その5・船上のチャンピオン
【TEXT TOP】 〜GoodMorning,Vietnam!
川岸についた我々はギャンに一人の男を紹介された。
さらにギャンは、このメコン川専門ガイドについて
「今度こそ期待できる!」
即座にそう思った我々は、車酔いの胃のもたれも何するものぞ、このガイドに元気いっぱい挨拶をした。
「グッドモーニング・ベトナム(オカマ口調は無しの方向で!)」
ところが、その時俺は信じられない事実に気づいてしまった!
−「こいつは・・・似ている・・・トカシキに!!!」
そして次の瞬間、ハヤブサが恐怖の叫びをあげた!
「トカちゃんだ!!!!」
「トカシキ(通称トカちゃん)」とは言うまでもなく日本が誇る元ボクシング世界チャンピオンのことである。
ジャブ!ジャブ!
やがて我々は船に乗り込んだ。
「こいつ何言ってるか全然わからねえ・・・」
そう!このトカシキにはネイティブの俺たちにすら聴き取れない程の速度でしゃべるという重度の欠陥があることが判明したのだ!
やがて果樹園にたどり着いた。
特に最高だったのが小型バナナであった。
その数時間後、俺たちはギャンのもとに帰還した。
そして再びアラニス・モリセットのかかるフォードに乗り込んだ我々はホーチミンへの帰路を急ぎ、3日目の夜は何事もなく更けていくと思われた。
「彼女に手紙書くわよーん」
そしてこの号砲とともにこの夜、一人の男のラブレターが力強く書き始められた!!
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