邦画三昧9
戦争ゲームが破壊衝動を昇華してくれるがごとく、復讐衝動をこの映画が昇華してくれます。 両親が死んで、弟と二人暮しの女子高生:アミこと八代みなせ。 しかし弟がビルから転落死。警察は自殺と断定するが、弟の部屋から「殺してやりたいリスト」発見。 リストに載ってるヤツの家に交渉に行くとその両親に殺されかける。復讐してやる!と包丁持ってそいつとその母まで惨殺。 イジメのリーダー格をしとめるぞ!とその家に忍び込むも(なんと服部半蔵の血を引くやくざ一家)つかまって指を切断される拷問 セーラー服女子高生の指切断拷問。あげく腕ごと切断。スキをみて逃げ込んだ先は同じく息子を殺された機械工一家。 そこでマシンガンの義手(!)を作ってもらい、息子を殺された母:亜紗美と共に復讐へ向かう!
世間の理不尽に復讐したい気持ちを代弁してくれてるようでスカッとします。 見所は最初の復讐を成功させて、夜の街を包丁にぎったまま全力で駆け出し「アハハハハ!私は鬼だ!鬼になってやった!」(これ最高にキュート)でした。 そんでいつでもどこでもセーラー服。血みどろになっても何着も持ってるんだなぁ。 八代みなせキュート。派手な露出なんかないのに、なんとなくエロティック。
これは自分でもお芝居をやっている人が「ほうほう、なるほどそうきたか〜」と各々の演技を分析、堪能する感じの映画かも。 クラシック音楽の評論家のように。 ヤク中の娘たちの更生施設「ハマー・ナナの家」。院長は萩尾望都。あの漫画家の萩尾望都!教官は片桐はいり。 ドモ又こと江本純子はじめ、三輪明日美・藤谷文子ら個性的な面々が入所。 カリキュラムは絵画やレスリングなど迷走、ボディピアッシングにいたってはみんなガンバリすぎて人体破壊寸前。 スポンサーの九頭龍こと大塚寧々も、こいつらなにやってんだと思いつつ、娘がドモ又ラブなので援助打ち切れずやきもき。 そんななか、カリキュラムとしてクリスマスに「ドモ又の死」というお芝居を披露することに。 ヤク中娘達はお芝居の稽古に打ち込む日々だが・・・ 映画はお芝居の稽古と、お芝居と、現実の日常がミックス状態で進行。 つまりずっとお芝居の台本読んでいるのに現実とシンクロしてるんですわ。 なかなかのトリップ感覚。 映画としてはもう少し派手な騒動があったほうがよかったかも。 でも各々のソロプレイは秀逸で。江本純子のホンモノっぷりとか。 大塚寧々の娘が、カミソリで自分の舌を切ろうかどうしようかしているところに一番ハラハラしましたわ。 お芝居の時の歌がやけにカッコいい。
爆笑しました。加藤ローサに「メスぶため!」ですから。 オシャレ系ポップシンガーを目指す根岸こと松山ケンイチ。しかし才能を見出されたのはデスメタルのレーベルの社長:松雪泰子。自分の望まないジャンルでカリスマになり、信者と称するファンが勝手に伝説に尾ひれをつけて騒ぐし、運命の再会を果たしたあこがれの君:加藤ローサは「デスメタルなんて嫌い!」っていうもんで、正体バレたら大変! いやもう盛りだくさんで。松山ケンイチのフルスロットルぶりには圧倒されました。普通にライブシーンかっこいいし。それと、おのおのシチュエーションが実際に映像になると面白さ倍増。遊園地で後輩と「ハニィ♪」「ハ〜ニィ♪」なんて掛け合いしてるとことか。カワイ音楽教室とか。あげるとキリがありません。 それでいて実家のお母さんの励ましとか、ちょっと滑稽だけどひたむきに追いかけてくるファン達とか、押し付けがましくないくらいのハートフルなシーンもありいい塩梅。 原作は拾い読みしかしてなかったけど、あの曲はどうなるんだろう?と思ってたら、どれもカッコよくて、それだからラストのメタル対決が、ホンマのライブ中継を見ているようで迫力満点。無論ほかのバンドや根岸ソングもクオリティが想像していたものよりはるかに高くて納得。 きっちり原作を愛していて、それでいてきっちり映画として面白いオリジナルストーリーにしようとしたんだなぁ。いい塩梅。
