We're All Alone


Boz Scaggs

Silk Degrees
(1976)

01.What Can I Say (何て言えばいいんだろう)
02.Georgia (ジョージア)
03.Jump Stree (ジャンプ・ストリート)
04.What Do You want The Girl To Do (あの娘に何をさせたいんだ)
05.Harbor Light (港の灯)
06.Lowdown (ロウダウン)
07.It's Over (すべては終わり)
08.Love Me Tomorrow (明日に愛して)
09.Lido Shuffle (リド・シャッフル)
10.We're All Alone (二人だけ )


AOR(アダルト・オリエンティド・ロック)はこのアルバムからすべては始まった。Silk DegreesはAOR史上に残る名盤であるとともに、後にTOTO結成のきっかけとなったあまりにも有名な作品。もともと南部風ロック感覚などをサウンドの形にしてきたデビュー以来のボズ・スキャッグスだが、本作がターニング・ポイントとなる大出世作となった。後にTOTOを結成する、Jeff Porcaro、David Paich、David Haungateなどが全面的に弾いています。もはやスタンダード曲とも言える二人だけ(We're All Alone)はじめ名曲が多数収録されている名盤。そのなかでも、6曲でソングライティングに関わっているDavid Paichの活躍が目立ちます。David PaichがRBやソウルに影響をうけたことにより一躍、有名になりました。また、Jeff Porcaroという希代のドラマーがDavid Paichの目指す音楽性に必要な黒人的なグルーブを見事までに表現しています。特「Lowdown」はJeff Porcaroのベストプレイの一つでもあり、ポップ・チャートとソウル・チャートとに同時に登場しました。「Silk Degrees」はグラミー賞のベスト・R&Bソングにも選ばれています。白人ながら黒人音楽の要素の強い彼の曲は、RB色の非常に強く、AORの代名詞とまで呼ばれた彼の音楽センスは今聞いても胸キュンです♪

●ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs) 69年以降ソロ・シンガーとして活動してきたボズ・スキャッグスの、76年発表の出世作である。
この洗練されたアダルト・コンテンポラリー作品は、2ndシングル<6>のヒットもあり、ロング・セラーを記録。グラミー賞5部門にノミネートされ、最優秀R&Bソングを獲得した。そして彼に、都会的センスが光るハイ・クラスのAORシンガーという称号も与えたのである。
なお、本作でバックをサポートしたスタジオ・ミュージシャン達が、のちにTOTOを結成させている。