2001/7



01/07/26
「忘れないように」と目立つところ(いつもは置かない)に物を置くと、むしろ忘れるねえ。

いろんなアルバイトをやってきた。ダークなハートのくせに遊園地の係員とか、バタフライ10mしか泳げないくせにスイミングスクールのコーチとか。

スーパーの惣菜コーナーでのアルバイトもあった。早朝トラックが運んでくる食材を調理場まで運べば、係の人が揚げたり焼いたり煮たりする。寿司のシャリに魚の切り身をのっけていったりパックにラップをはったり。

ある日、あんまり早く仕上がったので、調理場を掃除しましょうと提案したのだが、部屋のすみにやたらたくさん古い箱がつみあげてあり、社員さんも「私が来る前からあった」と全くホラー映画の前フリみたいな台詞を吐き、こりゃウイルスばらまく生き物の格好の住処ですゼ退治しましょう、ということで使い捨て手袋なぞ装備しておそるおそる箱を開けると、

家庭用洗剤と同じような容器で合成保存料!というタイトルの、一部消費者団体から猛烈ブーイング受けそうなネーミングのアイテム登場。随分古いようでボロボロな外見。しかし説明書きのキャッチコピー サッとひとかけ、グンと長もち! は私のハートをひどく揺さぶった。

この驚きを伝えたく周りの人間に話すが、しかし誰も信じてくれず、むしろ私を嘘つき呼ばわりする始末。私も一所懸命説明する必要性があるのか、と疑問に感じバカバカしくなって長いこと忘れていたのだが、

社会にでてたまたま思い出しこの話をすると、「そんなハデな外見のヤツはもうないみたいだけど、こういうのならある」と見せられたものが、

shock! shock!

もろ 食品添加物って!
◇用途◇食品の除菌、日持ち(保存性)の向上・・・

キャベツでも千切りにしようかとまな板に乗せ、あ〜らまな板も包丁も消毒してない、キャベツも日が経っている、というときキャベツごとまな板ごとスプレーOKさグンと長もちオーイエーって訳だな。

まあ狭い世界の非常識は、ちょっと離れたテリトリーでは常識だったりするんだね。


01/07/15
やっぱり猫の泣き声は「にゃ〜」じゃなくて「こやおん」だ。

東京でいうところの秋葉原、電子とエロスの都・大阪日本橋。 正規の楽器店よりもソフマップのMIDIコーナーの方が鍵盤楽器の品揃えが豊富なところ もユニークなのだが、ことさら飲食に関してもユニークな店が多い。

大阪の台所、黒門市場が近くに鎮座しており、そこそこ美味しい店もあるのだが、 ユニークといっても独特のメニューを出す店、とかいうのではなく、 すさまじい値上がり率で今や当初の価格の2倍を超えたトンカツ店嫁と姑の確執が激しい丼ぶり物の店等があってドキドキハラハラ。

この店は天丼やら親子丼やらうな重やら出すのだが、おばあちゃんが客に水でも出そうものなら(えらいスローモーションなのだが)、カウンターから「何余計なことしてんの!」と嫁の罵声が飛び、客としては味わう暇も無く料理を胃に流し込み早々と退散したくなる雰囲気である。

十年ぐらい前からやってる。 なぜ潰れない?


01/07/09
知り合いがATOKを入れるそうだ。なんでも、MS-IMEが馬鹿だから。
しかしアーメリーカうまれーでニホンゴワーカリーマセーンなMac用日本語変換エンジン「ことえり」を使っている私にはMS-IMEがめちゃめちゃ賢く思える。

私は歯並びか悪いので、なにか餅系統のものをたべるとき、なんかセンサーが勘違いして、いっしょにほっぺたの裏側をざっくり噛み締めてしまうのだ。

口の中は鉄分イオンでクギの味。


01/06/19
割と有名らしい神戸のバー「ロックアップ」。 異人館通りにつながる坂道の途中に鎮座する。 入り口が怪しいのでためらっていたが、思いきって突撃。

地獄警察のオネイサンに連行され、まるで牢屋のような座敷に。
lockup
モンスター乱入(お面被った従業員)のイベントもあるぞ。

魑魅魍魎、百鬼跋扈、正体不明のお品書き。
lockup
アトラクションが多いのでチャージが大きいなあ。

なかなか美味しいので味の面でもオススメ。


01/05/31
人に自分のマッキントッシュのことを説明するとき「G2マック」と言っている。だって、もう、なんかかったるい。

どうも「な」の字が人の顔に見える。

ほら↓
na!

