2008
08/02/19 いやぁ…なんだこの企画。あまりに楽しすぎる。最上級の部類。 なんたって最上級だから、 これからの人生、この日以上に楽しいことは もう起こらないと確約されたみたいでどうしよう。 そのくらい楽しすぎた。 ロックの殿堂「Sun Hall」であまたの鍵盤家がグランドピアノを弾く企画「ピアノのある時間」。 その歴代の出演者達がホールで鍋を囲み、酒を酌み交わし、鍵盤を奏でる、 というロココちゅーかデカダンちゅーか、そんな豪勢な日。 サンホールさんの気風のよさに感謝です。 やや遅れ気味に入ると、最古参フジシーロが丁度始まるところ。サンホールのテーマ! 立て続けに昭和歌謡テイストなフクネコ嬢。おごそかないい塩梅のはじまり。 なんか嬉しくなって焼酎をガブガブ呑んだら、 まあハイっちゅーかもうただのよっぱらいのサラリーマンのおっさんになっちまって まわりはひいていたかも知れない。いやもうほんとすいません。 皆さん歌とピアノを披露していたのに、わたしといえば軽くピアノを撫でたあと、延々ヒトリ芝居! 8分くらいの短いヤツのつもりだけど、酩酊者の時間間隔はあやふや。 本日の演奏家の中で、一番ヘタだったけど一番ヘンテコだった自信はある!(いいんかよ) 石田ストーンは爆笑させつつカッコよく決めつつと流石。micco嬢は見事に酔拳で、酔いで歌がパワーアップ。 YUE嬢はオーナーへのバースディソングやピアノジャックの曲をさくっと演奏、多才。 山口のりこ嬢は低音の魅力で遊佐未森、感激。 小杉美帆嬢、ゴーダジャパンのまるで「ピアノのある時間」のテーマソングでしっとりキレイに幕引き。 お開きの時間ギリギリまでくっちゃべっておりました。 いやもうほんとに演者の皆さんにもスタッフ皆さんにも感謝しきりです。わたしですみません。
08/02/16 さてこの日は「にじの葉」にて久しぶりの演奏。 いろいろ準備が必要なのにもかかわらず、この日は古〜い知人と会う約束。 お昼のうちにサクサクっとすませて夕方戻りイザ準備、というところで、必要機材の欠損判明。 簡単に組んでみたが、これ音が出ない。 まずマイクの端子にあうケーブルがあったはずなのにどこ・・・ というふうにいろんな物をいろいろ探し、まあこれ、どこかで演奏したとき忘れてきて、 家の練習はサイレントピアノだったのでそういう部分にまったく気づかずにいたわけで絶体絶命。 で、端子の受け口に合うのはデカイMTRだけで、そいつからいろいろ這わせてなんとか音が出るようにしたところ、 ピアノの音色ひとつしか使わないくせに見た目はえらく大げさで、ちょっとした打ち込み系の人みたいでしょげる。 しょげながらごっつい目方に膨れ上がった機材を店に運ぶと、すでにお客さんが結構来ていて、 急いで組み上げようとするも、なんか慌てていると手元がおぼつかなくてふたたびしょげる。 まあそんな中でようやくピアノの音が店内に響きわたるようになると、なんかひとつの達成感というか、 そんな種類の感情で一息つくと、なんかふつふつと湧き上がって演奏開始。 前半はややさぐりながらの足取りだったかも。後半は自分自身感情移入できてうまく伝えられたような気が。 ご観覧くださった皆様ありがとうございました。わたしですいません。 夢想回路、この日は和装回路。 今回は秘密兵器テレビジョン投入で、トランス必至な演奏。素敵な夜を過ごさせていただく。
08/02/14 本日はサンホールにてピアノづくしの演奏会。 ピアニストの乙女達が歌のプレゼントをする中、 ひとりまぎれて毒を振りまく…つもりが… フタを開ければ結構みなさんバレンタインらしからぬ ダークサイド寄りな演奏で、個人的には大喜び。 ライブ掛け持ちなので軽快に演奏し軽快に消えた雪絵嬢、 見事な即興から迫力の終盤まで終始クライマックスのとんとん嬢、 湯豆腐のバラードがやけに涙腺にくるYUE嬢、 いつものコミカルさが無くレクイエム連発の山口のりこ嬢、という具合に、 チョコやるからダークサイドも受け止めろ!って感じ。いや失礼しました。 一番バレンタインって感じのキュートな歌は華嬢。 鍵盤家は楽屋でもツンツンしている人が多いのだが、 なんか皆さん終始なごやかに接していただき演奏前の精神状態はすこぶる良好。 まったく感謝感謝。 わたしといえばいつもの人体欠損恋愛畸譚を、若干奇形なラブストーリーよりにして披露。 そつなく出来た感じ。前回のように感極まって歌詞がとぶことはなく、 終演後余力があった。ここは反省。 社交辞令無用!と日々言うてるが、義理でも貰うとほのかにうれしい。物欲に弱い? ご観覧下さった皆様、共演いただいた皆様、こんな日に呼んでくださったスタッフの皆様、 ありがとうございました。わたしですいません。
08/02/10 あまりの寒さで目を覚ますと、外は一面銀世界。 この日は京都にて行われる「殺人被服者集会」に赴くつもりだが、 列車は走ってくれるのか?一抹の不安。 くよくよしても始まらないので呉服屋通りへ。 和傘を所望しているのだが、和装小物店にもない。 ようやく見つけたのは紙製の「雨に弱い和傘」。格安で売ってもらう。ってこれ使えないじゃん。 幸い電車も運休にならず京の都へ。 初めて来たアバンギルドだが、アングラな雰囲気でいい塩梅。 もうすでに芝居が始まっており、暗いなかヨタヨタしてみる。 この日は以前サンホールのスタッフの方に「あなたは見ておくといい」と薦められた「ストロベリーソングオーケストラ」、 そして摩訶不思議なアコーディオン娘さん、 大地か魂の躍動かを体現する前衛舞踏家の3組。 どの出演者の方にもいい塩梅でトリップさせていただくが、やはり「ストロベリー…」の座長は圧倒的。学ランでアタマ包帯ぐるぐる巻き。 会場一体となってダミー包丁を振り回すあたり至福の極み。 呑んだことのない焼酎が麦芋米と三種類置いてありとりあえずコンプリート。いい酔い加減。 思えば朝の雪も壮大な演出だったのだなぁと勝手解釈。
08/02/01 猫の抜けみち神の路 萩原朔太郎の小説に、異世界に迷い込むことへの畏怖と陶酔と描いた「猫町」があるが、 仕事で立ち寄った町でふと見つけた「神路商店街」、私にとってはまさに異世界であった。 時間は短めだが、再び仕事の合間に訪れる機会。 河の両脇に連なる細い細い路地、まさに猫路を抜けると橋に交差する。 すると果ての見えない長い長いアーケード。白昼夢のような倒錯感。 タイムリミットが近いので目当ての重箱ランチのカフェ「22」へ向かうが、たまたまなぜか連休中。 この気まぐれも猫町。 ふと、見た目が地味で前回素通りしたとなりの店へ。 ランチは小皿3つ。 この日はしそ入り塩焼きそば・とりきのこグラタン・具沢山サラダ。 こちらも「22」に負けない個性ぶり発揮。 最近うまいランチは小さな町の洋食屋さんが当たり目だ。 店を出てアーケードのない方を振り返ると、こちらはこちらで飾り付けのしてある街灯がはるか彼方まで続いている。なんて幻想的。 探検しつくさず、いつまでも謎の町のままでいてもらおうか。
|