JANIS JOPLIN


Janis Joplin
Pearl (1970)

1. Move Over(ジャニスの祈り)
2. Cry Baby (クライ・ベイビー)
3. A Woman Left Lonely (寂しく待つ私)
4. Half Moon (.ハーフ・ムーン)
5. Buried Alive in the Blues (生きながらブルースに葬られ )
6. My Baby (マイ・ベイビー)
7. Me and Bobby McGee (ミー・アンド・ボビー・マギー )
8. Mercedes Benz(ベンツが欲しい)
9. Trust Me (トラスト・ミー)
10. Get It While You Can(愛は生きているうちに)
11. Tell Mama [Live](テル・ママ(ライヴ)
12. Little Girl Blue [Live]リトル・ガール・ブルー(ライヴ)
13. Try (Just a Little Bit Harder[Live]トライ(ライヴ)
14. Cry Baby [Live](クライ・ベイビー(ライヴ)



ジャニスの衝撃的な死の直後に発表された、最後のスタジオ・アルバム。
Pearl はジャニスのサウンドの集大成ともいえる。バラエティに富んだ、完成度の高いアルバムとして高く評価されている。
この作品が完成した直後の70年10月、彼女は27年の短い生涯を閉じた。翌71年に発表の、お気に入りのニックネームを命名したこの遺作は、自分の理想のバンドといっていたフル・ティルト・ブギをひっさげての初作品でもあった。
たしかに、その言葉を裏づけるような自信と希望がみなぎっておりMove Over (ジャニスの祈り)を聴いた瞬間から、のめり込まずにはいられない。ロック史上に残るこの傑作をバイブルにするミュージシャンが多いのもよくわかる。妙なセンチメンタリズムは必要ない。ただ感じて欲しい。Me and Bobby McGeeは彼女にとって唯一の全米No.1シングルとなった。

●ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin) ある意味、女性ロック・ヴォーカリストの型を創ってしまったと言っても過言ではないジャニス・ジョプリン。生んだフォロワーは数知れず、現在に至ってもそれは増殖し続けている。
しかし、その知名度とは裏腹に、彼女の歩んだ道は逆境に彩られたものであった。孤独な少女時代を送り、歌うことに歓びを見出すものの、彼女のヴォーカルと拮抗できる演奏力をもったバンドはなかなか見つからず、発表するアルバムも散漫なものが多かった。そして、70年に最高のバック・バンド"フル・ティルト・ブギー"を手に入れるものの、アルバム『パール』1枚を残し、彼女はヘロイン中毒で死んでしまう……。
こんな悲劇のヒロインのような生き様は、彼女の哀しみに満ちたブルースにより一層のリアリティを与え、多くの人たちの支持を得る要因にもなった。なかでも前述の『パール』は、癒しを求める魂の悲痛な叫びが胸を締めつけ涙を禁じえない。まさに、女性ロックの最高峰!
――死んでもなお、彼女の存在は、女性ロッカーが目指さねばならぬものであると同時に、超えねばならないものとして高くそびえ立っている。

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