KIMU'sColumn

抱腹絶倒
ノンフィクションコラム

JohnnyGuitar
KimKimの
「おしょう伝説」
Vol.11



「足立くん エピソード2
  〜前編〜」


野良犬の一件をなんとかごまかし通したおしょう達は、しばらくたってほとぼりが冷めた頃、再び足立くんの部屋をこっそり訪ねることにしました。

しかし部屋に着いてみると、そこは犬の子一匹見当たらない元通りの状態に戻っており、綺麗に片付けられていたのです。

「なんや〜しょうもないのォ。人の苦労も知らんと。」

がっかりしたおしょう達が部屋を出て、ヒマつぶしに大正区の商店街をうろついていた時、仲間の一人が何やら変なペットショップがあるのに気が付きました。

みんなで入ってみると、そこには牛やらアライグマやら蛇などが売られていました。

おしょうは突然ムラムラとし始め、仲間と話し合いを始めました。

足立くんへ"新しいプレゼント"を贈るために。

その時ふと背後に視線を感じたおしょうが振り向くと、店の片隅で淋しそうにたたずんでいる、小さな子鹿と目が合いました。

その瞬間から彼はその子鹿に奇妙な愛着を感じ、もういとおしくてたまらなくなったのだそうです。

「グレート! こいつに決めたで。」

店のオヤジに交渉し4万円のところを3万円に値切って、来週までにみんなで何とか金を都合するということで、その日は解散しました。






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