KIMU'sColumn



うじが突破口を開く。

「こんなんしちゃったりして〜!」

自慢の腕力でテーブルを揺らし、酒とつまみがひっくり返る。

「こんなんしちゃったりして〜!」

おしょうが負けじと壁に貼ってあるお品書きを引き剥がす。

「こんなんしちゃったりして〜!」

うじが店の板ばりの壁をひっぺがす。

「こんなんしちゃったりして〜!」

おしょうが店員呼び出し用のボタンを押しまくる。

「こんなんしちゃったりして〜!」

うじがメガネをウーロンハイに投げ込む。

「こんなんしちゃったりして〜!」

おしょうが便所に駆け込み、全裸で戻ってくる。

もはや危険度測定不能。

僕はこっそりと徐々に二人との距離を広げてゆき、店の出口まで辿り着いてから叫んだ。

「帰っちゃったりなんかして〜!」

としなりはぐっすりと眠っている。。。


翌日、明らかにに二日酔いのおしょうから連絡が入った。

「木村〜。あの〜、お、俺昨日どないなったんかなぁ? オェッ、いや〜、気持ち悪ぅ〜。どうでもええけど俺の携帯知らんかなぁ?」

「知らんがな。」

僕が監獄ロックに参加してから、彼は少なくとも12回は携帯を替えている。



今日はこれにて…



−次回予告−

おしょうから筆者に愛を込めて贈られたプレゼント。
最新型ニューパンツとは・・・。

乞うご期待!!



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