2009


9/27

イカロスまつりとうとう千秋楽。定数を超える大入り。

この日は前回はスタッフだったため断片しか聞けなかった「チゴイネルヴァイゼン」。 亡き夫が貸した物を取り返しに来る未亡人。しかし彼女の様子はどこかおかしい。 こちらからそのレコード「チゴイネルヴァイゼン」を彼女の家に届けたところ… ひりひりする緊張感。ホラーチックな演出にくぎづけ。

「R」。遠い未来、音楽や色彩を感じる脳のR部位を除去され、支配管理されている人類。 R部位を持ったまま生まれたため処刑される男と、死刑執行主任の絶望的なやり取り… 死刑執行主任の憎憎しさが凄い!

この日で9月まるまる一ヶ月続いたイカロスまつりも気づけばあっという間のフィナーレ。 こんなに大勢の人達と一緒に力を合わせて何かをする、っていうことがもう何年ぶり。 お越しくださったお客様も、気さくに誘ってくださった森の会の皆さんにも感謝たえません。

なんか終わって腑抜けてしまった。これから大丈夫か?


9/27

千秋楽の直前に、尼崎の会館で行われる朗読会を見に。

いざ会館に着くと、イベント名を忘れていたため受付に調べてもらうが、 おじさんも私の着物を見て「詩吟の人?」とか言って、「多分…この大広間」とか言って、 わあ、もし部屋に飛び込んだら、ホントに詩吟の会やってて、全然知らない人ばかりで師範代みたいな人に「あんた誰?」とか言われたらどうしようワクワク、とか思っていたが、 大広間でビンゴ、おじさんやるじゃん。

待子あかね殿の朗読拝聴に向かったのだが、漫才の人もいて、ああ確かに朗読の変化球と言えなくもないなぁ、等と思いつつ。 政治ネタをSF紙芝居にしている人が面白かった。

詩人達がかわるがわるに朗読。皆さんBGMとか趣向を凝らしていたが、待子嬢はシンプルに。朗読はやはりシンプルがいいと思う 童話のようなファンタシーな空気を作り出した泉由良殿も印象的だった。

ラストは歌のお兄さんみたいな人が、ラップ調で振り付け踊りながら朗読。朗読とはかけ離れてるけど面白い。 大きな畳の間でゆったり足を伸ばしたりしてみんなリラックスして朗読を聴く、という不思議な午後。

しかし「朗読する詩人」に課せられたものは大きい気もする。 イカロスまつりで「朗読をする役柄」を役者さんが演じていたが、言葉を突き刺してくる力・言葉をしみこませてくる力など相当なものであった。

もう何年もむかし、NHKの詩のボクシングで優勝した人と飲む機会があって、その人は原稿用紙の束を持ってはいるが、言葉のマシンガンを撃ちつつ、読みつつ、その用紙を次々丸めて放りまくっていた。 確か「原稿用紙はそのまま読むためのものでなく、筋を追うぐらいのもの、言うべき言葉はほとんど頭に入ってる」と言っていたかなどうだったかな。 なるほどそうすると詩人は、言葉を紡いで紡いで詩をつくるだけでも大変なのに、さらに朗読するとなると新たななにかが必要なんだろう。

シンプルゆえの力もあると思う。


9/26

イカロスまつりもとうとう終盤戦。この日は朝顔ハット&劇団ハレンチ甲子園の「もやもやぼん」 紙芝居屋:朝顔ハットがストーリーテラーとなり、各短編をつづる。 すべてをカッチリ作りこまず、アドリブ入れる前提にしてあると、ライブ感がより一層出て良い塩梅だなぁ。

最後はシュールな映像に合わせた演奏。 写真を切り貼りしてクレイアニメを作った感じで、今までにない不思議な雰囲気。 キュートでありグロテスクであり、これは見習わねば。

その後「ロクツボヤ」へ。オードブルで鳥フライか魚フライかみたいなヤツをぱくっといったら、 妙に骨が入っていて、味も白身魚っぽいけどちょっと違う。

「これなんですか?」
「カエル♪」

人生初カエルは抜き打ち検査気味に突然に。


9/25

この日は天王寺FIRELOOPへ。 「悪戯をして捨てられてしまった子供達の楽団」を観に。 5つのバンドの最後にソロ。

どのバンドも相当な腕前でぞんぶんに楽しませていただく。 「異物ズ」は名前とうらはらに高い演奏技術に裏打ちされた楽曲。ただトリッキーなだけじゃない。 「_ _ _ _*」(テイヘン。底辺って意味?)はボーカルのお姉さんが色っぽかったが、 最後のギターさんの大暴れが一番印象的。

そしてその「悪戯をして捨てられてしまった子供達の楽団」。

しかしもう登場時点ですでにすべてを凌駕していたというか。圧倒的。 異形の神のような畏怖さえ滲ませ…と思いきや、 曲が進むごとにどんどんコミカルになっていく!

結局全部持っていってしまった! ひとりでも覚悟完了していれば凄いことが出来る!


9/24

ワンドロップにフライヤー。途中から参加したので、集まっている皆さんからすれば、突然和服着たヘンなやつが入ってきて「何だこいつ?」って感じで。怪訝な表情が心地よい。 飛び入りでさらり歌わせていただく。フクネコ嬢もあらわれて新曲を披露。上質バラードだが昭和歌謡からはどんどん脱却。


9/23


このあと死体が腐敗したりカラスがつついたりウジが沸いたりする映像

笑顔。ホルマリンぎもぢいぃぃぃ〜

スーパーかよ!

