KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.23



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本編をご覧頂く前に、必ず足立くんシリーズVol.10〜14を今一度お読みになってからお楽しみ下さい。
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『足立くんリターンズ 〜前編〜』


「あのな〜木村、お前のコラムで一躍有名になった足立ておったやろ?実はあいつの話にはまだ後日談があったんや。

あいつの部屋に墓石でっち上げた後、あいつ実家に帰ってしまいよったんや。
しばらくは学校も休んでしまっとったんやけど、ある日突然戻ってきよったんや!
しかもバッチリそり込み入れて、まゆ毛も全部そってしもてやね〜、足立なりに気合い入れて来よったつもりなんやろな。
もうナメられたらあかん思って生まれ変わったつもりで登場しよったわけや!
俺らもイジメとった言うても友達やからのォ〜!復活を歓迎して、そりゃもう盛り上がったワケよ。

そやけど木村よォ〜、悲しいかなアカン奴て見かけ気合い入れててもやっぱりアカン雰囲気ちゅうのがバレるみたいでのォ。

その日の昼休みにいきなり先輩に殴られて、学ラン取られてしまいよったんや。
教室戻って来るなり、えらい落ち込みようで俺らに泣きついてきよったわ。
頼むから取り返して来てくれって言いよるわけよ。
お礼に喫茶店でアイスコーヒーとピラフおごるからって。

せやけど当時俺ら一年でやなぁ、いきなり三年のワル連中とゴタゴタすんのも嫌やなぁと思って、
『面倒くさいな〜それ〜』
ってゴネとったんや。
そしたら足立も必死や。なんせ復活初日やしなぁ。
取り返してくれたら二つ上のあいつの姉ちゃんのパンティーとブラジャーくれるって言い出しよったわ。

俺も急に目の色変わるがな〜!

『それ、ホ、ホンマやろなぁ!!』
16歳の俺やで。分かるやろ木村!

ブラジャーとパンティーが欲しくて欲しくて、もう一気に階段かけ上がって先輩の教室に飛び込んだがな!


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