2002年9月18日→9月22日北海道旅行記
 
僕にとって長年、憧れの土地だった北海道。そして最北端の街[稚内]。その、念願の稚内へとうとう行って来ました!! たった一人で、しかも鉄道だけを使って!! その旅行記(らしきもの)をちょこっと書いてみようと思います。北海道の、稚内の魅力を少しでも伝えることが出来れば幸いです。
 
 
 
 
(1) 出発〜いざ北海道へ!!
 
 
2002年9月18日。いよいよこの日がやってきました!! そうです。念願の北海道へと旅立つ日です。前日17日は仕事を夕方で切り上げ(て言うかもう、そわそわしちゃって仕事になりゃしない>笑)、帰宅して荷物の準備。そして夜も更けてからさあ、出発だ!!
 

安城駅。ここから出発です。

電光掲示板に[ムーンライトながら]の文字。
これから始まる長旅にドキドキ。
 
安城の駅。ここから出発します。僕が乗るのは9月18日 00:04安城発の快速ムーンライトながら。日付が変わってからすぐの列車です。夜行快速のこの列車、低料金で東京まで行けるとあって人気が根強いです。夏休みなんかのシーズン中にはすぐに指定が売り切れて満員になってしまうのだとか。でもこの日は、そんなにお客も乗ってませんでした。自分の乗った禁煙車で乗車率70%くらい。喫煙車両はガラガラでした。
 

ムーンライトながら用373系車内。

東京駅に到着した[ムーンライトながら]。
 
さて、乗ったムーンライトの車内。シートに腰を降ろして仮眠でも、と思ったのですが……「寝れん!!!」 ダメです。興奮し過ぎてちっとも寝れそうにありません(笑) 仕方無く、持ってきたCDウォークマンでCDでも聴きつつ過ごす車内。しかし、夜中を走る列車なのに車内の照明は終始ずっと明るいままなのは意外でした。これじゃ寝ようたってなかなか寝付けんワケです。
 
あと、この電車、意外と音がうるさいです。この[ムーンライトながら]に使われてる373系と言う車両、基本的には特急用車両なんですが、特急型にしてはめずらしく、車端のデッキ部分がオープンタイプになってます。(大抵のJR特急用車両ではデッキと客室はドアで完全に区切られてます) そのせいか、走行音とかがモロに客室内に響きます。それも寝付けなかった原因の一つかも。
 
さて。東京駅には明け方4:42に到着。こっからは東北新幹線に乗り換えて盛岡まで向かいます。その前にかなりお腹が減っていたので腹ごしらえ。駅の立ち食いソバでも食べたいな〜とか思ったのですが…なにせこの時間。どこもやってません(当たり前!!) 結局、適当にぶらぶらして時間を潰してから東北新幹線のホームへ向かうと、早くも弁当屋が営業を開始していました。ここでめでたく駅弁ゲット!! ついでに缶ビールもゲット!!(朝っぱらからかよヲイ)
 

東北新幹線[MAXやまびこ]。
盛岡まではこの車両に乗車です。

[MAXやまびこ]サイドビュー。
二階建てなのがよく分かります。
 
東北新幹線、6:04東京発の[MAXやまびこ]号に乗車。この車両、凄いコトになんと!!全車二階建て!!なのです。僕の取った席はもちろん二階席。しかも窓側。そりゃやっぱりせっかく乗るんなら、一番イイ席取っとかなきゃね。
 
さて、この[MAXやまびこ]用のE4系と言う車両。シートはもちろんリクライニングシート(背もたれが後ろへ倒せるシート)なんですが、背もたれのリクライニングとは別に座ぶとんの部分が前へスライド出来るという新型のシートを使ってました。このシート、JR東日本のここ最近の新型特急車にもよく使われてるタイプのもので、なんでも凄く座りごこちがイイと評判らしいので僕も一度座ってみたいと思ってたんですが…実際に腰掛けてみて感激しました。…これ、めちゃくちゃ掛け心地イイです!! ホント、今までの電車のシートはなんだったんだろう?て思うくらいに。今回色々な車両に乗りましたけど、その中でも間違い無く一番の座り心地でした。体のラインへのフィット感とかが抜群です。これ考えた人は天才ですね。人体とかを知り尽くした設計されてると思います。…ただ、難を言えばちょっと横幅が狭いかも。隣の席に他のお客が座った時、結構圧迫感を感じました。よく出来たシートだけに余計に残念。
 