悲し気な女性。しかも松本零士が描きそうな。


01/05/16
ヴィックスドロップのパッケージに「便利なスティック包装」とあるが、そうか?死ぬ程不便だぞ。

高いところがやや怖い。高所恐怖症とは高いところに登るのが怖い訳だが、私の場合面白いことに、高い建物を眺めるのも怖いのだ。

どうもジッと眺めているといろいろとヘンな妄想が沸き起こってくるのだ。例えば京都駅前にある京都タワー。てっぺんに風車が付いているのだ。ふと風車が止まる。すると「お〜いバイト。ちょっとこのプロペラに付け替えて来てくれ」

てめぇサラっとそんなことぬかすな!しかし仕事は仕事。下の窓を開け、ゆっくりと頂上目掛けてよじ登る。背中に吹き付ける風の凄まじさは筆舌に難いだろう。ツルっとして足場のないのっぺらしたタワーの頂上を滑り止め付き軍手で登る。否、登るというより垂直に這う、というべきであろう。冷や汗で軍手は滑りそうになる。
ようやく辿り着きヒモでくくり付けたプロペラを背中から外す。ああしまった!まず今付いているプロペラを外さなくては!もう一度くくりつけようとするが、恐怖で震える腕、冷や汗で滑る指先ではままならない。目からとめどなく溢れるそれは視界を曇らせさらなる恐怖を掻き起こす。そういえばどうやって降りるんだ?誰か来てくれる訳でもあるまいし!不安から脳裏をよぎる一抹の疑問符がかけらほどの不注意を誘い、しかしかけらほどの不注意すら許されない場所ではその結果は火を見るより明らかである。
「うわあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

嗚呼雪やら霙やら霰やらの為に、京都タワー風車交換で毎年貴い命が失われているのだな。 というようなシチュエーションまで妄想が突進し、膝が震えだすほどに。

しかし、なぜか高いところを飛び回る夢は好き。


01/05/11
「そんざい」と漢字で書こうと思う時、「存」「在」どっちが先に来るか一瞬迷ってしまうという人、僕もそうさ(いや僕だけか?)。

リサイクル法が施行されちょるね。業者は大型家電の(冷蔵庫・テレビ・エアコン・洗濯機だっけ?)リサイクル義務を負い、その手数料を消費者に請求できるってやつだね。

ぜんぜん関係ないんだがどうもうちには200枚ぐらいCDがあって。わたしゃCDレンタルしません。必ず買う。インディーズCDとかも買う。メジャー直前のルーシーとかルーマニアとかね。

それで久しぶりに聴き返してみるとまあなんだ、どれもCDプレイヤーのレーザーで表面が爆ぜるほどに聴き込んだだけあって妙にノスタルジーが漂って、初めて聴いた時の突き抜けるような衝撃や爽快感すらなごむ要素に。 しばらく期間をおいたから新鮮に聴こえるのでは、とか思ったけどそうでもないようで。

そこで酒を一杯あおり、部屋を真っ暗にしてヘッドホンで出力を上げて聴いてみると、おおなんだこの迫力は!バーチャル映画館効果。これに瞼を押さえるナチュラルトリップ (過去日記8参照)を併用すればここすでにうつつの極楽、世俗のせちがらい出来事なぞどこ吹く風。

なぜか高いところを飛び回る夢を見る確率アップ(当方比)。さあ昔のレコードをひっぱりだしてごらん。


01/04/27
ポルノグラフィティの「アポロ」は東京少年の「サイレントメビウス」に似てるな。

昔ウッチャンナンチャンの番組で「芸能人社交ダンス部」というコーナーがあった。 このコーナーがなぜかとても好きで、かかさず見ていたのだが、2時間スペシャル等になってからだんだんと見なくなってしまった。この番組を本当に面白くしていた重要点とは何か、ちょいと当時を振り返って分析してみる。

