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20041119(金) 今日の一面


サンケイスポーツ

ダルビッシュ『札幌の顔』に!開幕一軍ストッパー構想も

東北高・ダルビッシュ(左) 17日のドラフト会議で日本ハムから1巡目指名を受けた東北高・ダルビッシュ有投手(18)が18日、仙台市内の同校で高田繁GM(59)らから指名あいさつを受けた。同GMは「完成された投手だし、体さえできれば開幕一軍もある」と明言。投球回を限定したストッパーとして、実戦育成する方針を示した。この日は入団意思を示さなかったダルビッシュだが、両親と協議した後、週明けにも日本ハム入団が決まる。〔写真:ヒルマン監督、新庄の顔写真と並んだ東北高・ダルビッシュ。あいさつに訪れた高田GM(左)は開幕一軍ストッパー構想を明かした=撮影・財満朝則

日本ハム・主な抑え投手
投 手 SP 期間
江夏  豊 13 14 88 101 昭56〜58
金石 昭人 32 21 76 98 平4〜9
川原 昭二 30 17 29 58 昭54〜平1
村上 雅則 28 22 29 56 昭51〜57
武田 一浩 40 49 31 50 昭63〜平7
ミラ バル 39 35 37 39 平12〜
横山 道哉 28 32 平16〜
【注】成績、期間は、日本ハムでのもの

 日本ハムが最高のもてなしで、ダルビッシュを迎え入れる。実戦育成。ズバリ、開幕一軍ストッパー構想だ。

 「ウチの投手陣を考えれば、開幕一軍のチャンスはある。球速に加え、変化球もある。大舞台での経験も積んでいる。タイプ的には先発型だけど、1年目から長いイニングを投げられるかどうか。他の使い方(中継ぎや抑え)もあるだろう」

 高田GMが、目を輝かせてダルビッシュへの高い期待を口にした。昨年の2巡目指名・須永(埼玉・浦和学院高出)を含め、高卒ルーキーは1、2年、ファームでじっくり育成させる方針を貫いてきた日本ハム。だが、ダルビッシュは違う。イニング限定で、守護神・横山とのダブルストッパー構想をぶちあげた。

 ドラフト会議翌日のこの日、ただちに指名あいさつに出向いたのも誠意の表れだ。高田GM、山田ディレクター、今成担当スカウトの3人が仙台に出向き、ダルビッシュ本人、学校関係者と約30分間、会談。高田GMとダルビッシュがガッチリ握手を交わすなど、終始和やかなムード。高田GMが「早く一軍で投げてほしい」と問いかけ、ダルビッシュが「ハイ」と答える場面もあった。

 ただ、ダルビッシュは入団の意思表明は先送りした。「(契約は)両親とも話してないし、まだわかりません」。これに対して、球団側では週明けの22日にも、山田ディレクターらが大阪府内の実家を訪ね、両親と協議することになった。

 この際、条件提示も行われるが、高卒ルーキーでは球団史上最高となる上限の契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円を提示する予定だ。「評価も最大限なら、金額も当然そうなる」と高田GM。過去の松坂(西武)、寺原(ダイエー)らと同様に、高卒1年目から出来高を設定したのは、ルーキーイヤーからの活躍を期待しているからに他ならない。

 「チームのことをいろいろ話してくれた。感触はいいです。1日も早く結論を出したい」

 あとは自ら決断するだけ。ダルビッシュが炎のストッパーとなって、新庄と並ぶ『札幌の顔』となる。

大塚功

ダルビッシュ有(ゆう)
 昭和61年8月16日、大阪府羽曳野市生まれ、18歳。小学2年で野球を始め、捕手で4番。中学はボーイズリーグ(硬式)の全羽曳野に所属し2年春から投手転向。東北高では2年春から4季連続甲子園出場を果たし、2年夏に準優勝、今春選抜大会1回戦の熊本工(熊本)戦ではノーヒットノーランを達成した。自己最速150キロ。家族はイラン人の父・ファルサさん(45)=英会話教室主宰、母・郁代さん(46)、次弟・翔くん(16)、末弟・賢太くん(13)。1メートル95、85キロ、右投げ右打ち。

