KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.3


「ウッドストック」

ある朝 けたたましい騒音と共に、明らかに一晩飲み明かした おしょうとその仲間たちが、ドカドカと部屋に上がってきた。

「木村−っ! おはよ〜。俺様は400戦無敗やからな! のお〜っ?」

「お〜〜〜っ!」

まさに危険度3。
素人ならここで自分を見失い取り乱すところだが、僕はひと味違う。

「おう! ごゆっくり皆さん。俺、今から出かけるから。」

「なに〜 逃げるんか〜」

友人との約束もあり、僕はそそくさと部屋をあとにした。

さすがの彼らも騒ぎがいもなく、そのうち退散するであろう。
めでたし、めでたし…。


しかし、夕方帰宅した僕は、あまりの自分の考えの甘さに後悔することになる。


部屋の電気はバッチリついていたのだ!

ドアを開けると、生温かい空気が僕を包んだ。

何人分もの靴は、脱ぎ散らかされたままだ。

「まずい…。」

意を決して部屋に入ると、そこには前人未踏、めくるめくワンダーランドが待っていた。

むせるような男臭さ、酒臭さ。

ムンムンに湿った空気は、荒された部屋の真ん中で湯気を上げている、

おしょう十八番の水炊き鍋のせいだった。

そして、明らかに朝よりも人数の増えた おしょう&デストロイヤーズの面々が、屈託の無い笑みを浮かべ出迎えてくれた。

全員、全裸にアテント(大人用オムツ)という いでたちで…。




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