邦画三昧6
2005/09/24 ん〜なんか 自衛隊基地で、鈴木京香の行った実験の事故で、鹿賀丈史率いる部隊が戦国時代にタイムスリップ。 超近代兵器を駆使して鹿賀丈史、織田信長を倒して自分が織田信長に。歴史を変えたら現代がヤバイよ〜ってことで、 なぜかもう自衛隊を辞めて居酒屋経営している江口洋介にわざわざお呼びがかかる。 タイムスリップ先の空間が現代と入れ替わるのはおよそ3日後。3日で鹿賀丈史を止めなければ! なんて言えばいいか、登場人物たちの物の考え方に、謎解きゲームの手がかりを入手した!次行こう! みたいな感覚があって、 例えばタイムスリップにしても3日後って確証してるし、 江口洋介が少年時代の秀吉がこっちにいるので勝利だ!とか、 タイムスリップの衝撃で爆弾のタイマーも止まるはずだ!とか、観客よりも登場人物が先に納得して次行こう!って感じ。 戦車のそばなら安全なのに、なぜうろうろ歩いて偵察させるかなあ? 過去の「戦国自衛隊」では、合戦に自衛隊が加わるという形だったので、 騎馬武者と戦車が並んで進軍するビジュアルのインパクトがすさまじかったけど、 今回は城に奇襲する、という感じで、思ったより迫力が・・・ しっかし、2回とも武装した武者たちのど真ん中にタイムスリップして、 しかも武者たちなんの躊躇や誰何や敵味方の確認もせずいきなり矢を放つは斬りつけてくるは、 さすが戦国時代は血の気が多いですな ラスト、江口洋介と鈴木京香が重傷ながら無事帰還。重傷でボロボロながらびっこで歩く二人を、 敬礼で迎える大勢の自衛隊員。 誰か担架に乗せてやれ!
2005/08/24 この徹底したつくり、子供向けではない!笑いに涙にアクションにお色気に豪華キャストに。 最後のスタッフロールでびっくりだ! 日本を滅ぼさんと、魔人加藤こと豊川悦司が悪霊ヨモツモノを蘇らせる。 時を同じくして気の弱い主人公の少年が村祭りで「麒麟送子」に選ばれる。 で、妖怪たちと力を合わせたり合わせなかったり、成長したりしなかったりしながら魔人加藤と対決って寸法。
途中から笑いっぱなしでした。
カッパの川太郎の前フリが異常に大げさで、吉本新喜劇とか苦手っていう人はつらいかな。 大天狗も速攻KOの栗山千明。やっぱりこの人戦ってるのが一番やなー。 なんか胸元チラリさせる意図がミエミエなファイティングポーズがグー。 「やっつけてやる!」って戦闘意欲バリバリの主人公よりも、 戦う気っつーかやる気ない妖怪たちの方が最後うまく納めちまうのもグー。 ラストの宮迫博之の「そっか〜」が、嬉しいようで寂しいようで、 なんだか小学生時代の「夏休み終わっちまうな〜」に似ている寂しさでノスタルジー。
2005/08/12 地味シュールの極み、村おこし映画? 電車の通らない山深い村。 そこに住む妄想女子高生3人組の物語創作合戦と、薄暗いチープな商店群の住人と、職業不詳の浅野忠信、 それらの日常が交互に淡々と綴られる。 そんなある日、村で埋没林という地下森林が発見される。 すたれてきた村祭りをこの埋没林で実施しようと、村はふいに活気づく。 丁寧に丁寧に地味〜に仕上げてあります。 地味ながらCGはガンガン使っています。なんでこんなところに?ってぐらいに。 むかしバッファロー吾郎のネタ「CGに1億円使いました!見つめあうふたりから立ち上るハートに」ってのを思い出した。 おかげで村のスケールがとんでもなく大きく感じられます。 すさまじく山奥なのにえらい巨大な校舎が印象的。教室はガラガラではなかろうか? 自分のことを「オレはよう〜」っていうおばあちゃんが印象的。