東北高・若生前監督がストッパー構想に大賛成

 東北高の若生前監督(現野球部顧問)も、「抑えで使ったら、1年間投げられるだろう」とストッパー構想に大賛成した。「あいつはとにかく野球が好き。常に投げたいと思っているし、あの球を見せられたら、使いたくなるでしょう」と1年目からのフル回転に太鼓判を押していた。

注目の背番号は『11』か『18』

 ダルビッシュの注目の背番号は、『11』か『18』が有力となった。18番は移籍志願している岩本がつけているため、移籍が実現した場合の条件付き。三沢チーム統括本部長は「空いている番号から選んでもらうことになる。11番はスラリとした体形にも合うし、川上(中日)もつけているし、いいかな」と話した。『11』となって1番の新庄と並べば、1・1・1の大フィーバー。北海道のファンも、もろ手を挙げて喜ぶかも。


ニッカンスポーツ

高田GM太鼓判!ダルビッシュ開幕1軍

ドラフトから一夜明け、日本ハム高田GM(左)の訪問を受けたダルビッシュは、ヒルマン監督、新庄の写真を前に笑顔を見せる 今日の一面

 松坂以来の高卒スーパールーキーだ−。17日のドラフト会議で日本ハムに1巡目指名されたダルビッシュ有投手(18=東北)が一夜明けた18日、仙台市内の東北高で高田繁GM(59)から指名あいさつを受けた。高田GMは本人を前に「開幕1軍」への太鼓判を押した。背番号も「11」を用意しているという。球団関係者によると契約金も1億円プラス出来高5000万円という高卒ルーキーでは破格の提示が行われるもよう。未来のエースに最大限の誠意を表した。

 ダルビッシュを高卒ルーキーとして見ていなかった。投手力に不安のあるチーム状況だけに最大の誠意を示した。高田GMは異例の「開幕1軍」についても明言した。「故障の心配さえなければ、開幕1軍もあります。150キロの直球と多彩な変化球がある。誰だって1軍で通用すると思ってますよ」と太鼓判を押した。高田GMの要望にダルビッシュもためらいながら「はい」と応えた。

 これまで日本ハムは育成のため高卒ルーキーは2軍からという伝統があった。昨年のドラフトで注目された須永も貴重な左腕でありながら2軍で鍛えた。しかし、ダルビッシュについては伝統も覆りそうだ。

 日本ハムファンならずとも鮮烈に覚えているだろう。いまや日本のエースとなった西武松坂は横浜高を卒業した99年4月7日、開幕5日目の日本ハム戦でプロ初先発、初勝利を飾った。開幕日は、同戦登板のため1軍登録されていなかったが、実質の“開幕1軍”とも言える。ダルビッシュの開幕1軍が実現すれば、この松坂以来のスーパー高卒ルーキーの誕生となる。

 来年1月の新人合同自主トレの状況などを見て、ヒルマン監督と相談をしながら2月の1軍キャンプ参加などが検討される。三沢チーム統轄本部長は2軍スタートした場合でも途中から1軍に合流できるよう弾力的な制度を設けることを検討。三沢統轄本部長は背番号「11」など複数の背番号を用意し、本人の希望も聞き入れることも明らかにした。

 金銭面でも誠意を見せる。会談の席で具体的な条件提示はなかった。ただし、高田GMは「提示額は最大限の金額」と話した。また、球団関係者によると契約金1億円にプラスして出来高5000万円、年俸1500万円という高卒ルーキーでは異例の提示を用意しているという。来週にも大阪の両親にあいさつし、その場で契約の条件を提示する。

