基礎練習のお部屋
私自身の備忘録として記していきたいと思います。
某大学オケで後輩と一緒に練習するときのパターンで、最近練習を怠っている自分をむち打つためのメニューです。(笑)
※あくまで、今までの私の経験を基に書いていますので、万人に良い練習法とはいえませんのであしからず。
でも、すこしでも基礎練で悩んでいらっしゃる方々へのヒントとなれば幸いですが・・・
〜ウォーミングアップ編(lesson1)〜
@まず楽器を出す前に・・・ 僕はバズィングをあまりしません。したほうがいいに違いないのですが(いろんな本にも載っていますし)、私自身、バズィングの練習法を確立してないので、「自分の訳のわかってないことはしない」という変な理屈(屁理屈 爆)からおこなっていません。あとは、時間がないからですね(笑)・・・とりあえず、唇のウォーミングアップはおこないますけど・・・(←このウォーミングアップのページは、非常に役に立ちました。みなさんも一度ごらんください・・・って勝手にリンク張っていいのやろか?) この唇のウォーミングアップをしたあと、マッピだけを使ってちょこっと音を出します。ただし、このとき注意することは、「低い音」でバズィングすることが大切です。いきなり無理矢理な音を出したら、その時点でその日の音は終わりです。とにかく、無理に唇をふるわすことは厳禁。とにかく、最低限の息で無理なく低い(高すぎない)音が出せるようになるまでバズィングしましょう。Buzzzzzzzzz |
A楽器を出して・・・ 楽器を出して音を出します。ココでも大切なことは、「無理に音を出さない」ことです。私の場合基礎練習の基本の調をヘ長調にしているのも「無理をしない」ということを大前提に考えているからかもしれません。 まず、6ポジションのlowFを鳴らしてみます。(僕の場合、この音でその日のコンディションがわかります。)このとき注意するのは・・・そう、「無理なく」です。そして、「いい姿勢で」「息を自然に深くとる」ことが大事です。楽器と体が温まったときにlowFを吹くと気持ちよくでるでしょう?その時のイメージをしっかりもって、楽に吹いてみます。これから先もそうですが、座奏よりも立奏がいいでしょう。(つまり立って吹きましょう。)どうですか?いい音で吹くことができましたか?(吹けたら、2拍or4拍ゆっくり音をのばしてみましょう。もっとスムーズに出るはずですよね。そしてBにすすみましょう。時間に余裕のある人は、続きも試してみましょう。) ここで、いい音で音が無理なく出ればいいのですが、大抵は音が出る前に「カスッ」とか「プスッ」とか雑音が入ることが多いです。もしかしたら、音が全然出ないことも多いかもしれません。ここで、慌てて無理矢理出してしまうと、なんの意味もありません。とにかく、焦りは禁物。この音を出せるように他の手段を試みましょう。 lowFと同じ階にある音?(つまり、グッリサンドであがれる音)を吹いてみます。6ポジから1ポジまで「F Fis G Gis A Ais(B)」と音が6つありますよね?その音を下から順に吹いていき、一番ならしやすい音を探してみます。その中でならしやすい音(ほとんどはBの音つまり1ポジの音だと思いますが)を無理なくのばしてあげます。ここで注意することは、何度も言っていますが、「無理に音を出さない」ことですよ。今はあくまでウォーミングアップですので、お忘れなく! どうですか?いい音は出ましたか?そしたら、その音から、グリッサンドを使って、6ポジまでおろしてみましょう。そして、6ポジまでいったらのばす。・・・どうですか?息は足りましたか?足りない人は、ブレスが足りないか、無理矢理大きな音で吹いてるか、息がほとんど音になってないか・・・などいろいろな理由が考えられますが、とにかく1ポジから6ポジまで均等な音量で(つまりポジションの間の音も全部吹く)グリッサンドしてください。無理せず、途中で音がかすれたらそこでのばしたり、とにかく無理しないでください。いい音をめざしてゆっくり何度もチャレンジしてみましょう。 ある程度、6ポジのlowFまで音がのばせるようになったら、1ポジからグリッサンドで6ポジまでいって音をのばし、ブレスをとって6ポジのlowFを吹き直すっていうように(いっているいみわかりますか?)つまりグリッサンドで降りたlowFとlowFだけ吹いたときの音を同じになるようにしてみてください。もちろんグリッサンドでおりた音に合わせてみましょう。そうすると、徐々に楽にlowFの音が出せるようになるはずです。 |