誤解を恐れずありのままいうなら「谷村美月がおっぱいの谷間と太ももをサービスし続ける映画」だ。 人工授精で生まれた天才少女:サラカこと谷村美月。弟の代返で大学にもぐりこんだ自称ロッカーの市原隼人。 ゼミで周りの理系の連中に小ばかにされて思わずゼミのテーマに「宇宙をつくる」なんてデッカイこと言ったら、何に対しても冷ややかだったこの天才少女が食いついてきた! しかし世間の中傷で自身の存在意義も不確かになったサラカ、日本中の発電施設をハッキング、 命を懸けて超巨大粒子加速施設「むげん」に莫大なエネルギーをそそぎこむ。「宇宙を作る」ため・・・ 市原隼人はもう常にどなりっぱなし。まあそのぐらい極端なキャラ作りでないと地味〜な映画になってたかも。 ゼミで市原隼人が宇宙の成り立ちを説明するシーンは見ているこっちもエネルギー使いました。 文系にゃぁむつかしいさ。でもちゃんと文系がつっこみたくなるところもちゃんとつっこんでて。 なんか分かった気になれたようななれないような。 ラストの「むげん」突入から豪雨の中で寿司を食わせるシーン(文章にしてもヘンだなぁ)はハラハラしました。 かなり滑稽なシチュエーションだけど、なんかグッときました。 谷村美月の仏頂面が、なんか松田龍平にちょっと似ていて不思議な感じ。でも笑うとキュート。
「東京少年」に続き、絶対に会えない二人の物語。 高校生でSF小説家を目指す夏帆。ある日ママンにホテル最上階のレストランで再婚相手を紹介され、いっーってなって飛び出す。そのとき丁度地震発生、階段から携帯電話を落としてしまうが、なんと携帯電話が光につつまれ消滅。 きっと誰かが持っているかも。自分の番号にかけてみると、電話に出たのはトンチンカンなことばかりいう男、佐野和真。 なにが東京府よ!返すつもりないのねこいつ!なんだと君こそ失礼だ!とケンカばかりだが、ふと西暦を尋ねるとなんと明治時代。 SF好きなので、こりゃ地震でワームホールが出来て明治と平成をつなげたのね!って早速解釈。なんと夏目漱石の門下生だったとは。 今の時代にない素朴さに惹かれおしゃべりしているうちに、かけがえのない存在に。しかし電池充電手段はない・・・ 100年後も存在している店を辿って電話デート、かなりこれ胸キュンものです。 いやぁ100年後への贈り物。粋だ。あんまりにも。しかしこれが最後の悲劇の伏線とは。ちょっとあのおばあちゃんみてもらい泣き気味でした。 しっかし夏帆がかわいいなぁ。科学的設定うんぬんではなくファンタジー的に設定がしっかりしているので楽しめます。それゆえラストの切なさがこれまた素敵です。
荒川良々の一人舞台と思いきや、個人的には蟹江敬三がMVP。 「世界最恐のおばけ屋敷を作る!」って夢を持つ荒川良々。古本屋を営む父:蟹江敬三はこのごろうつ病気味。 親友の岡田義徳の「この歳でそんなに遊んでていいのか」という耳の痛い話にも、 楽しきゃいいんだよ何が悪いんだよってな感じだったが。 絵が得意だが、他は天性の不器用娘:木村佳乃をバイトでやとうことになり、なんか彼女が気になり出し、まったりな日常がゆるやかに動き出す。 クスクス笑いがずっと続くような感じで。 木村佳乃のコメディエンヌっぷりやココリコ田中の不思議な魅力は確かに素敵なんだけど、 やはりウクレレ蟹江敬三のかっこよさがどうも個人的に最強。 荒川良々目当てで観にいったのになあ。 しかし牧歌的なゆったりな空気は「人のセックスを笑うな」の方が秀逸だったような気がするので、立て続けに観たこちらにややきつい評価。
そんな「笑うな」って言われても、永作博美・蒼井優の二人から気にいられたら、笑いも止まりませんよ! 美術大学に通う松山ケンイチ・蒼井優・メガネ君の仲良しトリオ。 松ケン、臨時講師の永作博美にひとめぼれ。講座にちょこちょこ顔を出して仲良しに。 やがて「絵のモデルになって」と家に呼ばれるが、モデルってヌードだったのね。ひんむかれて食べられる。 そんでいい仲の二人を、松ケンに思いを寄せる蒼井優が、いーーーっ!!てなりながら見ている、そんな映画。 永作博美には実は年の離れた夫(あがた森魚!)がいるのだが、修羅場もなくのほほんな映画。
前半は永作博美のキュートっぷり、後半は蒼井優のキレキャラっぷりに魅了されます。 しっかし蒼井優のキジルシモード、キュートすぎる。 そして永作博美のパンツも脱げサイン「Oh.Yes〜」が絶妙でグー。下心隠し具合とか。 ラスト、蒼井優の唇を実に実に上手に奪うメガネ君が見どころ。
東京少年といっても、笹野みちるじゃないけどね。まあある意味笹野みちるなんだが。 そしてむしろ戸川純の「ラヴクローン」なんだが。
