢を見る。 渇きの極限へと旅立つ―― すっかりくすんだ瞳は、初めて地平線を認識した。 失ったはずの感性を蘇らせる草木のにおい。ごおごおと吹きすさぶ風の味。肺を通り抜ける清涼感。 四人は初めて生を覚え、自身を覚え、絆を覚えた。 子供のように膝を抱え怯えたりはしない。 私を縛るものは、ひとつも無いのだから―― 命の息吹をこの身にたたえ、愛する仲間と心は繋がる。 弱さを強さに変えて少女達は行く。 「あなたの悩みは一つだけさ。愚直な私を見て笑えばいいよ」 私はみんなにとって唯一の悩みになりたい――と誰かが言った。 「どんなことでも、どれだけの時間がかかっても私が必ず解決するよ。 私は愚直なんだ。みんなはそんな私を見て、苦笑いでもしていればいい。 みんなの将来の不安は私がいること、ただそれだけで良いんだ。 他に悩む必要はいっさい、無いんだ」 絆は試練の度に強くなるから。 ――行こう。
使用楽器 : JUNO-D、FP-5、声、初音ミク
使用ツール : ピストンコラージュ、wavior 制作 : 2008/11/05 |