KIMU'sColumn
抱腹絶倒
ノンフィクションコラム
JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.15
「ディスコタイム」
ある日僕の部屋に、小山くんという大阪在住の相棒を連れて、おしょうが遊びに来ました。
小山くんは、舞台や映画などで活躍する俳優の卵です。
いつも笑顔で心優しく親切な彼のことが、僕も大好きでした。
この夜までは…。
「小山くんはなんでそんなにけなげにおしょうに尽くすのん?」
「いや〜、みんなそうおっしゃるんですが、実際はおしょうさんが僕に凄くよくしてくれるんですよ〜。
人前では頭バシバシ叩いてくるんですけど、二人の時はホント優しく面倒見てくれて。」
「へぇ〜」
楽しく平和に飲み会は進み、そろそろ眠ろうかという頃、珍しく音楽の話に花が咲きました。
「そういやU2が“ディスコティック”てゆうアルバム出してたけど、ディスコティックて直訳したらどういう意味なんやろ?」
と僕が話した時、寝息を立て始めていたおしょうが急に飛び起き、叫んだのです。
「デ、デ、ディスコタ〜イム!!小山〜!」
その途端、それまで紳士な態度でいた小山くんがいきなり立ち上がり、
「フーッ!」
と叫んだかと思うと、力まかせに僕の部屋の電気を、目にも止まらぬ速さでつけたり消したり、つけたり消したりし始めました。
「こ、小山〜!お前気でも狂ったか〜!何さらしとんねん!」
それでも小山くんは止まりません。
それどころか、どんどんスピードが上がっていくではありませんか。
「フーッ!フーッ!」
ガチャガチャガチャ…
おしょうはただただ、それを見て笑い転げるばかり。
「小山〜!なっ、なっ、話せばわかる。落ち着け〜。」
しかし、小山くんの目は完全にイッていました。
僕の部屋はストロボを連続してたいているかのように、バチバチ点滅し続けました。
そして… ブチッ!
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