一週間後、子鹿を引き取りに行くという日になって、仲間のみんなは突然正気になり企画から降りたらしいのですが、いったん火が付いてしまっているおしょうは燃えさかる心の炎を消すことが出来ず、一人店に子鹿を引き取りに行きました。
そして大正区のその店から西九条の足立くんのアパートまで延々一時間半の道のりを、子鹿を連れて歩いたのです。
ドナドナを口ずさみながら…。
「ドナドナド〜ナ〜。子牛を連れて〜。鹿やけどな! ガハッ。」
一人ボケて突っ込みながら英雄気取りで街をかっ歩するおしょうに、その子鹿はけなげにヒョコヒョコついて来ました。
すれ違う通行人がみな仰天し、不思議そうにおしょうとグレート子鹿を見つめていたのは、言うまでもありません。
「足立、待っとれよ〜。」
彼らは西九条を目指し、夕闇の雑踏へ颯爽と消えて行きました…。
〜つづく〜
−次回予告−
鹿を見た足立くんの反応は…!?
おしょうもビックリ。
事態は思わぬ展開へ!
お楽しみに。
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