こいつあきてるぜ! 映画開始早々に校長から激しく廃部を言い渡され「甲子園に行く!」とのたまうキャプテン玉山鉄二。 しかし次から次へと馬鹿ラッシュ気味に災難「逆境」が押し寄せる。 しかし玉山鉄二、逆境が押し寄せても押し寄せても熱いハートで立ち向かう。時に爆笑、時に感動! ああそうだ、これ、野球、のみならず日常生活に「プロレス」の過剰な演出を持ち込んだ感じなんだな〜 ちょいと不完全燃焼気味な「地獄甲子園」と違い、やりきってるスガスガしさがグー。 玉山鉄二の猛烈ぶりに監督ココリコ田中の圧倒的な存在感、 ラストの岡村孝子の名曲。もうチグハグというか空回りというか、的外れなアツさ。 そうだ、この的外れな熱さこそが青春?バーチャル青春! 主人公のスーパーポジティブぶりに妙に元気をもらえます。 一見まともな人に見えながら、豪雨のため不戦勝なのに、 全力出し切ったみたく恍惚とした表情で雨にうたれるマネージャー堀北真希がキュートでグー。
こちらの2ちゃんねるのエピソード の中でもひときわ輝き文庫化されベストセラーにもなった電車男の映画化。 秋葉原でアニメグッズを物色し帰りの電車に乗るオタク青年。車内で酔っ払いにからまれる女性を、勇気をふりしぼってかばう。 そんなエピソードを掲示板に書き込み見知らぬ住民たちと会話していたところ、 その女性からお礼として高価なエルメスティーカップが届く。わきあがる「デートに誘え」コール。 しかし女性とつきあったことがなく緊張と不安でいっぱい。 そこで掲示板の住民たちが持てる知恵や知識や妄想(!)でアドバイス、彼を導く。 これどんな風に映像化するの?と思っていたが、ネット上のやり取りがなんか新感覚というか上手い具合に描かれていい塩梅。 テンポよくてぐいぐい引き込まれます。 しかも山田孝之のおどおど口調、カミカミ口調、こけっぷりがナイス。 ただ、映画にしかないエピソード(背伸びしたデートを計画して失敗、彼女を寂しくさせる)は必要だったのかな? 挽回するためにやったことが「彼女の職場に押し掛ける」「深夜に彼女の自宅に押し掛ける」だなんて、これ普通やるともっと引かれるはず。しかも延々マラソン映像。 まあ、映画的に盛り上げるために「二人はどうなってしまうのか!?」的な要素を入れたかったのだろうが、 「そんなドラマ的な要素がなくとも恋愛未経験の人には全てが難関」というスタンスを強調してもよかったかな〜と。 ネットカフェの3人組が素敵すぎる。もっともっと妄想しておくれ〜。
結局迷宮入り? クリスマスの夜、たった一人のハッカーによって、開発中の地下鉄「クモ」が遠隔操作ハイジャック。 爆発物搭載の可能性。路線内を縦横無尽に駆け巡り、ダイヤは大混乱。 この事件を交渉でおさめるため派遣された真下ことユースケサンタマリア。 しっかし営団地下鉄のボスは得体の知れない交渉課を信用しない。 はたして犯人を阻止することはできるのか?
閉ざされた指令室の中で、電光掲示板上だけで車両がぶつかる!っていうもどかしさと緊迫感がすごい。
しかし、ん〜いまひとつテーマの『交渉』が映えない気が。だって好きな映画の知識ひけらかしてるだけで。 「クモ」のデザインがちょっとオカルトじみていてヘン。 寺島進もあんなにカンがさえてるのに、犯人の車だけみのがすなよ〜 まあ観ている最中は緊迫感のため、あんまりそんなこと考えられないんですが。 ラスト、「青島刑事ならつかまえてるはず!」とか思ってしまうのは野暮?
