バンドマスターの愚痴


その1 吾が音楽人生の巻 

その1の7、『近日参上!』の変身

宝塚〜ミュージカルと出会うことで
“音楽を聴かせるのではなくって、演劇をしてみよう、演劇のツナギに演奏をしてみては”
とひらめいて、4回生の6月に行われる「サマーコンサート」に向け、
バンドの練習ではなく、台本作りをはじめることとなったワタシ。
ナレーションに井上英俊氏の協力も得て、ステージにこぎつけました。

概略のストーリーは
まずはジャンルの異なるメンバーで構成されていることをアピールするために
メンバーそれぞれ、そのジャンルの衣装でひとりずつ登場しメンバー紹介も兼ね
まず1曲。
次に、うまくまとまらないバンドに悩むリーダーを表現して暗いスローな曲。
最後に苦難を乗り越え上手くいったバンドを表現してノリのいい曲〜おわり。

困ったのは「それぞれのジャンルの衣装」で、
ギター=ハードロック、ドラム=パンク、キーボード=クラシック
までは判りやすくって良かったんだけど
ベース=フュージョン(=ワタシ)はどういう服装になったと思います?

皆で考えに考えたあげく、ギターの山田が
「りゅうどうさんプロレス好きやから、もうプロレスの格好で出てもうたらどうです?」
その場のノリで決定したものの、リアリティーを出す為(?)
モヒカン刈にして顔にペイントを施し、その上から覆面を被って
出番までひたすら隠れていて、会場の後ろから「乱入」してくると
会場は大ウケ!

こうして、真面目に取り組んだミュージカルは大成功に終わったものの
皆から「次は何やるの?」と尋ねられることしきり。
『近日参上!』はすっかりコミックバンドのレッテルを貼られてしまいました。




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