この4ページ目に入った段階で評価くんマークを付けたのだが、
気に入るかどうかの基準が、やはり聞いてくださる方と少し違うことがすぐに解った。
いやはや、難しいものである。

Passionate 43 days その4


12月22日(金) 『聖』
クリスマス 24 アワーズ
(WMA) 372KB .. 0:45
オルゴール

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:wa vior

これ以上長くする必要が無かった曲。
クリスマス 24 アワーズとは 「ゴルゴ13」 にあったサブタイトルなんだけれど、特に関係は無くて語呂が気に入っただけ。



12月23日(土) 『沼』
沼に浮かぶ博物館
(WMA) 2015KB .. 4:13
ヒズミハープ

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:スコアメーカー、wa vior

「かってに改蔵」 最終巻を読んで思いついた曲。
ギャグ漫画なんだけれど、最終話少し前から独特の空虚感、崩壊感が出始めるのよね。
タイトルもその1シーンから。

8分の9拍子と4分の3拍子が一緒に鳴るのがポイント。
伴奏とメロディは直録音なので、釣られてしまったりなにかと難儀した。



12月24日(日) 『香』
Dolls
(WMA) 1830KB .. 3:50
エスニック&ロック

使用音源:メロディオン、JUNO−D、民族楽器、呼び鈴、笑い人形
使用ソフト:ピストンコラージュ、wa vior

仮題 『大将オナニー』。
友人・大将が 「香の字で作って」 と言ったので制作。多分こういう曲調を求めてはいなかったと思う。
思いつくままに曲を展開させたので、1:53から祭が始まる。
1:56からのインチキラップ、その後の 「ヘイ!」 、更には2:27のオペラ声まで、全てamaの声。
3:03に鳴る 「ビヨーン」 はゴピチャンドという民族楽器。
最後の笑い声は姉がくれた、腹を押すと笑い出す人形。(タイトルもここから)
何かもうよくわからない曲。



12月25日(月) 『沙』
風の楽園
(WMA) 1886KB .. 3:57
ダンスミュージック風

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:スコアメーカー、wa vior

2日目 「砂」 のアレンジ。
さらさらと崩れ落ちた砂姫が復活、星に風が吹き荒れ、
砂の大地は草原に生まれ変わり   
姫は両手を広げ、
その口腔で冷たく澄んだ空気を肺いっぱいに吸い込んで、

「風はしゅうりゅうとして、しゅうりゅうとしてあまねく全てを、あまねく全てを」

と呟いた。



12月26日(火) 『煌』
時間のドロップ
(WMA) 589KB .. 1:13
ハープシコード&ビブラフォン

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:wa vior

「教えーて、教えーて、君の事をー、伝えーて、伝えーて、僕のためにー」
おにゃのこといる時間は早いよね、って、そういう曲。



12月27日(水) 『藍』
藍の薗
(WMA) 1161KB .. 2:23
アンビエント?

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:ピストンコラージュ、wa vior

特にストーリーは設定していないんだけれど、なんか曲調が少しずつ「エンディング」っぽくなっている気がする。
0:48からのフレーズ、曲との調和とヘタレっぽさとの間くらいの演奏に難儀した。

もとは専門学校の頃にCM用BGMとして作ったのが最初。
藍の薗・原案
BGMにしては濃すぎるのでボツになりました。

ちなみにタイトルは 「あいのその」 。菌ではない。



12月28日(木) 『廻』
アディ・シーサイド〜銅板の町
(WMA) 1176KB .. 2:27
ピアノ&揚琴

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:wa vior

PSソフト 「アディのおくりもの」 のシーンをイメージして。1:36から20秒間のメロディは、このゲームのメインテーマをそのまま使っている。
町の管理人室、奥の扉を開けると海岸に出た場面 (アディ・シーサイド) から、その地下にある、すべてが銅板でできた世界 (銅板の町)。
別にどこのメロディからどうという区切りは無いけれど。

銅板にちなんで、プレートリバーブをかけてみた。ギャグ。

「廻」 の字はゲームの根幹を表すあるモノにちなんでいるのだけれど、さすがにマイナーだし古いしでネタバレしてもいいだろうか。
うん。 「廻」 はオルゴールのこと。銅板の町はオルゴールの内部。このゲームは鳴らないオルゴールを枕元にして眠ったアディの、夢の中のお話なのでした。



12月29日(金) 『湮』
淪壞都市
(WMA) 1851KB .. 3:52
ピアノ

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:wa vior

「湮む」 と書いて 「しずむ」 。煙じゃないぜ。
「淪」 も似た意味、「壞」 は壊れるの旧字体。

蒼い霧に呑まれて、全ての人が消えてしまった街。
駅舎も公園も静かで、風の音すら聞こえない。

鉄塔を昇っていると、後ろから足音が聞こえた。



12月30日(土) 『畢』
今際の途中
(WMA) 1225KB .. 2:37
ギター&メロディオン

使用音源:メロディオン、JUNO−D
使用ソフト:スコアメーカー、wa vior

淪壞都市を抜けて、赤い山に登る。
崖の上から麓を覗いてみると、既に街は溶岩に呑まれた後だった。
土の脈動する音を聞きながら口を開いてみると、かすかに苦味と、塩味を感じた。
この世の終わりはこんな味がするんだなあ、と言って砂姫は微笑んだ様子。



12月31日(日) 『風』
青い部屋
(WMA) 1616KB .. 3:23
ピアノ

使用音源:JUNO−D
使用ソフト:wa vior

「目が醒める夜は決まって満月。私の部屋は青いカーテンがかけてあってね、それが風に揺れて、部屋中が海みたいになるんだ。とすると満月っていうのは、くらげだね」
「きみ、雨が降っているよ」
「例えばこの43日間、全てが嘘だったとして」
「嘘?」
「ああ    つまりだね、君と私は43日間いろいろな町を旅行した気でいるが   
私達はただの一歩も、ここから出てはいないんだ。私達が人形、傀儡でね、誰かによって人形劇の張り子の舞台を歩かされている」
「へえ、君は意外にも夢想家だったって事だ」
「ああ窓は開けないでくれたまえ、雨が入るからね」
「ねえ君。もし本当にそんな事があったら   もし私達が釈迦の掌を歩かされているのだとしたら」
「だとしたら?」
「君、私達はやっぱり旅をしていたのだよ。
砂時計をしまいたまえ。傘をひとつ、貸してもらえるかな」