バンドマスターの愚痴


その1 吾が音楽人生の巻 

その1の6、宝塚歌劇団との出会い

幹部交代を終え、ヒラの部員となったワシは
『変態バックスピン』での活動で、ステージングについての重要性を認識。
4回生となり、自らのリーダーズバンド『近日参上!』を如何に盛り上げていくか、
ひたすら考えていたのでありました。
演奏はそこそこ良いカンジになってきてたのですが
演奏で折角盛り上がっていたお客が、曲間で休憩(=盛り下がる)のです。
どうしたものか、、、、

折りしも、神戸のアルバイト先で知り合った、京都S大のW師の下宿に遊びに行った時の事。
とある方(この方は私の高校の先輩にあたり、たまたまW師とも知り合いだった)と3人で
宝塚歌劇を観劇に行ったのです。
(あとで知ったのですが、この「とある方」は宝塚の熱心なファンでした)
会場はワシら3人以外は女性なんじゃないのかしら、というくらいの女性ファンばかり。
宝塚の基礎知識など皆無のワシとW師でしたが
劇もレビューもスバラシイ!!! 主役は「剣幸」と「こだま愛」でした。
感激してパンフとかも買っちゃったもんね〜。
帰りがけには“練習生とかが遊びに来る事もある”という喫茶でお茶して、
至福の時間を過ごしました。

いやぁ〜ミュージカルとはこんなにスバラシイものだったとは。
演劇の中で、突然歌を歌いだして、でもストーリーは進んでる、振り付けもある。

おっ?これは?

と、ひらめいたのであります。
音楽を聴かせるのではなくって、演劇をしてみよう、
演劇のツナギに演奏をしてみては、というコト。

ここから、吾がバンドはとんでもない方向に進んでいってしまうのでした。



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【解説】
W師
富山県出身。のちに東京での活動のキッカケとなる、ある意味キーマンです。