Bスケールを使って・・・その1 lowFの音は無理なく出せるようになりましたか?この音が基本になりますので、自分の納得いくいい音が出せなかったら、この先はすすまない方がいいと思います。自分のやり方で進めてください(何て無責任なやつ 爆) まず、基本のFの音から、ゆっくり4拍くらいでヘ長調のロングトーンをしていきます。このとき気を付けることは、「基本の音に近い音色で」吹くということです。せっかく、いいlowFを吹けるようになったんですから、その音を真似して1オクターブ上のFまでゆっくり上がっていきましょう。 どうですか?おそらく、同じ音色にはならない音もあると思います。そんなときは、その近くの音(グリッサンドで上がったり下がったりできる音)で最初に吹いたlowFの音色に近い音を探し、そこから、グリッサンドで上がったり下がったりしてみてください。要は、音色が違うという現象は、「吹き方が違う」から起きてくるので、グリッサンドをつかってあげると、吹き方を共通にしていくことができるのです。これはトロンボーンならではの練習法です。みなさんトロンボーンでよかったですよね(笑) うまくヘ長調でふけるようになりましたか?次はこのロングトーンの発展型です。 |
Cスケールを使って・・・その2 lowFからのロングトーンって結構きついでしょ?でも、慣れてくると、快感になります(笑)。 次はそのロングトーンの発展型です。内容は簡単。上昇型のロングトーンには音と音の間にlowFをはさみ、下降型には間にFの音をはさむ・・・要はインターバルの練習です。 まず、これは4拍でやってもいいんですが、2拍でやっていきましょう。きついですもんね(笑)。自分に厳しい方は、4拍でも構いませんが、決して無茶はしないでくださいね(笑)。この基礎練のコンセプトは「楽(ラク)」なんですから・・・ さっきのスケールより、シビアですが、音色をそろえるという意味では、効果的な練習です。 次は・・・タンギングの練習です。 ・・・そういえば言い忘れていたことがあります。まさか、楽器をつけてすぐにBの音でチューニングなどしていないでしょうね?僕の書いたとおりにやっている人は、まだ、そんな高い音は吹いていないはずです。くれぐれもこのウォーミングアップが終わるまでは、チューニングはしないでくださいね♪理由は簡単。いくら、Bの音がチューナーであっていたとしても、大切なのは、「その音がいい音かどうか?」ということですので、lowFの音色と同じBでチューニングして、はじめてチューニングの意味がありますので、もうちょっと我慢してください。 |
Dタンギングを意識して・・・ いい音で吹く条件としては、今まで書いてきたように、「いかに楽に吹いていくか」ということがあげられます。「楽に吹く」とは、「楽なブレス(でも深く)」「楽な姿勢」「楽な気持ち」・・・などを意識した吹き方でしょうか?決して、「いかにサボって吹くか」「いかに練習せずにいい音を出すか」ではありませんよ(爆)。一時期、僕もそっちの方向に走りかけましたが、いい音を出す近道は、練習するしかないのです(笑) というわけで、先に進みます。今言ったように、いい音を吹く条件には「楽」というキーワードがありましたが、それにつけ加えて、「常にタンギングを意識して」ということが大事になってきます。 32分音符にスタッカーティッシモがついた音でも、32拍のロングトーンをするときでも、タンギングは同じようにする必要があるのです。もちろん、タンギングにも、いろいろな種類がありますので、一概には言えませんが、出す音すべてにタンギングは必要になってくるものです。とくに、トロンボーンという楽器は、ピストン楽器やロータリー楽器と違って、スラーをノータンギングで演奏することは不可能に近いので、タンギングにはどの楽器奏者より気を遣う問題で、これから先も、トロンボーンを吹くつもりなら、ずっとつきまとってくる大問題です。 というわけで、タンギングを常に意識した練習にするためには、体に覚え込ませるしかありません。では、どのような練習法があるのか?答えは簡単。タンギングをしないと吹けないパターンを練習すればいいのです。 先ほども記述しましたが、32分音符にスタッカーティッシモがついた音と、32拍のロングトーンをするときの音、どちらがタンギングをより意識してますか?答えは簡単。短い32分音符の音ですよね。短い音の集合体は、タンギングしないと吹けるわけありません。(同音ならとくに) というわけで、タンギングが意識できる練習法としては・・・ まず、さっきのスケール@の練習法でやったスケールを16分音符8こ+2分音符1こに分割します。つまり「タタタタタタタタター」の音型でスケールをしましょう。このときの注意点は、「ロングトーンを吹いている感じ」で吹くことです。そうしないと、今までの練習が生きてきません。基本はいい音なので、さっきまで吹いてきた音を犠牲にしない吹き方を探してください。そのためにはシングルタンギングで楽にできる、テンポ80位にしてください。(もっと遅くても構わないです。とにかく音を崩さないように)ロングトーンのイメージを崩さないように「タータタタタタータタタタター」という音型もオススメです。自分のイメージにあった音型を探してください。 うまくいきましたか?できなくても焦りませんよ。どっしり構えて、ラクにいきましょうね♪というわけで、他にもウォーミングアップの方法はありますが、他のやつは文字では説明しにくいので、これくらいにしておきます。というわけで、次は「音域を広げていこう!」というタイトルで、基礎練習の方法を掲載していきます。お楽しみに! |
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