幼い時両親を亡くし祖母と暮らす堀北真希。10年前から文通している「ナイト」がココロの支え。
あるときバイト先のコンビニによく来る浪人生に恋。なんとかデートするも、途中で記憶喪失。 後半ちょっぴり重たいテーマが判明してくるけど最後はカラッとした後味で、いい塩梅。 全体的に映像キレイだし。特に廃墟のあたりとか。 堀北真希の芸達者ぶりが堪能できます。泣きながらオムライス食べるところとか特にキュート。 しかし彼氏のお冷やでかんぱ〜いは見ているほうが赤面しました。 こんな感じでちょっぴり彼氏のキャラが痛いなぁ。だから後半のガンバリが際立つんかなぁ。 堀北真希の演技力で成り立ってるんかなぁ。 ナイトがえらい美少年。最後のナイトと彼氏のやりとりが素敵です。
いきなり時代劇風なイントロがケレン味たっぷりなシュールSF青春アクション!
熱血漢の友人を事故で失った高校生の市原隼人。熱くなれるものがないかとフラフラの日々。
ある日の夕暮れ、木刀持って公園でひとり佇む女子高生の関めぐみ。ちょっかい出すと非常に冷たいあしらい方。
するといきなり満月の夜空からチェーンソーを持った怪物が降臨!
関めぐみもすんごい身体能力駆使して激しいバトルが展開!
なんか畸形のスポ根ものな感じもするなぁ。
野球部のエースと、彼に恋するマネージャー、って感じのが多いけど、なんかそんな感じ。
彼女が残した書置き手紙があまりにも切なくてキュートで。
ツンデレってこういうことですか? 怪物がチェーンソーのエンジンをかけるシーンがなにげに好きです。 生命体のようなチェーンソーの内部をおぞましいエネルギーが駆け巡りドクロ型のピストンが動き出す。 劇中で組んでいたバンドの曲がなかなかカッコいいなぁ。 ラスト、彼女はせっかく戦いから開放されたのに、彼氏は物足りなさそうだ。 彼女への愛情よりも、死んだ友人を追い越すのが目的だったから?これがネガティブハッピー? 密かな見所は、めちゃめちゃいい味の板尾先生。
なんか酷評されてたけど、マニアックな単館上映のカルト映画としてみれば、なかなかでは? 正体不明の「獣」から日本(らしき国)を守る家系に生まれた六代目:松本人志。電気を浴びて巨大化するのだが、 国民に慕われた四代目のじいちゃんとはうってかわって、周囲からは疎まれている。 あるとき、外来種と思われる「獣」にこてんぱんにやられて、なんと背を向け逃げてしまう… 私はほとんど笑えませんでした。つまらないから、というのではなく、主人公の置かれた立場の悲惨さに悲しくなって。 すさまじい重圧・不自由・中傷。それでもなんとかなんとか自己を主張して生きていく。私には無理。 いろんな小さな皮肉が隠されているような。警察とかアメリカとか。 ラストのアメリカ大使館が危機に迫ったときだけ出てきたヒーロージャスティス。バス投げに爆笑しました。 じぃちゃんの登場がカッコよかったのに、あの最後は残念。
ミステリーとかサスペンスとかを過剰に期待するからいけない。 松下奈緒は恋人:池内博之に浮気されたショックで、友達の鈴木亜美と一緒に傷心旅行で温泉へ。 しっかしその秘湯、すんごい山奥にあり、しかも出迎えの村人たちはかなりゾンビチック。 温泉につかるも鈴木亜美とちょっとケンカ、気まずいままひとり宿に戻るとなぜかどこがで携帯電話の着信音。 押入れに落ちていたその電話に出ると「村から逃げろ!足を切り落とされるぞ!」・・・ いや〜もうなんか村にまつわるおぞましい伝承なんかあって、前半はけっこうハラハラしたんだけど、 一見ピンチに陥っても割とヒロインあっさり切り抜けてしまうんだなぁ。特に鈴木亜美の鬼神っぷり。 ラストはショートパンツで太ももサービスしながら鬼キック連打で村人ジェノサイド。強すぎ。 第三勢力の小沢真珠が乱入してくるあたりでギャグに路線変更。もうこの人怖すぎ。 この両勢力に挟まれ、むしろ村人がいけにえ。
しょこたんは結局事態をひっかきまわしただけだなぁ。
これも…ちょっとガツンときました。前半の笑える部分が、記憶が戻るにつれ、悲しい嘘と真実で固められていたことに…
雑誌のルポライター内田有紀、ある日目まいがしてふと目を覚ますと、なぜか閉鎖病棟で拘束具をつけられている。なんで私が?!
