Delaney
& Bonnie & Friends / |
おすすめ度★★★☆ |
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エレクトラでのデビューアルバム発表後、D&BはEric ClaptonがSteve Winwoodらと結成したスーパーグループBlind Faithの前座バンドとしてアメリカツアーを敢行していた。 しかし、ツアー中にClaptonがBlind Faith愛想を尽かせ、前座バンドであるD&B And Friendsの一員としてツアーを続けるというアクシデントが生じる。 このアクシデントはBlind Faithの早すぎる解散を意味し、同時にD&Bの注目度を一気に高める結果となる。 そんなD&Bをイギリスに呼び寄せ、彼らに全英ツアーを実現させたのがEric Claptonであった。 本作にはEric Claptonは勿論のこと、同じくTrafficを飛び出してアメリカに渡っていたUKギタリストDave Masonも参加。 さらにアルバムからのFriendsのメンバーであるCarl Radle、Jim Gordon、Bobby Whitlock、Jim Price、Bobby Keys、Rita Coolidgeといったメンバーも帯同。 本作は、ツアー終盤であるロンドン公演の音源を収めた69年録音のLive盤である。 Clapton以下、L.A及びUKのロックミュージシャンがバックを務めたこのアルバムのサウンドはむしろRockっぽく、D&B本来の味は薄くなっているものの当時の「Rock界の道標」そのものだった。 70年代初期に英米を飛び回りながら様々な活動を続けるFriendsのメンバーにとって、このツアーでの意義は計り知れないモノだったのかも知れない。 ちなみにジャケの足はBob Dylanのモノだという話を聞いたことがある.....ホンマかいな?
〜特にお気に入りな曲達〜 Live盤はスタックス時代にも披露しているThings Get Betterがオープニングを飾っている。Carl Radleによる唸るベース、そしてエンディングではDave Mason独特のギターソロが良い感じで奏でられる。 そして伝説のブルースマンRobert JohnsonのPoor Elijah 〜Tribute To Johnsonのメドレーも地味だがいい感じだ。 ここではClaptonがルーズなブルースギターをカマしているが、Cream時代とはもはや明らかに違うレイドバックした演奏が堪能できる。 ここらのコアなブルースをリラックスした雰囲気の中で料理していく趣向はClaptonをD&Bのもとへ惹きつけた一因だろう。 続くOnly You Know And I KnowはDave Masonが1stで発表済みのUK産スワンプの名曲で、数々のアーティストがカヴァーしたスワンプ伝承曲だ。このMason独特のグルーヴは永遠ですな。 数あるこの曲のテイクの中でもMasonとClaptonのギターが絡みつくのはココでしか聴くことはできない。貴重だ。 またClaptonはWhere There's A Will, There's A Wayでもバックのファンキーな演奏に乗って切れたギターを披露している。 少し前にこの頃のLiveでBeatlesのGeorge Harrisonも参加した日のモノが正式に発売されるという噂があったのだが、あれはどこに行ったのだろう? ブートビデオ等でも確認できるが、何と!その日はClaotonも1曲自身のファーストアルバムからのI Don't Whyでヴォーカルを取っている。 |
D&B On Tour!! バス使えよな....
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(2000.1.15 再更新)
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〜関連アーティスト/アルバムへのリンク〜
Dave Mason / Alone Together
Masonがアメリカに渡って製作したファーストアルバム。
Rita Coolidge / Rita Coolidge
Delta Lady!Swanpの歌姫Ritaの傑作!
Blind Faith / Blind Faith
短命に終わったスーパーグループの唯一のスタジオ盤
Traffic / Traffic
Dave Masonが参加したUKバンドの名盤!