 日本ハム側の熱意はダルビッシュにも伝わったようだ。前日の会見ではポーカーフェースを貫いたが、この日の会見では表情が崩れた。入団についてはこの日も明言は避けたが、巨人の黄金期を支えたV9戦士の高田GMはすぐさま切り返す。「ユニホームを着て、札幌ドームで投げる姿しか見えないなぁ、ガハハ」。「入ってくれると確信してますよ、ガハハハハ」。次々と高田GMが投げる「直球」に表情が緩んだ。

 明るく攻める高田GMの「ガハハ外交」が続く。施設面や日本ハムの雰囲気、即戦力としての期待をぶつけた。前日の会見で「(決断時期は)分からない」とダルビッシュは冷静に話していたが、和やかなムードで一転した。「住めるところであればどこでもいいです。(入団するかどうかは)できれば早く決めたい」と話は前進、大きな期待を受け止めていた。【上野耕太郎】

[2004/11/19/08:50 紙面から]

写真=ドラフトから一夜明け、日本ハム高田GM(左)の訪問を受けたダルビッシュは、ヒルマン監督、新庄の写真を前に笑顔を見せる


スポーツ報知

ノムさん親心、野間口の欠点バラした
巨人さん、改造よろしく

 シダックス・野村克也監督(69)が18日、自由獲得枠で巨人に入団する野間口貴彦投手(21)に対し、社会人時代最後の愛のムチを見舞った。左肩の開きが早いため、制球、キレがばらつく欠点を公言。アマチュアNO1右腕の肩書を背負ってプロ入りする野間口の改造ポイントをあえて公表し、堀内監督ら巨人首脳陣に託した。


社会人日本選手権に向け練習、サッカーで体をほぐす野間口(カメラ・越川 亘)
社会人日本選手権に向け練習、サッカーで体をほぐす野間口(カメラ・越川 亘)

今日の一面
今日の一面
 ドラフトから一夜明け、野村監督は厳しい視線をグラウンドに注いでいた。20日から始まる日本選手権(大阪ドーム)に向け、静岡・伊豆市内での合宿に合流。晴れてエースのプロ入りが決まっても、指揮官の心の中には一抹の不安が渦巻いていた。「ひと言で言えばコントロールとキレがない」即戦力の期待を背負う右腕の弱点を、はばかることなく明かした。

 ID野球でヤクルトを3度の日本一に導いた知将の目には、21歳右腕の抱える悪癖がよく見えた。「左肩の開きが早いから、右腕が左脇の下へビシッとこない。だから球にキレがない」右腕を振り下ろす位置が安定しないため、自慢の速球がシュート回転になりやすい。「すごい球が来るかと思うと、もう一丁が続かない。キレがないから痛打される」。社会人2年目の今季、不調が続いた原因だった。

 もちろん、プロでの大成を願うからこその厳しい指摘だ。「巨人のことなんかどうでもええワイ」おなじみの毒舌を繰り出しながら、一方で「監督が2人とも投手出身だからいいんじゃないか」と、堀内監督と高橋2軍監督の体制は野間口にとってプラスに作用すると期待した。「とにかく肩の開きだけはうるさく言っとるんだ」ドラフト直後に欠点を公言したのは、巨人首脳陣に対する改造ポイントの提示でもあった。



野間口に投球に関し注文をつけたシダックス・野村監督
野間口に投球に関し注文をつけたシダックス・野村監督
 野間口自身も、悪癖を痛感している。17日の会見では「間違いなく今の状態では(プロで)通用しない」と、不安を隠そうとしなかった。しかも、その矯正法となると簡単には見つからない。「150キロを投げても空振りが取れない。はっきり分からないけど、何か欠けている部分があるんだと思う」強気なマウンド度胸とは裏腹に、プロ入りが近づくにつれて不安を募らせている。

 社会人として最後の大会になる日本選手権に向け、野間口はこの日、合宿を打ち上げた。野村監督は24日の初戦に、もちろん野間口を先発させる予定でいる。「フォームがまだ固まっていない。しかし、素質は十分ですよ」憎き巨人の一員となっても、まな弟子には違いない。野間口の大成のために、ノムさんは陰から助言を続けるつもりでいる。(中村 卓)


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