深く重い題材を、ライトなコミカルタッチで表現。
それ故「別の世界のこと」ではなく「身近なこと」として伝わってくる。
むしろ病棟の外のほうが異常なヤツが多すぎるのでは。
ダンスと「意外とウマ!」ツボです。
「彼女の再生の物語」とあるが、内田有紀の再生の物語であるかも知れない。
これは…ちょっとガツンときました。嗚呼、笑っちゃいけなかったんだ… 仙台の大学に受かり、念願の一人暮らしを始めた濱田岳。 開梱中、うっかりボブ・ディランを口ずさんでいたら、隣の部屋のシュールな男:瑛太に声をかけられ部屋に招かれる。 「ボブ・ディランは神様の歌声だ!」とのたまい、なぜか君の隣の部屋のブータン人の留学生に広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲撃しよう、と持ちかけられる。 なんとか襲撃に成功して本を持ち帰るも、よ〜くみたら違う本。しかし瑛太、もう関心が無いかのごとく。 その日から夜になるとこっそり車で出かける瑛太。あやしんで濱田岳、後をつけると・・・ 最初は瑛太のトンチンカンな素振りにクスクス笑い。シュールな隣人に振り回されるコメディかと思ってたら、あんな悲劇が隠されていようとは。 松田龍平の狂気を秘めた佇まいがなんとも良くて。そんでお人よしの瑛太が狂気を受け継いでゆくような静かな変身っぷりが妙に怖くもキレイで。 後味はそれほどよくはないけど、秀作です。
別名:キジルシ三姉妹物語、でどうでしょう。
「女優になる!」と上京した佐藤江梨子が田舎に帰ってくる。両親の葬儀のため。
実家にはホラー漫画好きの妹:佐津川愛美、血のつながってない兄:永瀬正敏、その嫁の永作博美。
永作博美が最高にキュート。もうクギヅケ。
なんというか、終盤の妹のキジルシ露見、そのすさまじさにゾッとしました。逆ギレしてるし。ここまでくると感動すら覚えます。
そんな彼女にやはりシュールな見送りの永作博美。かわいすぎる。
サトエリもパラノイアなキ印娘を好演してるんだけど、永作博美ばっかり見てました。
2007/07/29 カシコく推理などせず、沸き起こる謎とドンデン返しにいちいち驚嘆して爆笑したり目頭を熱くしたりするのが、賢く楽しむコツ!!
