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十六夜
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2008 Yosuke Fukuda

読み方は「いざよい」。月齢のひとつで、満月よりも少し控えめに輝く姿というものに、こんなにも艶やかな名前がつけられるあたり、日本的な美観の成せる業といえます。純朴な唄の中に控えめでまばゆいエロスな月の光を映し出した小品。

※『彩シンフォニエッタ』第3曲目としても構成される。

●未演奏作品
■楽譜 未出版
■音源 未出版



LOVE POP SOUL!
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2007 Yosuke Fukuda

ウインズスコア社と共同開発したオリジナルのポップ作品。テーマは「めちゃカッコいいの書いて!」との社長からの一言。いろいろ考えたあげく「ダサカッコいいナンバーを作ろうか!」ということに落ち着き、ブルースをそのままバンドで展開したところ、超ビッグバンドなブルースナンバーが完成。往年のロック〜ブルース世代に大ウケし、さらにモンキーダンスの振り付けというオマケまで。

●ウインズスコア委嘱作品
■楽譜 ウインズスコア
■音源 ウインズスコア



ラプソディVII - 翡翠
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2007 Yosuke Fukuda

曲のキーワードを委嘱先の生徒から募集したところ、挙がってきたのがこの「翡翠」。中国では金よりも重宝された宝石で、またはエメラルド。パワーストーンでもあり、秘めたその無限の力をエピソードとして、遷移するフレーズとリズムの応酬によるコントラストを中心に、カラフルかつ力強い展開に努めた。【ソロ群vsバンド】というサウンドグループのアプローチも試みた、若干コンテンポラリーな作品。

●都立戸山高等学校吹奏楽同好会・委嘱作品
●2007年8月初演 指揮・松本衣代
■楽譜 未出版
■音源 未出版



空の回廊
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2007 Yosuke Fukuda

「バンドをステップアップするための作品を」というリクエストに応えて創作。その際にテーマにしたキーワードは「情熱」と「空」。見上げた壮大な空の中に、自分が勇気を持って進み行く回廊を見出す旅を、ダイナミックかつ表情的に描いた作品。

●足立学園中学・高等学校吹奏楽部・委嘱作品
●2007年8月初演 指揮・飯山泰助
■楽譜 未出版
■音源 未出版



花焔囃子
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2007 Yosuke Fukuda

読み方は「かえんばやし」。スケルツォの小品を創作しようと試みた内容。イタリアの舞曲形式・タランテッラにヒントを得たヴィヴァーチェ(華やかにきわめて速く!)のフレーズで
、盛る花の情熱的な姿を、お囃子に乗せて雄弁に舞い踊る。

※『彩シンフォニエッタ』第2曲目としても構成される。

●未演奏作品
■楽譜 未出版
■音源 未出版



序曲「楽園のとびら」
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2007 Yosuke Fukuda

コンサートのオーブニングナンバーとして創作。委嘱元の団体(学校)の名称が「西方浄土」に由来しているらしく、とびらの遥か向こうに、自分たちの幸せがあり、今の幸せよりも、常にさらなる幸せを追い求める…我々のひたすらな回廊をテーマとしました。終始希望とたくましさに溢れたフレーズ。

●都立西高等学校吹奏楽部・委嘱作品
●2007年3月初演 指揮・石川智愛
■楽譜 未出版
■音源 未出版



マーチ「ブランニュー・デイ」
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2006 Yosuke Fukuda

テーマである「新しい日」は、たとえばチャップリンのトーキー映画で語られるような、たとえば涙の先にある希望というような世界観。今日の自分が楽しくてもつらくても、かならず自分がシアワセになる新しい日が必ずやってくるはずだし、近づこうと思いながら暮らすものです。わざわざ不幸になろうと考える事はないもの。
かつてスーザが、「杖をついた老人が、それを聞いたら杖を捨てて歩き出したくなるような音楽、それがマーチだ!」と語っていました。そういえば、コンサートを開催すると必ずアンケートに「マーチをやってほしい」とリクエストを頂きます。吹奏楽部員だった学生時代に苦手だったマーチに再度向き合ってみて、このスーザの言葉が強烈に響き出し、そしてスーザへの憧憬を込めて、スタンダードマーチを踏襲しながら、シンコペーションの聞いた「ラグタイム」もエッセンスに。お洒落に歩き出してしまってもご愛嬌!!