宇宙船クジラリアン号

きょうは、ながいはくぶつかんへ、いきました。
いこつや、したいで、いっぱいでした。
こどもこーなーでは、こどもこーなーなのに、
たぬきがくさってぐちょぐちょになるえいがや、
おおかみさんも、しかさんも、ぜんめつするこーなーや、
ひどくこわいこんちゅうにんぎょうで、
こどもはとらうまになるとおもいました。おしまい。


9/22


本日のイカロスの森は「火宅」。 「書の可能性を探す旅」と聞いてどうなるのやら、と思ったが、予想以上のものだった。

小さなエピソードの演劇、派生する朗読、そしてエピソードを締めくくるような書。

ライブペインティングとはまた違う書道。墓石とも卒塔婆とも思える巨大柱に、一気に書ききる様は刹那に賭ける状態。息を呑む。

それぞれのパートが順序よく切り替わる。ここは賛否両論かも知れない。もっと朗読も役者も書道家も入り乱れる面白さもあるやも。しかし今回は初の試み。

「火宅」存分に堪能する。加えてこれからの更なる発展が楽しみ!


9/20

イカロスまつりのスタッフ。 スタッフといっても難しい部分は天国ミロ氏らで私は足元関係と誘導を少し。 前回の舞台で顔を覚えてくれた女子中学生にツーショット写真を頼まれ、浮かれる。

この日は盛りだくさん。 初めに仄暗行燈のコンテンポラリーダンス。 娘と、見守る母の霊とのユーモアとほろりのショートストーリー。

次はイカロスの主:どっこ殿自らの演出、チゴイネルヴァイゼン。 老紳士の緊張感あふれる独白形式。

最後は松尾潤子の郷愁帯びた歌。ビールとかの売れ行きが良すぎてパニック。 最後の方は観客気分で聞かせていただく。

舞台バラシの前に打ち上げ。なんかもうえらい楽しくて焼酎をがんがんいただく。 えらい盛り上がりだが明日の仕度はやらなければ。さすが皆さん手際が素晴らしい。 暗幕を畳んだりなんやかんや運んだり。


9/19


中前寺殿とアメ村で、己がルーツ晒し合いカラオケ祭り。 ZABADAKとかオーケンとかレピッシュとかでつるめて嬉しい。

その後共に「BIG STEP」で奥村監督・セロリ殿らと歓談、 「吸血少女 対 少女フランケン」を観る。 ポップなスプラッターラブコメ。 吸血鬼の川村ゆきえと、人造人間の乙黒えりが、一人の少年を巡り恋の血みどろバトル。 ノリはラブコメだが残酷描写はピカイチ、というギャップがグー。 映画の舞台挨拶で大阪のノリが分からないよ〜といいつつノリノリの御三方の爆笑トークを楽しむ。

映画の後はやかんでビールの出てくる(ピッチャー)「半兵ヱ」にて 友松監督・西村監督・駆けつけた川村嬢を交えた打ち上げ飲み会。 妙に酒がすすみ、久々に浴びるほど、という表現通り飲む。


9/13


神戸は三宮の小劇場「イカロスの森」にて、9月はまるごとイベントが行われております。 私は12日と13日「二ノ宮演劇農園うらにわ」さんの「流星夜話」の前座風に演奏。

私といえば緊張でミキサーのエフェクトスイッチを入れ忘れたりと、トホホの有様。 なにせ今までライブハウスにおいて
演奏途中で「お芝居っぽいもの」が入ることで異世界感を出しており、 ある意味、本来の音楽家としての力量を観客に見誤らせる防波堤であり、
しかし「お芝居」を催すことが前提の芝居小屋においては、 「お芝居っぽいもの」程度のレベルでは無い、クオリティの高さを要求されるわけで、 この防波堤がないというのは今までにない種類のプレッシャーでした。
そんななか、二ノ宮劇団さんにもスタッフさん達にもいろいろ気遣いいただき良くしていただき、なんとかこなせることができました。

二ノ宮劇団さんの「流星夜話」、廃棄された品々に宿る付喪神(つくもがみ)達の宴と、 彼岸にあこがれる老紳士とその妻の思い出が交錯する幻想劇。 大いに観客として楽しませていただきました。

どしゃぶりの中、お越しくださった皆様には誠に感謝の気持ち尽きません。 差し入れのえびせんべい、おいしゅうございました。クッキー、おいしゅうございました。ホッとして食ってばっかり。

イカロスまつりは今月末までまだまだ素敵なラインナップが目白押し。


9/11

イカロス搬入後、練習前にハッピーローラへ出向くと「命懸けナイト」というイベント。 岡林信彦風なハードなフォークかと思いきや、まったりと命を懸けてらっしゃる感じ。


9/1


大阪の無駄をなくすぜ橋本政権、
というわけで、イカロスまつりのチラシを配布に向かうと 赤字施設の府立青少年会館プラネットホールは閉鎖していた。 儲けは度外視で青少年の演劇とかそういう支援をしていたのに残念。 合理化過ぎもどうかと。天下りさんだけクビにすればよかったのではと。


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