あの右翼アイドル鳥肌実が主人公だ! かつら工場に勤めるタナカヒロシこと鳥肌実。人付き合いが悪く誰にも心を開かず、淡々とした毎日を過ごす。 しかし父の突然死・母の死・重病にかかる愛猫、そんな不幸な出来事を経て徐々に周囲に心を開いていく・・・
突拍子もないパフォーマンスで周りを恐怖とか失笑とかのどん底に突き落とす鳥肌実が、
映画の中では実に普通で(台本通りに演じたことが驚き)、
逆に周りのちょっと不思議な人たちに戸惑っている(さらに驚き)。
映画としてはまあちょっとは面白いかな〜ぐらいだが、鳥肌実を知っているかどうかで衝撃度が違います。
キックボードで猛ダッシュ姿と、コールガール相手にぷるぷる震えている姿がコミカルで印象的。
母の加賀まりこの倦怠感あふれる佇まい、 伊武雅刀の薄気味悪さ、宮迫博之のうさんくささ、グーです。 母の葬式後、小島聖がなまめかしくお尻をさすっていたのが印象的だが、なぜそんなんしたのかは意味不明です。
短編オムニバス5編。ちょっとイントロのダンスが長すぎる気もするなあ。
桃 太陽のみえる場所まで 夜の舌先 女神のかかと 玉虫 5話にもうちょっと共通テーマとかあったらよかったかな〜とちょっと思ったり。
小学生時代いじめられっ子だった十三こと小栗旬。 二重人格になった彼にはもう一人の凶暴な人格・13こと中村獅童が宿ってしまった! いじめのリーダー新井浩文は、暴走族の頭を経て今では家庭をもち工務店に勤務。 その工務店につとめることになった十三。 積年の復讐を果たすべく暴れ出す13こと中村獅童。 とまどい押さえようとする十三こと小栗旬だが、復讐はやはり念願なのか、2つの顔を使い分け、どんどん新井浩文の周囲の人々を陥れてゆく! もうとにかく中村獅童がすごい。廃人ちゅーか狂人ちゅーか、あれ演技でやってるの? すごいよ。それ見るためだけでもこの映画ありよ。 そして衝撃の一言「カバンの中」。鳥肌たちましたわ。 精神の小屋、ちゅーんかな、小栗旬と中村獅童が跳ねてる姿(手を組んだ、って印象を受けた)もグー。 パフィの吉村由美も「おお?!」ってな技をちょっぴり魅せてくれます。 ただちょっと残念なのがあって、ラストの大立ち回り、中村獅童がやけに日本刀を高く振るっていて、ああ相手が逃げ易いように気をつかってるんだなぁ、ってのが見えたところ。 とにかく瞬間瞬間の迫力があり、えらい焦燥感に駆られる。 人をいたぶる人間の快感は一瞬だが、嫌な目に遭わされた人間の苦痛と恨みは一生もの。 もっとラブをばらまけ。
いつもテンション高い弥次さんこと長瀬智也。ヤク中の喜多さんこと中村七之助。 二人はホモ。喜多さんのヤク中を治すため、「リアル」を見つけるため、二人はお伊勢参りの旅に出る。 目まぐるしいシュールな展開、メーター振り切ってるありえない主要キャラ達。 力づくパワーでごり押しして愉快な前半。 この怒濤のビートで最後まで押し切ってくれたらよかったのに、 おちゃらけた世界観がいいのに、無理矢理泣かせるようなトコロ入れようとして グダグタになってしまった。残念。 なんせ 声は小池栄子で姿は全裸の荒川良々って、 そんなホゲホゲな絵でシリアスに進められても、笑いも泣きもできません。 板尾創路のホット師匠がちょっと切ないんだが、この位で止めておいたらよかったのに。 まあでもSMAPファン100人中100人がガク然とした「模倣犯」と比べれば、 こちらは面白い映画だと思うのでファンはゴー。
「肉を喰う」ことはセックスと同じだ!だから俺は若い娘の肉を喰う!
