KIMU'sColumn

…いつの間にか部屋の電気は付けられ、布団はキレイに片付けられ、テーブルが出されている。

しかも、その上にはカセットコンロが設置され、空の土鍋がチンチンに熱せられている。

傍らで、あぐらをかいたおしょうが満面に笑みを浮かべ、声を発する。

「木村っ!
鍋しようか!!」

「・・・・・」

状況を把握できず混乱する僕を、再び腹痛が襲う。

一言も発せずトイレに駆け込み、気持ちを落ち着け、もう一度部屋に戻ってみると、電気は消え、あっという間にテーブルや鍋は片付けられているではないか!

そして丁寧に敷かれた布団の中で、おしょうがイビキをかいている。

まるで何事も無かったかのように・・・。

僕が最初にトイレに立ってからここまで、実に数分間の出来事である。

あれは夢だったのか…!?

いや、この男はウケるためなら命を賭ける。

…念のため雨戸を閉めておこう。
(※Vol.1坂本対策参照)

布団にもぐった僕は笑い始めた。

込み上げるモノを押さえきれず、ただただ笑い続けた。

おしょうは相変わらずイビキをかいていたが、その寝顔はどことなく満足気だった。



今日はこれにて…



−次回予告−

危険度3!
絶体絶命のピンチ!

おしょう軍団の暴挙に、筆者ボー然、引っ越しの危機!



このコーナーへの皆さまのご意見・ご感想・あなた自身の被害談などを、BBSにてお待ちしております。




**.バックナンバー

*.前半へ

#.TOP