KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.23



『アリバイ大作戦』


「おしょうさん、行きまっせ〜!」

「よっしゃ〜!」

ドーン!ヒュ〜!バリバリ!ピカ〜!

「うわっ!熱っ!なんじゃこりゃ〜!怖っ!待って〜!グッワッシャ〜!」

バーン!バーン!ピカカ〜!ドーン!!

「熱っ!熱いて〜ちょっと待て〜小山〜!止めろ〜!」

「もう止まりません!熱〜っ!」

ズバババーン!ヒュ〜!!

この間、小山くんの車はネオン街より明るくなっていました。

「やっと終わったか?20連発て思ったより長いなあ〜。どうや〜!これで煙の匂いも付いたやろ?」

「煙っちゅうか焼けてますけどね。」

「ギャハハハ〜!!」

2人を乗せた車は勢い良く飛び出し、彼女のマンションに到着しました。

エレベーターに乗ったところで小山くんが異変に気付きました。

「おしょうさん、まだなんかコゲ臭いですね〜。」

「これぐらいでちょうどええんじゃい!なんせ焼肉帰りやからな…うんっ…アレ…??」

「おしょうさん、なんかジリジリ言うてません?」

「えっ?!あっれ〜、なんかあつっ!背中〜!!」

「おしょうさんトレーナーまだ燃えてる〜!!」

「うわ〜!あ〜つ〜い〜!小山、消せ消せ!火付いてるぞーーー!」

ブーーーッ!

その時エレベーターの火災報知器が鳴り出しました。

小山くんが必死で火を消した時、エレベーターが開きました。

廊下にはコゲ臭い匂いと煙が流れ込み、住人がドヤドヤと部屋から出てきました。

「ヤバッ!後は頼むぞ小山!」

背中丸焦げおしょうは彼女の部屋へ逃げるように駆け込み、彼女に騒ぎがバレる前にと、さっさと服を脱ぎ捨てました。

と、その時愛人の部屋で新しいパンツにはき替えていたのを思い出しました…が、時既に遅し。

彼女に一瞬で見つけられ、あっさり浮気はバレてしまったのでした。

そう…実は匂い以前の問題だったのです。

翌朝、小山くんから電話がありました。

「おう小山、大丈夫か?」

「いや〜、あの後うまく逃げきれたのはいいんですけど、焼肉のタレ1本丸ごと飲んだせいで、まだ眠れませんねん。

おしょうさんのは甘口やったからええけど、俺のは辛口やったんですわ〜。まだ体がカッカして…。」

「お、お前ええ奴やの〜。せやけどア、アホちゃうか〜。ギャハハハハ〜!!」



**********

今日はこれにて…



−次回予告−

阪神リーグ優勝おめでとう!
18年前のあの日、あなたは何をしていましたか?

乞うご期待。


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