いいだせなくて
Eagles
The Long Run (1979)
1. The Long Run
2. I Can't Tell You Why
3. In the City
4. The Disco Strangler
5. King of Hollywood
6. Heartache Tonight
7. Those Shoes
8. Teenage Jail
9. The Greeks Don't Want No Freaks
10. The Sad Caff
夏をイメージするアーティストや歌を思い浮かべるとすれば・・・貴方なら何が浮かびますか? サザンの桑田さんのサウンドが心地よく感じ、風鈴にうちわ、 すいか&海なんてイメージが沸いてくる。 70年代後半は、ウエストコーストのサウンドが流行なんと云ってもイーグルス、 ドゥービー・ブラザーズがその代表だろう。 ヒッピーな風貌に長髪で髭をはやし、 壮快なリズムが海辺にで聴くにふさわしいなんて誰がきめたのだろうか? 私がイーグルスの曲を初めて聴いたのは、ONE OF THERES NIGHTS (呪われた夜)でした。
イントロの出だしのギターの音色にぞっこん惚れ込み1度聴いて忘れられないフレーズに イーグルスの虜になってしまい即当時のLPを 手に入れた。 彼らの音楽性にハードロックファンの自分がいつもと違う何かをはっきりと感じたんだ。 音だけが迫力を持つハードロックのギターと違いは メロディアスで、流れるようなメロディーがウエストコーストの魅力なのだろう。 たちまち、爽やかなサウンドを奏でるエーグルスは、ヒット曲を次々と発表したのである。 誰もが耳にしたことがあるホテルカルフォルニア は殿堂入りのミリオンセラー。 私の中でも特に思い出深い意味での曲は、 Long Runのアルバムに納められている I Can't Tell You Why邦名は言い出せなくてと言うのだが とても切なく夏の思い出にふさわしいサウンドだ。
ホテル・カリフォルニアという曲は、70年代に一世を風靡したウェストコースト・ロックの黄昏を告げただけでなく、50年代から続いていた「ロックの時代」そのものの終わりを告げた曲と言われている。12弦ギターの印象的なイントロ。ドン・ヘンリーの渋い歌唱。非の打ち所のないエンディング。拡大を続けたロック文化のフロンティアがついに、アメリカの西の端で終わりを迎えたわけだ。その歌詞には、ロック文化の到達した退廃的な世界が美しく、皮肉に描かれている。しかし、別の見方をすると、この時期はロックがカウンター・カルチャーの枠を越え、大衆文化へと進化をとげた時期でもあった
●EAGLES(イーグルス) ●リンダ・ロンシュタットのバックバンドに集められたミュージシャン4名が独立し、71年にイーグルスを結成した。
それまで地元ロサンゼルスのローカル・バンドで実績のある者ばかりで、デビュー当時から演奏は足がついていた。先達にあたるバーズ、バッファロー・スプリングフィールドの流れを汲み、当初は時代にマッチしたキャッチーなカントリー・ロック・スタイルの演奏で注目を浴びたが、メンバー・チェンジを伴いながら次第にロック色を強めていった。特に『ホテル・カリフォルニア』は名作の誉れ高く、コンセプト、歌詞、アレンジ、歌、演奏、全てに完成度の高さを誇示した。言葉にもこだわり、歌詞にシニカルな姿勢を貫き通したことも有名。名実ともにアメリカを代表するウエストコースとサウンドの代表グループ。
●L&M's Eagles Fastlane