●2008年3月 第11回響宴にて初演 演奏・川越奏和奏友会吹奏楽団/指揮・佐藤正人
●2008年JBA(日本吹奏楽指導者協会)「下谷奨励賞」佳作受賞
■楽譜 フォスターミュージック
■音源 ブレーン(第11回響宴)



輝のしるべ
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2006 Yosuke Fukuda

自分が居る場所、自分が居た場所…"しるべ"は、記憶の中に力強く刻まれ、輝きを失わない。というテーマです。委嘱元の第10回記念演奏会に向けて創作。それまで歩んで来た人々の中にある、その場所が絶対的な人生の標点…
この作品では本人たちの代弁をしたに過ぎないのですが、それでも心揺さぶられる大きなカーブのフレーズを描けたのは、自分にとっては奇跡であり、おそらくこの団体への強い共感の結果なのだと思います。

●八王子市立陵南中学校吹奏楽部・委嘱作品
●2006年3月初演 指揮・長田健彦
■楽譜 未出版
■音源 未出版



シンフォニック・ダンス
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2006 Yosuke Fukuda

委嘱の際にお題となった「世界の踊り」をテーマに曲集を作りました。「踊り」というアクティブな音勢とスピリチュアルな面の表現。音楽の形をそのまま模写しても、到底その地域に根ざした「エスニック」に対するウソとなってしまいます。特定地域の唄などを借りることもしていませんでした。確かに各リズム形式は借りましたが、オリジナルの楽曲として成立するように構成。しかしながら、その地域に持っていって「これはタンゴだ」と言わしめるだけのものを創る、というのが自分自身の挑戦! また、音楽隊の編成がウィンドアンサンブルの理念に近いため、アンサンブルの集合体としてみなした音構成が多くなっています。
各曲とも単独で演奏できるように、完結するように作られています。また世界の踊りは無尽蔵にあるので、ウィンドアンサンブルのための「シンフォニック・ダンス」というテーマで、さらに書き進めていけるものと思っています。つまり完成は見えず!!
初演時の演奏は、音楽隊の皆様の果敢なる挑戦とプライドを賭けた、心躍るライブな演奏でした! 大感謝!!

1.ルネサンス・ダンス
前奏につづき、クーラント・パヴァーヌ・ガイヤルド・ブランルのダンス(リズム)を拝借。古の響きと踊りへのオマージュ。
2.タンゴ
流麗なコンチネンタル・タンゴよりも、アルゼンチン発祥の土臭いパッションのタンゴへの憧憬。思いがけず各方面から大好評!
3.ホウダウン
荒馬をのりこなすロデオの風景、カントリー&ウェスタンの世界。バンド全開で"Riding!"
4.盆をどり唄
「盆送り」の鎮魂。4小節フレーズがずっと繰り返されながら「うた」が絡む。
5.ベリーダンス
元々弦とタイコのみのアラビアンを、バンドで挑戦。妖艶でパッションなエキゾチズムのバッカナール。

●航空自衛隊中部航空音楽隊・委嘱作品
●2006年3月初演 指揮・水科克夫 2等空佐
●第10回響宴参加作品
■楽譜 ブレーン(レンタル)
■音源 ブレーン(第10回響宴:フィルハーモニックウインズ大阪/指揮・木村吉宏)



コンサートマーチ「青空の彼方へ」
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2005 Yosuke Fukuda

懇意にして頂いている東京の吹奏楽団から「私達のテーマ曲を作ってほしい」とのお話を受けて創作。
音楽監督・緒形氏との談話で、「楽団が創立して20年が経過しても、変わらぬ気持ちの若さと新鮮さって、ずっとずっと時間が経過しても透き通っている青空みたいなものだ」という話を頂き、ずっと歌い続け、歌い継がれるようなメロディを作ろうと心に決めたマーチ。心の勇壮さと心のしなやかさをモットーにした音楽監督の心意気に身を委ねて、結果とてもステキなフレーズを描けたことは奇跡です。
この楽団でしか聞くことの出来ない、会心の出来なコンサートマーチ。

●小平青少年吹奏楽団・委嘱作品
●2005年8月初演 指揮・緒形まゆみ
■楽譜 未出版
■音源 未出版



鳳凰
Songs created by Yosuke Fukuda (c)2005 Yosuke Fukuda

鳳凰は中国の伝説の鳥。鳳は雄、凰は雌を指し示す。幸福の印でもあるその鳥の姿は、みこしの屋根にも鳳凰が鮮やかに飾られます。
「鳳(オス)は12音階の奇数番目にあたる律音で鳴き、凰(メス)は偶数番目にあたる呂音で鳴く」という逸話があり、「伝説」を語る前半では2種類のモードスケールで同じテーマをなぞっています。後半ではこれをアレグロに展開して「果敢なる神輿囃子」で、伝来した鳳凰の伝説を語ります。
幸せを呼ぶ鳥の美しい姿をダイナミックに描いた作品。

※『彩シンフォニエッタ』第1曲目としても構成される。

●未演奏作品
■楽譜 未出版
■音源 未出版