のんびりと歌いながら歩き続けるfranに、誰かが何度も命を狙い続けます。その人の正体とは? そしてfranは逃げ切れるのでしょうか?
「Side」に続いてSFチックな楽しいVideoです。最初の部分はThe Verveの「Bittersweet Symphony」へのオマージュのようです。

franが街を歩いていると、美しい双子の姉妹に出会います。もらった双眼鏡をのぞくと魅惑的な光景が広がります。彼女達に誘われるように、franは途中で合流したdougieと共に先を急ぎます。
監督はSigur RosのVideoで注目された、Arni and Kinski。撮影場所がポーランドだからでしょうか、幻想的で美しいVideoになっています。ここではアカデミー賞を受賞している「戦場のピアニスト」も撮影されています。

"Don't just stand there watching it happening/I can't stand it/Don't feel it..."
この言葉に誘われるように、沢山の人々がまるで4人の真っ白い衣装をキャンバスにするかのように、どんどんと自分の思ったことを書きなぐっていきます。一見乱雑に思えるそれらがだんだんとひとつの大きなアート(主張)に変わっていく。そんな思いがこめられたvideoのように思います。

バーからライブハウスまで、TravisのLiveは何本もそして永遠と続きます。些細なことからバンド内に不穏な空気が生まれますが、Liveは続けていかなければなりません。彼らが選んだ道とは？
沢山のバンドが直面したであろう問題を、クールに映像化。監督はU2のアートワークで有名なAnton Corbijnです。彼は4th Albumの写真も担当しています。

フルCGで制作されたこの作品は、フランスの学生の卒業制作作品です。
「Pipe Dremas」の曲にインスパイアされて生まれたもので、使用許可をTravisに求めた所、フリーで使用することを許可してもらえたそうです。そして完成作品はOfficialからLINKされ、いわば"公式の"Videoとして紹介されています。
本当に夢のある話です。もしあなたがTravisの曲を使ってMusic Videoを撮りたいのであれば、まずは問い合わせてみるのも良いかもしれません。
※ Singles DVD未収録作品

ヒッチハイクで4人が降り立った街は奇妙な街でした。出会う女性は若い子もお年よりもみんなお腹が大きいのです! 運動している人、美容院の人、ショウウィンドウの置物でさえも! そして4人以外、男性には一人も会いません…
からっと乾いた様子は、さすがSouth Africaで撮影しただけはあります。数あるVideoの中でも最も奇抜で意表を突いた作品です。

大きなCircleの中で演奏するTravisに何かが接近してきます。UFO探索を続ける若者達が、バンドに起こる出来事を見届けます。
Travis初のSF作品。Travis版'未知との遭遇'といったところでしょうか。
監督は'Sing'に続き、Dayton & Farisです。

片田舎の屋敷でのDinnerに招待された4人はひょんなことから大騒ぎを起こします。DirectorはRed Hot Chili PeppersやSmashing PumpkinsのVideoを数多く手がけている夫妻です。Franの婚約者のNoraがメイド役で最後に登場するバージョンも撮影されており、Singles DVDにはこちらのバージョンが収録されています。

Humpty Dumptyを彷彿させるタマゴ姿の登場人物が街を右往左往します。Turnを撮った監督がまたも皮肉なエンディングを用意しています。
このVideoはBrit Award 2001のBest British Videoにノミネートされました。

WDIARMの監督は、ウェールズをドライブしながら'The Man Who'を聞いた時にこのVideoを思いつきました。もともとこの曲には効果音として車のドアが閉まる音が入っており、どうやらこれが影響したようです。
このVideoはプロモーション用として使用され、Official Pageでのみ見ることができました。
Hardwick 3部作完結編です!

党大会後の会場に足を踏み入れた4人が突然はじめた演奏に、掃除スタッフはいつのまにか魅了されてしまいます。
TurnのVideoが非常に「英国的」なシニカルな結末で分かりにくいという判断の元、USでの「The Man Who」と「Turn(Single)」の発売に合わせて、新しいバージョンのVideoが撮影されました。そのため、他の作品と比べてアイドルっぽく普通の作品になってしまっています。
※ Singles DVD未収録作品

Franは3人と0時ちょうどまで腕立て伏せを続けられるか、£100の賭けをします。しかしあともう少しで0時、という時に皮肉な結末を迎えてしまいます。
Franは撮影の為に3週間前からトレーニングをしましたが、相当大変だったようです。

車の中にとらわれの身のFranが逃げ出し、3人との追い掛け合いが始まります。
このVideoの中でFranはキルトを着用しており、イギリス特有の美しい風景を見ることができます。
また、子羊の死骸と思われる映像が含まれていた為、MTVでは放送コードに引っかかって昼間は放送できなかった、というハプニングもありました。

女子高で集合写真を撮ろうと全校生徒が校庭に集まります。まさにシャッターが切られるその瞬間に、稲妻が光り雨が降り始めます。これぞ英国的な、非常にシニカルな結末です。
Franはグレーのベストを着た典型的な国語教師、ジャージを着て妙に説得力のあるNeilは体育教師、Andyは肘に継ぎはぎをあてたツィードのジャケットを着た社会教師、Dougieはブロンドのヒットラーのような髪型をしたちょっと怪しい化学教師に扮しています。

Franにとっては石をぶつけられたり、弓を撃たれたり、最後は飛行機からの爆撃を受けるという散々なこのVideo。そもそもアイディアは効果音として曲に挿入された飛行機の音から生まれたものでしょう。
爆撃のシーンはスピルバーグの「プライベート・ライアン」を手がけたチームが担当するなどかなり本格的。Franは「北北西に進路をとれ」のケーリー・グラントの気分を味わったようです。

1st Albumがかなりヒットしたこともあり、最後のSingleカットであるこの作品は他の作品に比べてお金がかかっているように感じます。曲の雰囲気に合わせて物語風になっています。
2nd以降の作品と比べると方向性が本当に違うことが分かります。Travisは曲そのものがとてもsoftでsweetなイメージなので、それに沿った映像だと少ししつこい感じがしますね。

LiveバージョンのVideoは、バンドをやっていたら絶対に一度は撮ってみたいものでしょう。かっこいい作品を取りたかった、とSingles DVDでもコメントしていますが、残念ながら(?)とても微笑ましい雰囲気の作品になっています。臨場感が少ないのは観客が入っていないからかもしれません。
これに懲りたのか、Liveバージョンは以降撮影されていません。OasisやThe Strokesのような格好よさはTravisには難しいのかもしれませんね。

このVideoはTravisファンであれば必見です。これがもし一番最初に見たVideoであったなら、その後の彼らの成長(進化)を予測できたでしょうか? 本人たちもこの曲はしばらくLiveで演奏できなかったと語っていますが、それも大げさではないと思います。
ともかく「百聞は一見にしかず」。若くて元気いっぱいのTravisを楽しんでください。

Travis最初のヒットとなったこの曲のVideoはクオリティ的には他のSingleに比べて高く、個人的にはとても好きです。撮影の時間がなくて昼夜入り乱れてのハチャメチャな編集になっていますが、それも名監督Jamie Thravesの手にかかれば味のある作品になっています。