バンドマスターの愚痴


その1 吾が音楽人生の巻 

その1の10、こういうカタチで東京進出


平成2年4月、
“勤めているお寺でチャリティーのライヴイベントに出場して欲しい”というW師の依頼を受け、
メンバーを揃え、準備はソコソコ。
前日に東京入りした我々は、朝早くから起きてお寺の「朝のお勤め」にも出席。
会場入りしてから、献血もして、ほとんどブッツケ本番ながら、何とかステージをこなしました。

ところで、この時の衣装は、W師の要望で、
各自普段使っている衣(ころも=僧衣)を着たのですが、
他の出演バンドの若いコ達には相当鮮烈だったらしく、妙に評判でした。


  〜「献血チャリティーライヴ」凄いステージセットでしたが〜

演奏も済ませ、楽屋で片付けをしていると、主催者の御住職様と、もう一人の男性が入ってこられて
「すまないが、テレビに出てくれないか」というお話。
その男性は、TBSの関係者の方で、
「『イカ天』という番組に、変化というかアクセントというか
何か人目を引くバンドを出演させたい」という意向でした。
御住職も、「次回、夏に行なうチャリティイベントのPRをしてほしい」という意向。

声を掛けて頂いて、その時は浮かれていたのですが、
とりあえず「後日ゆっくり打ち合わせのお話をさせていただきます」という事にして
各自、地方に戻ったのでした。

ちなみに、このお話のあった当時、
私が居た高知と、五十嵐師が居た関西では『イカ天』は放映されておらず
話の内容の半分以上は判っていなかったのでした。
今思い出すと無責任なオハナシ。


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