その4・永遠のフォウ
【TEXT TOP】 〜GoodMorning,Vietnam!
ベトナム滞在3日目、俺達は恐怖とともにロビーへ向かった。
そう、今日はあの戦慄のオカマガイド・ギャンとメコン川の観光をするという、考えるのもおぞましいプランが組み込まれている日なのだ!
親日家であるはずの彼の車中では、何故かアラニス・モリセットのテープがかけられていた。
「実は恋人が、日本にいるの」
俺達はその衝撃の告白に畏怖した。
−まさかパートナーがいようとは!しかも我らが母国に!
ところがである!
「飯、食べるか?」
・・・・何といきなりタメ口である!プロ・ガイドなのに・・・!
いや、冷静になって考えるとむしろそれは我々を捕虜と同視していることの現れであるとも言える。
「ギブ・ミー・ア・チョコレイト!」
彼は「よろしい」といった表情で我々を下ろし、ベトナムのラーメンことフォウの有名店に向った。
「シャンツァイ乗せすぎ・・・」
シャンツァイとはカメムシの味がすることで有名な謎の葉っぱのことである。
しかし、この葉っぱを残してはギャンに何をされるかわかったものではない。
すると、ギャンはうれしそうにこういった。
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