バンドマスターの愚痴


その1 吾が音楽人生の巻 

その1の13、『イカ天』出演。でもその前にA


今回も『イカ天』本番に行き着かなくってゴメンナサイ。

会場の日比谷シャンテTBSスタジオに到着したのは確か夕方4時前くらいだったと思います。
収録スタジオからは先入りしているバンドの収録音も聴こえてきます。
これがまた上手い!(後述@)
係の方の案内で楽屋(大部屋=会議室みたいな雰囲気)に入ると
既に何組ものバンドメンバーが揃い
衣装を着替えたり、メイクやヘアセットに余念がない人もいました。
我々も衣装に着替えましたが、ハッキシ言って普段から着慣れている着物だし
ヘアセットも必要ないので、それはそれは時間の掛からないコト(笑)
唯一、映像映えするように、仏具屋で錦(ニシキ)のハギレをもらってきて
帯・襷(タスキ)・手甲を作っていた(ワタシの手作り)ので、それを着けて
収録スタジオに向かいました。
(我々が楽屋を出る時に、先ほどの「上手い」バンドのメンバーが楽屋に帰ってきたのですが
アフロのカツラに顔は黒塗り、ハイテンションで大勢で馬鹿騒ぎ〜何じゃコイツらは!?=後述@)

スタジオの入り待ちの際、我々の前にスタジオ入りしたバンドは男1人、女3人!
学生時代に女性免疫の無い我々には「オイシイ編成やな〜」という感想しかなかったのですが
これがまた演奏も上手い!(後述A)

 その「後述A」の皆様と楽屋にて。

いよいよ我々の収録順となり、スタジオに入りましたが
手前に上手い演奏を聴いているし、緊張して顔は引きつるし。

まず「音リハ」
(どういう演奏でどういう展開でどこで誰がメインを弾くのか、とかをミキサーさんがチェックする)
で1回目演奏。まだ緊張でカチコチ。
次に「カメリハ」
(どういうカメラアングルでどのカメラから撮影するのかのシュミレーション
=基台付きカメラが3台くらい、ハンディカメラは2台くらいあったと思います)
で2回目演奏。
「ギター・ベースは、ある程度動いてもらったほうが映像にもノリが出せるんでお願いしま〜ス」
と言われても、緊張して、自分が普段どんな動きしていたのかすら判らなくなってました。

※ワタシは「スーパーストロングマシーン」の覆面を被って出演するつもりで
ココまで覆面被って演奏していたのですが、
ディレクターさん「それ、取ってみて。ああ、やっぱ無いほうがいいよ。それで行こう」
ということでNGになりました

で、いよいよ本番。
ひと通り演奏し終わって、ディレクターさんが
「ギター、今の演奏ちょっとキツかったんじゃない?もう1回行く?」
君ちゃん「あ、すいませ〜ん、思いっきり間違えました」(スタジオ内に笑い)
これで緊張も少しホグれて「もう1回お願いしま〜ス」

VTR撮りが終わって楽屋に帰り、普段着に着替えて食事(局弁当)をとり
ホッと一息。と思うでしょ。ところがどっこい。
外に出てもオフィス街で何もない。
喫茶店に行列して入ってみたら、お猪口(おちょこ)みたいな小さいカップのコーヒーで800円。
V撮りから生放送本番まで約6時間、身の置き所無く過ごすのは過酷でした。

そうそう、(後述)のバンドについては次回か次々回の本番編で。



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