鈍い音とともに、小山くんの動きが止まりました。
「あっ!き、木村さん…すんません。ちぎれてしまいました…。」
「お前〜何考えとんねん。頼むわ〜。」
さっきまでの狂乱が嘘のようにうなだれ、反省する小山くん。
とその時、背後からおしょうの声が。
「木村〜。他になんか引っ張るモンないんか〜?」
「ひっ、引っ張るもんて何や!そんなもん用意しとる奴おるか、普通!」
「あっ!」
おしょうが指さしたその先には、たくさんの洗濯バサミがぶら下がった物干しが吊るしてあったのです。
「ディスコタ〜イム!!」
再びおしょうがオタケビをあげるや、小山くんはまたも狂ったように、片っ端から洗濯バサミを引っ張り始めました。
白目をむいて…。
「フーッ!フーッ!」
ブチッブチッブチッ
あっという間にそれらは引きちぎられ、部屋中に飛び散ってしまいました。
「こっ、小山〜貴様〜!」
血が逆流し一気に酔いが回ってしまった僕は、そのままバタンと倒れ、眠ってしまったのです。
目覚めると、二人の姿はありませんでした。
ちぎれた電気の線、散乱する洗濯バサミを見ながら僕は、昨夜の惨劇を思い出しグッタリしながらも、なぜか一人笑ってしまうのでした。
小山恐るべし。。。
〜今日はこれにて〜
−次回予告−
性こりもなく続く悪戯。あいも変わらず仕掛けられる筆者。
ハマリ込んだは“しめ地獄”。その答えは洗濯機の中…
乞うご期待!!
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