焼身自殺したアイドル・如月ミキ。 いやもうこれほんとにこんなに盛りだくさんで。 舞台は小さなパーティ会場から動かないのに、漫画チックな再現ドラマのユニークさや、 じ〜んとくる夜空の回想シーン等の秀逸さで、スケールもでかく感じます。 5人全員ともに際立ってるが、小栗旬の居直りパニックぶり・イジケっぷりが特に秀逸です。 宍戸錠が最後に蒸し返すのは、別に伏線とかじゃなく、「こいつらなんだかんだ言って、毎年集まってんだよ〜」って意味だろうな。
2007/07/24 もう嘉門洋子、取材を試みるときの「えへへえへへ・・・」と愛想笑いか、恐怖で「ぎゃー!ぎゃー!」って絶叫しかしてなくて、 常にトップギアとローギアのみ!ってパラノイアっぷりが、むしろ狂気の映画ではノーマルに感じられて。 いや、ロウソク垂らされてひぃひぃも言うとったな。
死後名声の高まった前衛画家「ゴウダサブロウ」のファンであり雑誌編集員の嘉門洋子。
生きていたころゴウダが絵を描いていたという、人里はなれた山奥の屋敷に取材で宿泊。
そこには娘:清水萌々子をイタコとする霊能者一家・訳アリの女中・訳アリのオーナー・療養中の唯一まともそうな青年:窪塚俊介が住んでいた。 チープな作りかと思いきや、なかなかこの狂気ワールドが秀逸で、どっぷりのめりこめて。 ピエロの化粧をするときの真面目な精悍な顔つきがステキすぎ。キチンと殺りますよ!先生!って心意気! 遊井亮子ママンの娘を怒鳴るときとかのブキミさもステキすぎ。 しかし、嘉門洋子をロウソク責めで散々悶えさせたり、蜀台で次々と大人たちを撲殺したり、と、清水萌々子のおマセぶりにはただただ脱帽。
ウエンツ瑛士の鬼太郎、最初は違和感あったけど、だんだんはまり役に見えてくるのが不思議なところ。 ネズミ男が盗んだ妖狐族の妖怪石が、巡りめぐって井上真央姉弟の手に渡る。取り戻そうとする妖狐族も内部でゴタゴタがあったり、 弟も父さんとの約束だ!って妖怪石のありかを黙ってたり、ネズミ男のおかげで、妖怪石泥棒は鬼太郎ってことになったり、 中村獅童裁判長も、いろいろあった腹いせか、泥棒で500年の刑を言い渡したり…
鬼太郎が正義の味方風のアニメ版よりも、やや原作寄りでいい塩梅。
人間との共存とか平和とかじゃなく、お姉さんのためならがんばるか〜
悪くないんだけど、同じ妖怪物なら「妖怪大戦争」のほうが面白かったかなぁ。
2007/06/06 「なんとか戦隊○○レンジャー」ってのりのハチャメチャアクション。ストーリーを追うとか考えずぼーっとみるべし。 江戸時代初期、日本中を旅してまわる大男の阿部寛。 背負っているオリハルコンの剣は、他のオリハルコングッズと3点セット集めると、すごいことになるらしい。 ひょんなことから阿部寛、徳川転覆を目論む豊臣家の残党:長谷川京子と共に旅をすることになる。 しかし長谷キョンにはなぜか宇宙からやってきたスライムぎみ生命体が取り憑いてて、 別の宇宙生命体や徳川幕府もオリハルコンを狙いつつ、と大騒動に。 別にもう深く考えるとかドラマ性がどうとかじゃなく、阿部寛が大暴れしているのをやんややんやいう映画で。 襲い来る敵の妖怪とか忍者もどこかユーモラスで、まあ命奪わんでも、とっちめるくらいで勘弁してあげなよとも思うけど。 謎の美青年剣士:黒木メイサがいい塩梅。杉本彩はもうちょっとって感じ。
2007/05/26 2時間に収めるには原作と違うものにせざるをえないわけで。別物である、とキチンと認識して観るべし。 音大浪人生のワオこと松山ケンイチ。八百屋の2階でピアノ練習していると、突如現れ華麗な演奏を披露した中学生ウタこと成海璃子。実は天才ピアノ少女。 期待ゆえ過度に締め付ける母や、なじめない学校に嫌気のさしているウタは、ワオにココロをひらいてゆく。 しかしウタはある病気をかかえていたのだ・・・
成海璃子が始終「ただものでないオーラ」を発散しまくっていていい塩梅。
ちょっと残念なのは実際の演奏シーンからは成海璃子が天才ピアニストっていうオーラがあんまり感じられないこと。
ピアノ弾いていると、とりあえず人だかりが出来るっていう演出のみなので。
むしろ、音大試験の日にウタが乗り移った松山ケンイチのピアノの方が神がかっていて神秘的。
エアギター名人が、音を出さずにエキサイティングなのと似てるか?
ラストはあっさりだけどキレイなので、これはこれで好きです。
2007/04/28 やたら濡れ場の長いのがウリのずっこけ刑事ドラマ。 殺し屋:範田紗々に次々と政官財の要人が暗殺される。手口もわざわざセックスに持ち込んで真っ最中に殺る、とサービス満点。 警視庁0課の三浦敦子があっさりこの犯人射殺できるチャンスを、通りかかった刑事:三浦誠己「殺しちゃだめだ!」とヒューマニズムに阻止。 おかげで起こる次の暗殺。さて二人は事件を解決できるのか? とかく三浦敦子のアクションがどうも。ぴたっと静止したときはサマになってるけど、警棒で戦うときなんかの脇の不自然な締めかたとか。 戦闘はアクションやめて全部銃でケリつけて、ストーリーをすっきりさせたらよい塩梅だったかも。
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