さえない医大生の加藤雅也。 大学の同級生の美容整形クリニックにお情けで雇ってもらう。 ある日、吸引した患者の脂肪をこっそり盗んで食べる。 まるでその人とセックスしているかのような衝撃。人肉の魅力に取り憑かれる。 腕もメキメキ上達して、マスコミでも評判のカリスマドクターに! その裏でとめられない人肉食の衝動。今日もドクター、食材を求め町をさすらう…
塚本晋也の「ヴィタール」と反対で、
途中から人肉食は「単なる嗜好」にシフトしちゃった。 ゾンビ刑事・松方弘樹。もうスゴいの。見た目からして。 鑑識の防腐剤まみれの死体を食べ続けてゾンビになったデカ。 「IZO」に出て以来、こういうオカルトなの演りたかったんかな。 ラストの人肉ウェディングケーキは圧巻。 オブジェは若干チープだけど、これ出てくるか!ってインパクトが。 静かな衝撃が押し寄せる佳作。 加藤雅也のクールないけしゃあしゃあぶりと松方弘樹のイキっぷりを見るためだけでもオススメ。 最後どこへ逃げるつもりだったんだろう。食人鬼の大悪党のはずなんだが、 ひたむきに人肉を求める純粋ぶりに惹かれるとこもあったり。ナチュラルボーンキラーズみたいだ。 ちなみに私の一押し・三輪ひとみは秒殺です。
「ラストサムライ」と同じで、細かいヘンなとこに目をつむればなかなかエキサイティング。 第二次大戦末期、広島に原爆が落とされる。 日本海軍・堤真一は次の原爆投下を阻止すべく、同盟国ナチスドイツの科学の結晶の潜水艦「伊507」に出撃を命じる。で、なぜか艦長は3年もブランクのある役所広司。
出撃早々、米駆逐艦隊と出くわす。激しい攻撃を回避するため、
まるで「神様が雲の上から見下ろすごとく、戦場を一望できる」
ローレライ(魔女)システム起動。
ローレライシステムのお陰で駆逐艦隊を撃破するも、間髪入れず長崎に原爆投下。3度目の原爆の目標は東京。 それを阻止すべく、大艦隊の待ち受けるまっただ中に突撃・・・ エスパー少女・香椎由宇の服が、なんか上戸彩の「あずみ」みたいで浮いてるが、見ないフリをしましょう。 「伊507」が、イタリアが建造して失敗した「巨大砲潜水艦」(目立って隠密行動できない。宮崎駿監督もケナシ済!)そっくりだが、これも無視。 妻夫木聡、家族の写真をアチコチでポロポロ落とすし、友人も負けじと球児時代のボールを落とすし。ちゃんとポッケに入れとけ。 SFチックなデザインも「映画」としてデフォルメしてあると考えれば許容範囲。戦争映画をあまり作ってない日本だから、ノウハウを一から造り出してるのかな。戦闘シーンはまあまあがんばっており、ラストの玉突きは痛快。
主砲でB29を打ち落とすピエール瀧の腕前にビックリ(まぁ、目をつむろう…)。潜水直前に船内に滑り込む役所広司がカッコいい。とにかくベテランの演技の渋さが堪能できます。
微エロ・微グロ・派手アクション。しょっぱなからパーティードレスからこぼれる ソニンのたくましすぎる両腕の筋肉にくぎづけ。 プロレスラー獅子王こと橋本真也のマイホーム新築パーティーの最中、突然ライバルの一条が乱入。獅子王を挑発。当の一条はサッサと帰ったのに、その挑発に怒った若手レスラー達が意味も無く大乱闘。エスカレートして新築の家は大爆発! その騒動で獅子王の妻が入院。でなぜか人魚になる人魚病にかかっていることも判明。 治療費と妻の夢のマイホーム再建のため、佐野史郎プロデューサの仕組む「五重の塔風な一軒家で、死亡遊戯みたく各階ごとの凶悪レスラーを倒していく」企画に挑む・・・ ヘンな設定ではあるのだけれど、観ている最中は納得できてしまう。 ただ橋本真也の演技がいまひとつで、まわりの役者が上手すぎて、ちょっと主人公に感情移入しにくいのが欠点かも。そこそこ面白い。ただ一条が一瞬イイヒトっぽくなるのに、やっぱり悪党なので残念。 なにが一番印象に残っているかって、ソニンの上腕筋とアクション。水野美紀と違って技のキレ、とかより、筋力で押してくる感じがグー。あのかわいい顔で。 あとあのゾンビレスラーはレスラーじゃないし。死人が出てもプロレスなら合法?
