The
Original Delaney & Bonnie & Friends |
おすすめ度★★★★☆ |
||
スタックスでのデビューアルバムがお蔵入りとなったBramlet夫婦が、心機一転エレクトラに移籍し多くの仲間に囲まれながらホンワカ自然に作った元祖スワンプアルバム。 バックには後に一大勢力となってRock界を牛耳る事になる名うてのL.Aミュージシャンが脇を固めている。 ざっと挙げるだけでもLeon RussellからJim Kelter、Carl Radle、Bobby Whitlock、Rita Coolidge、Bobby Keys、Jim Priceといったメンバー。 ここではリーダー格のLeonを中心にガッチリと組んだ演奏をバックに、熱く絞り出すようなご両人のヴォーカルがたっぷりと味わえる。 っが、そこには緊張感というモノが全く感じられず、ノビノビと演奏を楽しむ彼らが存在している。このリラックスした中で自然と自分達の様々なルーツとなる音を重ねていく姿は、後に開花するスワンプロックの全盛を予感させるに十分な出来上がりだ。 内容も前作のR&Bどっぷりな味わいから、やや懐に余裕を持たせたRock寄りになったという感じ。 この微妙なニュアンスの違いはバックバンドのルーツによるところだろうが、そんな事お構い無しに自らの持ち味を存分に発揮する二人の姿も美しい。
〜特にお気に入りな曲達〜 アルバムはGet Ourselves Togetherで何ともさわやかに幕を開ける。何だかD&B自身もアルバムの幕開けを喜んでいるかの様な、音楽の楽しさを感じさせるテイクだ。 これを聴くだけで胸が躍り出します。ポップな味わいのギターとCoolなホーン隊の演奏がGoodです。 そしてあっさりと入る2曲目のSomeday。後半からアップテンポになってジワジワと盛り上げてくる辺りは彼らの独壇場。終始鳴り響くシンプルなギターリフにノックアウトされる。ここまでで既に彼らの虜だ。 When The Battle Is OverはDr.Johnの作品。そう言われるとニューオリンズ独特のウネリを感じるファンキーなナンバーである。ちょっとセカンドラインな雰囲気だ。 特にCarl Radleの奏でるファンキーベースは圧巻で、この独特のグルーヴに包まれながらのデュオヴォーカルがまた、最高。ちょっと初期のLittle Featみたいです。 続くDirty Old Manがまたファンキーな味わいで迫ってくる。ここでもBonnieのヴォーカルが光りまくりであるが、今度はホーン隊も大々的にフューチャーしたモノだ。オカズ的なギターの絡みがお気に入り。 スライドギターも配したファンキーなロックナンバーの I Can't Take It Much Longerも最高。ここらのギターの絡みはClapton辺りにもストライクだったんでしょう。 Leonのピアノが独特の存在感を示すDo Right Womanは、モロSoulナンバー。ゴスペルタイプのナンバーも、軽くユニゾンのヴォーカルアレンジで取り上げる彼らの自然体な音楽性が伺える。 ラストのGift Of Loveもセカンドラインもチラつく楽し気なナンバー。最初から最後まで、一貫して音楽の楽しさを満喫している様な素晴らしいアルバムである。
|
1 . Get Ourselves Together
彼らの友達はこの後数年間 |
(2000.1.15 再更新)
順路はこちら
Delaney & Bonnie / On Ture へ!