まずコメディアンとは、相当芸達者な人でなければつとまらないものなのである。しかし、なぜか日本の芸能界ではコメディアンは見下されたような扱いを受けている。

しかし本来は器用な人たちである。そんなコメディアン達が権威の有る社交ダンス大会で、さくさくっと躍り、あっさり賞をとってしまう。その軽快さ、爽快感が最大のウリだったのだ
あの「トムとジェリー」で時々トムが勝つときのような軽やかな気持ち。

しかし2回3回と回を重ねるごとに、編集がいやらしくなった。 「その練習は深夜にも及んだ」「足首はもう限界まできていた」
まあお涙ちょうだいものにしようとしていたんだな。しかし感動できるか? 例えば、家族の手術代を得るために大会の優勝賞金をどうしても獲得しなければならない、それで深夜まで練習する、とかいうなら(働けよ、とココロで突っ込みつつも)ドラマを感じる。 しかしドラマチックが必要無い場所でドラマチックな演出をされてもねえ。水面下でバタつかせている白鳥の足を見せられてもねえ。

残念。全く誰の入れ知恵だったんだ?


01/04/20
「犬夜叉」はおもしろいなあ。

奇妙な夢を見る。菅野美穂が号泣しているのだ。 「じあわぜにぃ・・(えぐっ)なりたいよぉ〜(すんすん)」

ところが私はそれが演技だということを知っているのだ。周りの人は同情しているかのようである。しかし、彼女の嗚咽が激しくなればなる程、彼女の悲壮が高まれば高まる程、「流石だなあ」と私の感慨は深まるのである。

なんの暗示?


01/04/11
Windowsマシンの方でBIOSの設定をしようと再起動を図るが、 「再起動したらとりあえず休憩」する習慣がついているので気が付くとやり直し。

久しぶりに会った知人がボウヅ頭に。驚きのあまり、何の反省の坊主だ?などと 訊ねるが、特に意味はない、ただやってみたかっただけ、との返答。

よく考えりゃ、いつもしないような突飛なことをしようと思うとき、別に常に重大なイベントがらみ、というわけではない訳で。天気があんまりいいから、今日は歩こう、みたいな。

しかしそれがたまたま同僚の結婚発表と重なって、しかも社内結婚だったりしてみよう。周りもほっておかない訳で。失恋で断髪!?いやしかし何もそこまで短くしなくても。
憶測は乱れ飛び、当人すら意図しない根拠の乏しい理由が御丁寧にもドラマチックに仕立て上げられる。 当人も案の定、酒の席か何かでしつこく尋ねられて義務のない言い訳が面倒になり「あーはいはいそうそう、その通り」などと答えてしまえば伝説の完成。そう所詮、僕達は僕達のココロだけじゃ動いちゃいない。クロックワークなんとかってやつだね。


01/04/3
お菓子デパートみたいなところでキョロちゃんのチョコボールを買おうか買うまいか 討論する小学生をしり目に、キットカット袋詰めをまとめ買い。 これが大人のチカラだ(しかし大人げはない)。

「松屋」牛丼290円に対抗して「吉野家」牛丼250円。すごい時代。

今も信じている人がいるらしいが、昔、牛丼にしてはあまりにも価格が安いため、「吉野家の牛肉は牛ではなくミミズだ」 という噂が流れていた。友人はライバル社が広めた噂だ、と言ったが、おいおい、 ライバル社たちも同じ価格だ。仲良く絶滅。

どうなんだろう、牛の安い安い肉を仕入れるコストより ミミズをあそこまでの味にするコストの方が高そうに思える。 それに彼等を飼うのはなかなか手間だぞ。 私がミミズをあの味にまでする方法を開発したら一杯700〜800円ぐらいの価格にしそうだ。

まあどっちにせよ、イナゴだって喰えるんだしミミズでもいいや。 それより、牛鮭定食の鮭が鮭の味ではないことが気になる。



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