作曲:Casino
彼は困惑していた。自らの手で導いた方程式の解に負のエネルギーという不可思議な量をもった粒子が現れてしまったのだ。果たして我々はそれほどまでに不安定な世界に身を置いているのだろうか…。
ある夜、彼はひとり海をぼうっと見つめていた。煩悩を寄せては返す波に垂れ流すが如く、何時間も。そして心が空っぽになった瞬間、彼は悟った。『この海こそ、私たちの住む世界そのものであり、墓場なのだ』と。
作曲者のひとこと…会心の一作です。(Casino)
Guiter:Casino
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