15禁らしいけど、多分ゾンビレスラーと人魚病の皮膚のグロさのため。
ソニンは背中だけみせてくれます。微エロ。個人的にはソニン主役の格闘アクション映画も観たいです。
いろいろびっくりした。 「死」は終焉ではない、とまざまざと見せつけられた気がする。 なんて言えばいいか、死後にすら愛が育まれていくケース。
医者の息子・浅野忠信は交通事故で記憶を失う。
医学書の記憶だけはあり、やがて優秀な成績で医学部に入学。
愛しさを込めて遺体を解剖すればするほどイキイキと輝き出す別の世界の彼女。 記憶がないだけに、むしろ彼女のいる別の世界こそが真実・・・ 最初の煙突(火葬場とは!)の描写からしてすでにドキドキ。 なんだろう、死体になっても臓器や細胞に「愛情」が宿っていて、 周囲の予定調和まで操作して、やがて愛しい人に辿り着いて共鳴して。 魂とは?魂の在り処とは? ヒロイン二人ともとてつもなくキュートで。 KIKIの「おお来たか」、柄本奈美の「やだやだやだ・・・」とダンスが個人的ツボ。ダンスが本当に凄い。なんだろう、細胞かなんかの脈動のまま踊る感じ。 塚本晋也監督の作品は男性脳の人は大変つまらなく、 女性脳の人は大変共感できる気がする。 でもいつもの塚本作品のイキっぷりやヒネリは無いかも。SFやメカもでないし。
見ごたえあり。でも食事前はやめときな。
「ホラーを超越したなんたらかんたら!」と宣伝文句に釣られてどんな新ジャンルだろう?と期待したところ、チープなホラーコメディでした。 300年前に領主ソドムに無実の罪で殺されたテレーズとキャサリン。 この二人の呪いで、ソドムは殺人鬼になる。そして300年後、 再び悪鬼として目覚めたソドムはマッドドクターとともに世界征服を目論む。 それに立ち向かうのは転生した女刑事テレーズこと小嶺麗奈。 無差別乱射で一般市民を血祭りだ!ソドムより凶悪だ!
このソドムが悪の親玉のくせに妙にかわいらしかったりして。
フリーターにカツ丼おごって部下にしたり、
その部下達にタメ口きかれたり、
「死ぬかと思った〜」とかほざいたり。 何が一番恐ろしいって、小嶺麗奈がソドムのスパイを捕まえて、キンタマをつぶす拷問シーン。「右がいい?左がいい?」って、うわ〜・・・ ソドムの部下の帽子の女の子がツボだなぁ。「真剣な悪ふざけ」が楽しめる人は是非。同名のマルキド・サド伯爵の「ソドムの市」とは関係ないようだ。
「ノンストップの寝台特急で消えた7000万円」「メンバー6人みんな詐欺師」
こう聞くとダマしダマされ本格ミステリーを期待しそうですが、それいけません。
3年前に解散した詐欺師グループが再び集合。久々にチームで仕事。
しかし3年前の金を持ち逃げ疑惑の、手品師のボインちゃんが今回も加わっている。
紅一点・中谷美紀は猛反対だが、男連中はボインちゃんに甘い。 男連中が夢中になるボインちゃんだが、どうも魅力乏しく「え!なんで?」ってな感じで。オレがおかしいのか?比べたら断然中谷美紀だろ! スタイリッシュな映像と音楽のイントロでワクワクさせてくれるが、サギの内容が「羽毛ぶとん販売」って、スケール小さ!しかも7000万円も儲かってると逆に白けるぞ。 あの面子ならもっと大それたこと出来そうだが。オーシャンズ11とか12とか、邦画じゃかなわんのか、とか思ってしまう。
な〜にか足りないような気もするが、そこそこ楽しめます。
無理矢理に後味の悪さを爽やかにしようとしたラスト。 宮部みゆきの小説にも同名のものがあるが関係無し。 女優に転身を決意し、アイドルを卒業したミマ。 イメージ脱皮として、ヘアヌード写真やドラマの過激なシーンにも挑戦。
しかしアイドルのままでいて欲しいという願いがつのり、脅迫にまで至るストーカー、
