最新の注目&お薦めディスクをご紹介 (04.2.10) <<past
DELAYS
Long Time Coming (7") Rough Trade
ラフ・トレード25周年記念で初来日も果したDelaysの3rdシングル。期待通りに爽やかキラキラしているんだけど、1st、2ndに比べるとUKロックな雰囲気も少々あり、しかもテンポ・アップ気味なんでクラブでも回し易いかな。相変わらずハーモニーが絶妙で、特にサビ前の掛け合いが印象的。生粋のネオアコ、ギタポ・バンド以上のキラキラ感は、本当に貴重。デビュー・アルバム『Faded Seaside Glamour』は日本では1/28、UKでは春頃リリース予定。アルバムがもう楽しみ。(Q's)
>>official site
THE ZUTONS
Pressure Point (7") Delatasonic
The Coral、The Bandits等と共にリバプールのCosmic Scouseと呼ばれるシーンを盛り上げている5人組の3rdシングル。サイケ色やぶち壊れ度は高くなく、カントリー、ソウル、ファンク、ジャズなどを混ぜ合わせた音を目指しているようで、今作は、ソウルやブルースからの影響が強いが、独特の解釈が加わった緩いグルーヴの曲となっている。7"はサイン付。デビュー・アルバム『Who Killed The Zutons?』は4月リリース予定。(Q's)
>>official site
V.A.
STAMP COLLECTING(FOR BEGINNERS) (CD) SECRET CRUSH
USの新レーベルSECRET CRUSHからの記念すべきカタログナンバー1番は、世界中のギターポップバンドを集めたコンピレーション!フィンランドやスウェーデンなどのギターポップお得意の国から、ブラジル・フィリピンなどのあまりギターポップのイメージが無い国のバンドまで収録。「ギターポップって聴いてみたいけど何を買っていいのかわからない」という頃に知り合いからもらった編集テープのような、名前も
知らないバンドだけど曲はすごくいい!っていうあの感動が蘇ってくる、出会い満載のコンピレーションです。HOW MANY BEANS MAKE FIVEを思わせるジャングリーポップのGRAPE STORMS、THE BODINESなカッティングギターと疾走感が気持ちいいTHE ALPS、THE EMBASSYの前身バンド、名曲"KISS KISS"収録のEASY、これぞインディポップ!と言えるSHERMANSタイプのULTRASPORT、2002年リリースの7"も話題となった、激良泣きメロギターポップBRIDGETなど、まだまだいいバンドは世界中にいるんだと思い知らされる一枚!既に人気者のLESLIES、SHERMANS、ACID HOUSE KINGSも押さえているところがニクいです。必聴!(Marr)
>>label site
JOE ALGERI/THE SUGARRUSH(SPLIT)
HEY MOTHERFUCKER e.p. (7") RHYTHM BARREL
オーストラリアのJOE ALGERIとフィンランドのTHE SUGARRUSHによるスプリットシングル。お互いが曲を提供しあうという企画モノのようです。お互いバブルガムポップやパワーポップなどのカテゴリに入れられるだけあって、メロディアスで元気いっぱいの曲をやっているのですが、THE SUGARRUSHによる"SUMMER LOVE"の出来が桁違いに良いです。THE WANNADIES、MARK BACINO、FLORAPOP、LINUS OF HOLLYWOODあたりが好きな人には堪らないのでは。(Marr)
>>label site
>>official site(THE SUGARRUSH) >>official site(JOE ALGERI)
KID SYMPHONY
Hands On The Money (10") Island
Leeds出身で、元CubeのChris(Vo)とPete(G)のデュオ(現在5人組かな)のデビュー・シングル。勝手にMUSEとかああいうハード系かなと想像していたら、むしろBrit Popの頃のバンドぽいかな。ヴォーカルはちょっとグラマラスで、ずっしり
とギターが鳴り、オルガンも入って、でポップさもあるスタジアム・ロック的スケールを感じるロック。B面はピアノが印象的でSupernaturalsみたいなポップ。もう少しサウンドかメロに飛び出た部分があると一気に注目されそう。今後も引き続きチェック。(Q's)
>>official site
PIPAS
Golden Square (CD) ANNIKA
MILKYWAYやMIRAFIORI等の好リリースが続き、期待しまくりのスペインはANNIKAレーベルよりの第4弾リリース、pipasの3rdアルバム。1曲目からパパパコーラスと軽めの打ち込みで楽しく始まりますが、全体的に少し枯れた音・・・までいかないギリギリのラインでキュートさを保ってます。キュートだけどなんか泣きそうな男女ボーカルとアコースティックな音といかにもな打ち込みにプラス、全体の地味さ加減があいまって絶妙です、といった。好き嫌いが分かれそうですが、自分などは大好きになりました。(アスカ)
>>official site
V.A.
Meet The Scene (CD) RHYTHM BARREL
フィンランドのレーベルRHYTHM BARRELのコンピレーション。自国のバンド18組を収録しているのですが、とにかくクオリティが高い!泣きメロ全開パワーポップで、パワーポップ大国オーストラリアでも評価の高いTHE SUGARRUSH、BMX BANDITSやベルセバなどを思わせるBRIDGET、サビの高揚感、スピード感はTHE SEA URCHINS"PRISTINE CHRISTINE"級のBEN'S DISPERS、TEENAGE FANCLUB級の素晴らしいメロディを聴かせてくれるCARTOON TREE…などなど楽曲のタイプもさまざまなので、いろんな人にプレゼントしたいコンピレーションです。ちなみにBEN'S DISPERSの収録曲は、オーストラ
リアのパワーポップ・ウィザードことMICHAEL CARPENTERのプロデュース作。(Marr)
>>label site
FRANZ FERDINAND
Take Me Out (7") Domino
2004年早くもグレイトなシングルが到着!デビュー・シングルも紹介したスコティッシュ4人組のセカンド・シングル。おや?と思わせる構成、ガレージなZeppelinといえるギター・リフ、80'sディスコ・ファンクを意識したようなリズム体は、1stのストレートな感じとも違って、もっとかっこいいですわ。ガレージなのかと思いきや、いやいや80's ポスト・パンクなバンドの影響強いバンドだね。音的には決して新しくはないけど、Rapture、Interpolとかとも共通の感覚がする、まさに今の音。待望のデビュー・アルバム『FRANZ FERDINAND』が2月9日リリース予定だし、今年はこいつらガツーンとかましてくれそうですよ。(Q's)
>>official site
FRANZ FERDINAND
Live 2003 (LP) ---
"Take Me Out"と同時にリリースされた、なんとメンバーによる自主制作なオフィシャル・ブートなライブ盤。こんなの出しちゃうってのも凄いけど、ジャケは、白黒写真とメモ程度のセット・リストのコピーといういい加減な代物で、音はラインだろうけど、まぁこんなもんという感じかな。ただし、彼らの加工されていない熱いライブがそのまま伝わってくるし、ガレージというよりも80's ポスト・パンクに影響受けたバンドだというのを改めて認識できたりと、見つけたら買って損はないんじゃないかな。正規のデビュー・アルバムが楽しみ。(Q's)
>>official site