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その3・サイゴン教会の天使 【TEXT TOP】
〜GoodMorning,Vietnam!

俺はブス専だ。
しかし、そんなふざけた烙印ははるか昔に乗り越えてきた。
それは俺のいままでのコラムを読んでいただければわかってもらえるであろう。
ところがである!
このベトナムの旅路において、俺はある意味それをはるかに上回る烙印を再び背中に背負うこととなるのである。
人々はその烙印を、こう呼ぶ。−「ロリ専」と

呪われしバイクを手に入れた俺達は片っ端から観光名所を巡ってやることにした。
まず手始めに向かうはサイゴン教会。
メルヘンティックな建物で町の中心部にある。
そこでバイクを降りた俺達はキリシタンでもないに参拝に向かった。
そしてマザーメアリーにお祈りをささげ、俺達は教会を出た。

その時である!
前方より小さな物売りの女の子が不意に我々の前に立ちはだかったのだ!!
その女の子の年齢は15歳くらいであろうか。
ちょうどマッチ売りの少女あたりを思い浮かべていただけるとどんな感じかはおわかりいただけるであろう。
その女の子は唐突にこう言い放った!つたない日本語で。
「オニサーン、これ買って!」
彼女が売っているのは絵葉書、そして孔雀の模様の扇子である。
もちろん悪霊にボッタクられて間もない俺達は断固拒否した!

するとその子は、何と俺たちにこう言った!
「ケチ!ケチ!」
俺は即座にこう思った。
「おう、かわいいじゃねえか!」
さらに、こうも思った。
「やべえ!なでなでしてえ!」
そして既に半笑い状態の助平は、絵葉書と、わけのわからん扇子をガッチリ購入してしまった!

その後一通りの観光を終えた我々はホテルに戻った。
そして部屋にたどり着くや否や、教会の件でハヤブサ氏より鋭いご指摘を頂いた。
「お前、あん時ニヤニヤしてただろ!?」
何と図星である!しかし、B専の烙印すら乗り越え、いわば死線をくぐりぬけてきた俺がその程度のご指摘にたじろぐはずがない。
そこで俺は迷わずこう答えた。
「まじで、イコイコしそうになったよ!サイゴン教会最高!!」
しかしこの堂々たるカミングアウトもむなしく、数秒後俺の背中には新たなる烙印がおされることとなった。
「お前、それロリ専じゃねえかよ!」

−ロリ専

それは言うまでもなく、「年下好き」のスラングである。
そして、かのB専に比して変態度はかなり高い・・・否、むしろ変態と同意義である恐れすらある!
しかし思い当たる節はある!
例えば俺は小学生のときダブルゼータガンダムに出てくるエルピープルが大好きで、彼女が死んだときはマジで泣いた!
さらに散髪しているときに、美容師の兄ちゃんとジブリの話で盛り上がり、ボソッと「俺にもシータ、空からふってこねえかな?」といったところ
「君、ロリっ気があるね!最高!」とズバっと指摘されたこともある。

さらに、俺はZONE解散ライブに行ったという伝説を持つ。

そんなわけで俺はその時、初めて気づいた。
自分がロリ専であると!
そしてそれは同時に三冠(B専・ロリ専・デブ専)のうち二つを当時20歳の若さにしてゲットしてしまったということも意味する!
いわば二冠チャンピオンだ!
そして異国の空の下、二階級制覇を成し遂げた俺は、まるで使い道のない扇子を見つめ、自分の若さと空の青さを重ね合わせ、床についたのであった。


 シーザーとジョジョ                          この後ぼったくられた

続く

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