[MAXやまびこ]E4系車内。2階席。

大宮付近を通過。
WIRE02の会場にもなった埼玉スーパーアリーナ。
 
いよいよ電車は出発。これから電車は首都圏を出て、東北地方へと向かいます。はやる気持ちを押さえて、とりあえず腹ごしらえ。さっき東京駅で買った[深川めし]というのを開けます。中はあさりの炊き込み御飯風で、そこにアナゴだとかも乗っててなかなか美味かったです。でもってビール。朝っぱら(と言うかかなり早朝)だと言うのにグィーっと一気に!! …そしたら、一気に眠たくなりました(笑) そりゃそうだわな。昨日の[ムーンライトながら]車中でもほとんど寝てないし…。
 

一の関かどっかの駅だったと思います。
ホームにあった人形。なんか東北らしー。

盛岡駅。
 
仮眠を取ったり景色をボーっと見たりしながら9:29くらいに盛岡到着。こっからは10:19分発の特急[はつかり]に乗り換えて一路北海道、函館へと向かいます。時間があったので、駅を一旦出て駅前をぶらぶら散策。駅前のコンビニにてカメラ用の乾電池を一個購入。そして再び駅へ。
 
駅でお昼ご飯用の駅弁と缶ビール(また飲むの!?)を購入して、あとは[はつかり]の入線を待つばかり。この特急[はつかり]、使用車両は485系と言う国鉄時代から走りつづけてる古〜い車両なんですが、でも[はつかり]に使用されてるのはリニューアルされて新型車同然に綺麗な車両らしいので楽しみ〜♪ …と思ってたのですが、ここで何やら異変が…。
  

特急[はつかり]。なんだけど…
入って来たのはオリジナルの485系…(愕然)

[はつかり]車内。
…う〜ん、年季が入ってます。て言うかボロい(汗)
 
…そうです。なぜかこの日、この電車に限って、ホームに入って来たのはオリジナルの、国鉄色の485系!! リニューアル車じゃないです…ボロいです!!(涙) 本当にこの瞬間、叫びそうになりましたよ。「何でだ〜!!」って。あやうくここで、今回の旅行止めかけるくらいでした(笑) なんか不吉だな〜って。
 
まあでも、考え方をちょっと変えてみれば、今時国鉄カラーのオンボロのオリジナルの485系に乗れるって言うのもなかなか貴重な体験だとは思うんですけどね。でもね…やっぱりリニューアル車に乗りたかったです(号泣)
 
そんなこんなで、[はつかり]に乗車するや否や、いきなり缶ビールを開ける僕。ええ、飲みますとも!! 飲まなきゃやってられませんとも!!!! 飲まずしてどうやって4時間もこんなボロ車に乗れると言うのですか?? そんなワケで、駅弁にも早々と手を。盛岡で買ったのは[南部季節弁当]とか言う奴で、ご飯の上に鮭とイクラが乗ってました。言ってみれば鮭の親子丼みたいな弁当。なかなか美味しかったです。
 
さて、なんだか[はつかり]がボロくてブーブー文句たれてますけど(笑)、でも車窓はなかなか良かったです。同じ東北の風景でも、盛岡までの新幹線の車窓は、割と平野や田畑が広がってた感じだったのが、[はつかり]に乗って盛岡を出ると一気に山の中。以前乗ったことのある、中央本線の長野県の山中に似てるなぁと思いました。ただ、昔の車両の特性か、窓の位置が今の車両よりも高いんですよね。せっかくの風景もちょっともったいないです。
 
あ、結局文句垂れてるな…いかんいかん。でもまあ、車内販売のおねぃさんがとっても可愛らしい人だったので全て良しとします!!(爆)
 
さて、そうこうしているうちに、青函トンネルに入りました。これを抜ければいよいよ憧れの地、北海道です!! で、青函トンネルなんですが、これは正直期待してた程でもなかったです。なんかもっとドラマチックなものでもあるのかな〜て思ったんですが、単に長いトンネルって感じでした。まあ当たり前と言えば当たり前なんですが。
 
青函トンネルを30分弱ほどでくぐり抜け、目の前にふわ〜っと景色が広がりました。ここに見える風景はそう、全て北海道なんです!! いよいよ憧れの北海道へと入った…なんか目頭がちょっと熱くなりました。そして僕は、年甲斐も無く(笑)、座席から身を乗り出して窓へへばりつき、いつまでもいつまでも続く景色を眺めつづけました…。
 

北海道に入ってすぐに広がった景色。
どこまでも、どこまでも…全てが北海道。

これも北海道。あれも北海道。全てが北海道。
 
景色は本当に素晴らしいです。僕の座った山側座席の方にはただただ平原が広がり、そして通路を隔てて反対側、海側座席の車窓にはすぐ側に海。ず〜っと海沿いを走ってるみたいですね。
 
列車はなおも走り続け、函館には14:38に到着しました。今日はこの地に泊まります。
 
 
 
 
→北海道旅行記(2)へ続く。