最新の注目&お薦めディスクをご紹介 (03.2.25) <<past
KASABIAN
Reason Is Treason (10") BMG
デビュー・シングル"Processed Beats"で早耳UKロック・ファンの度肝を抜いたLeicester出身4人組。またまた10"オンリーのみの2ndシングルは、攻撃的リズム・トラックに乗って、キーボードがビュンビュン暴れるハイパーな疾走ロック。"Processed Beats"はちょっとルーズなグルーヴな分サウンドもあれこれ凝っていたけれど、これはもう勢いで突っ走っている感じ。Primal ScreamやThe Cooper Temple Clauseを彷彿させるかっこよさ。ちなみに去年出た『トゥームレイダー2』のサントラにも収録されているらしいが、同じかな?(Q's)
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FRANZ FERDINAND
Franz Ferdinand (LP) Domino
話題騒然のスコティシュ4人組、待望のデビュー・アルバム。男臭さやダイナミズムといった王道ロック的雰囲気も漂わせているが、"Take Me Out"でもみられた80's New Wave & Post Punkからの影響が強く、ギターのカッティング、ストイックでいて熱いヴォーカル、曲調といい、個人的には大好きなGang Of Fourを思い浮かばせる。80'sディスコ・ファンク風というかグルーヴィーなリズムが、他のガレージやロケンロー・バンドとの違いであり、大きな魅力でもある。前にも書いたが、音的には決して新しいとは言えないが、Rapture、Interpolとかとも共通の感覚がする、まさに今の音。トンガっていて、セクシーでいて、そしてポップな要素もありと、とにかくかっこいいアルバム。今年前半の超注目バンドであり、日本でも話題集中は間違い無し。迷わず聴くべし!(Q's)
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HOGGBOY
Believe (7") Sobriety
昨年のThe Jeevas来日時のオープニングも努めたShefield出身4人組。デビュー・アルバム『Or 8?』後、UKではNME含めメディアからすっかり消えていましたが、久しぶりにシングルをリリース。4月予定の2ndアルバム『7 Miles Of Love』からの先行カット。荒々しいガレージというよりも50's、60'sのロケンローの影響を強く打ち出したBo Diddley風ビートのドンドコいってるクールなナンバー。B面は、Little Walterのカヴァー。2ndアルバムはもっとロカビリーやスワンプの要素も増えるのかな?果たして?(Q's)
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THE VINES
F**K The World (7") Capital
3月リリース予定の2ndアルバム『Winning Days』。第一弾シングルは2月23日リリースの"Ride"なんだけど、なんとそれより先に1曲のみのプロモ7"が出ました。ライブではすでにプレイされているこの曲、特に新機軸というわけではなく、ラウドなサウンドにCraigが叫んでいる彼ららしいグランジ・ロケンローですね。それじゃよくわからないかな(笑)。サイトで聞ける"Ride"のほうが盛り上がりそうですが。ともあれ2ndアルバム楽しみです。今度こそ来日してくれるかな。(Q's)
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THE ORDINARY BOYS
Maybe Someday (7") B-unique
ブライトンから飛び出した4人組のデビューシングル。ブライトンといえば、"さらば青春の光"ってのは安易すぎるか(笑)。でも、スリーブの写真もそうだけど、タイトルも"Maybe Tommorow"(The Chordsてモッド・バンドのヒット曲)ならぬ"Maybe Someday"だし、モッドぽいんだよね。初期The Jamのようなメロディと勢いがあるけど、60's臭さがないところは、Brit Popの頃のバンドにも通じるイメージ。スピーディでグイグイと来る感じと英国らしいポップなメロディが単純にかっこいいんで、これは必聴ですよ!今年でBrit Popも10年。NYや豪、北欧産ロケンローにももう食傷気味だろうし、彼らのブレイク次第で、New Brit Popムーブメントもありえるんじゃないかな。(Q's)
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THE VEILS
The Runaway Found (CD) Rough Trade
シングル"Guiding Light"で注目を集めた4人組のデビュー・アルバム。"More HeatThan Light"のような轟音ギターが鳴るダークでへヴィな曲よりも力強く輝きのあるポップな曲が多く、泥臭くなるかと思いきや、もっと洗練された印象。Bernard
Butlerがプロデュース参加だからでもないだろうが、Suedeなんかに共通するUKロックらしい繊細でいてセクシーな魅力が詰まっている。その魅力の中心となるのが、今年20歳のFinn。魂から発せられるようなヴォーカルが素晴らしく、その圧倒的存在感と自在の表現力によって、曲の表情を多彩に変化させている。Delaysと共に今年前半を賑やかしてくれそう。2/16UKリリース予定。(Q's)
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DELAYS
Faded Seaside Glamour (CD) EMI
リリースの度に紹介してるdelays。3枚のシングルでの爽やかでキラキラした美しいメロディとどこまでも広がる澄み切った青空のようなサウンドは、ガレージ的サウンド全盛のUKでは超貴重な存在。端麗なルックスも加わりその美しさをアップさせている。UKロック・ファンだけでなく、ネオ・アコ―スティック、ギター・ポップ好きの間でも話題に。そんな彼らの待望のデビュー・アルバム。前述の魅力に様々な彩りを加えているのが、3人によるハーモニー。とにかく素晴らしく、他のUKロック・バンドにない強力な武器となっている。よくThe La'sを引き合いに出されているが、確かにタイムレスなメロディの追求は共通と言えるが、装飾を一切省こうとしたThe La'sとは異なり、打ち込みも多用し、80年代ニュー・ロマンティックしている曲もあったりと、80年代のUKの香りは漂わせつつも思った以上に懐広いサウンドとなっている。(Q's)
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EASYWORLD
Til The Day (7") Jive
2ndアルバム『Kill The Last Romantic』からの"2nd Amendment"に続く先行シングル第2弾。
ピアノをメインに、美しく包み込むようなしっとりとした叙情的メロディのナンバー。Coldplayとかとも違うもっと湿った感じがまた自分好みです。派手さや話題性的には今風ではないかもしれませんが、本当に良い曲を書けるバンドですよ。2ndはどんな感じになるのか楽しみですが、こういうUKロックらしいバンドの活躍をもっともっと今年は期待しています。(Q's)
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RAZORLIGHT
Stumble And Fall (7") Rough Trade
デビュー前にサマソニに登場し、今年は間違いなく話題となる4人組の3rdシングル。The ClashなどUKパンクだけでなく、Patti Smith、Velvet UndergroundといったNYパンクの影響も強く、The Libertinesをクールにし、知的な雰囲気を漂わせたようなサウンドは変わらないが、リリース毎にかっこよくなっている。ヴォーカル、Johnny Borrellのクールでいて熱い、そんな存在感がどんどん全面に出ている。待望のデビュー・アルバムも春頃か?そして来日という噂も・・・。(Q's)
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