事務所でも、アイドル路線でいて欲しいマネージャー・ルミと、新イメージで売りたいチーフ・タドコロの対立、
今の自分をあざ笑うアイドル時代の自分の幻覚、
そして自分に関わった人たちが次々と惨殺される事件・・・ 斬新的な場面転換で、主人公ミマの精神の混乱ぶりをヴァーチャル体験。 こちらもどうなっていくのかハラハラ。 しかも夢オチなんかじゃなく、サスペンスとしてリアルなどんでん返し結末。 殺人シーンが特に残虐で、アイスピックで死ぬまで刺し続ける執念・怨念の深さ。 怖いけど、ホントにゾッとしたのは・・・ 多少のグロは我慢して是非観るべし。
短編3つのオムニバス。
「ロス:タイム:ライフ」
「ハリコマレ!」
「美女缶」
しかし主人公がいきなり泥棒かよ。
それに反して、盗まれたのに説明書をこっそりポストから入れてやる「トミオカ」の意外なお人好し度がグー。
新春早々、後味の悪さでは最高級。伊藤かずえ久々に見た。
渋谷で爆弾テロ。なんと逮捕された犯人は14才の小栗旬。
しかし少年法であっという間に刑期を終える小栗旬。 出所した息子の小栗旬を信じようとする父親・内藤剛志。 一方、爆破で妻と息子を失った刑事・津田寛治、出所した小栗旬を付け回す。 そんな中、ある殺人事件が発端となり小栗旬が姿をくらます・・・ 内藤剛志と小栗旬のラストシーンが圧巻。しかしそこに至るまでの 「理不尽な法律に対する被害者の憤り」とか「本心が見えず、しかし信じようとする加害者の父親の苦悩」とかが役者さんの演技力頼り、という感じ。 もう少し過剰なくらいの演出でドラマチックに観客に押し付けてくれたほうが感情移入しやすかったかも。 小栗旬は優等生・癒し系イメージが強いので、憎しみが湧きにくいのでよろしくない。まあ確かに「なんでこんな少年が大量殺人を?」という意外性はあるけど。 むしろ執拗に追う津田寛治に「勘弁してやれよ」という感情が湧きよろしくない。
よくわからんのは戸田菜穂。本当は死んでるのに津田寛治が幻覚を見ていた、ってーこと?演出だとしてもイマイチじゃないかなあ。
館内で爆笑しました。 松田龍平は自称「漫画芸術家」。石に文字を描き、箱の中に並べて漫画と謳う。 プライドは高いが金は無い。バイトも性格的すぐ辞めるので貧乏。 バイト先で酒井若菜と運命の出会い。宴会の帰り彼女に誘われて部屋で呑み直すことになり泥酔。 翌朝目覚めると松田龍平、なんかゲームキャラの衣装を着せられている。 実は彼女はコスプレイヤーでしかも同人誌を自費出版、1000万円の黒字だとのたまう。 同じ漫画家としてシンパシーを感じ、衣装が似合いそうなので惹かれたと言うが・・・ 漫画が共通項というが「前衛芸術」「ディープ同人系」と、一般からみてハジっことハジっこの二人の愛憎。 相手を拒絶するときゲロ吐きます。これ以上ないって否定方法。 ストーリーぎゅうぎゅう詰めで猛スピード進行。私的には気持ち良いのなんの。後半は少しシリアスだけど、前半のシュールなコミカルさは秀逸。とにかく笑いにお色気に豪華ゲストにミュージカルにと、贅沢エンターテイメント。 酒井若菜がグー。キレっぷりからキュートなとこまで。すごい上手で魅力的。松尾スズキ自らキスシーン入れたくなりますわ。 松田龍平の情けなさっぷりもすごいなあ。今までカッコいい役どころしか観たことなかっただけに。 残念なのは忌野清志朗のミュージカル。歌詞的にはてっきり「彼を追い掛けろよ」ってな感じだったのに。どう励ましたのか分かりにくかった。よく出来ているだけに残念。
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