●Lyricon Driver日本語マニュアル |
■はじめに
Lyricon Driverの日本語マニュアルです。
元となった原本は勿論Lyricon Driverのマニュアル(WIND SYNTHESIZER
DRIVER INSTRUCTION MANUAL)ですが、私がLyriconを購入した際に付いてきた「誰かが作った日本語訳のコピー」がありましたのでそれも大いに参考とさせていただきました。
また、当時の機材事情や単語など現在にそぐわない表現は適宜よしめめが加筆・修正しています。さらに直訳はなるべく避けるようにしていますので、超訳・意訳のオンパレードなうえ、原本の原型は留めておりません、あしからず。
ようするに「よしめめオリジナルの日本語マニュアル」だと思ってください。
●紹介
●各部解説
├●Controlセクション
├●Trim・Outputsセクション
└●Accessory・Bodyセクション
●保証
●Wind Synthesizer-Driver図表
●運指表
●シンセとのパッチング例
├●セッティング方法
├●ベーシックパッチ
├●よしめめ推奨パッチ
├●EGドライヴパッチ
└●チューニング方法
●テクニック
├●ウィンドテクニック
├●リップテクニック
└●模倣の心理
●手入れとメンテナンス
├●特に注意すべき点
├●接触部の清掃
├●マウスピースとリード
└●リードレバー調整
Lyricon Wind Synthesizer-DriverはV/Oct規格のCVシンセサイザーに繋いでそのシステムをコントロールできるよう作られた楽器です。
Lyriconを使うことによりミュージシャンは繊細で瞬間的な音楽表現や、アコースティック楽器で得られるような表現でシンセサイザーを演奏することができます。これと同じことをキーボードで表現しようとなると多くのフットペダル・アタッチメントが必要となりますが、例えそれらがあったとしても現実問題として不可能でしょう。
Lyriconのコントローラは外見も運指もソプラノサックスに似ています。そして以下の3つのコントロール・シグナルを順に出力することができます。
これらのシグナルはDriverの回路を通してシグナルに変更が加えられキャビネットにある各々の端子を通して出力し、接続先のシンセサイザーとマッチングさせることができます。
最低限のCVコントロール端子を持つシンセに繋げば、ミュージシャンは自分の才能とイマジネーションにより繊細で表現力のある演奏をすることができるのです。
●全体図
全体図の「Controlセクション」、「Trim・Outputsセクション」、「Accessoryセクション」のだいたいの場所をクリックすると説明箇所にジャンプします。また、コントローラをクリックすると後述の「運指表」にジャンプします。
※Lyriconの全体図はこんな感じです。写真を掲載しても良かったのですが、イラストの方がわかりやすい面がありますので。なお、このイラストにおけるスライダー・ツマミの設定は適当です。
●Controlセクション
完全なアナログ回路の楽器であるLyriconは70年代という製作時期も踏まえ、温度・湿度に敏感です。そのためこれらControlセクションのスライダー・ツマミは頻繁に調整することになります(ヒドい時には前回吹いてから何も触ってなくても)。
また、これらの調整は必ず暖気運転(電源投入後5〜15分位)してから行います。
▼Pitch Control
全体の音程を調整します。
・scaleスライダー
ピッチのV/Octを調整します。
通常は「1Vで1オクターブきっかり」ですが、Lyricon・シンセどちらか一方でもズレが生じると微妙に音程が変わってしまいます(例えば高音になればなるほど低くなるなど)。ウィンドCVやベンドCVなどの場合はそう神経質にならなくても良いのですが、6オクターブにわたる音程ともなると絶対に必要な設定項目です。ここが狂っているとピッチ系の設定にも波及してきますので、真っ先に調整すべき項目です。・tuningスライダー
ここでコンサートピッチを決定します。
▼Lip Control
・bend downスライダー
リップセンサーの感度調整です。
Outputsセクションの「bend down CV」を用いてシンセを制御する際、その幅を調整します。調整幅は約1/4音〜1オクターブです。
タイトリップ(唇でリードを押し上げた状態)の時ピッチが真ん中になるよう前述のtuningスライダーを調整します。・bend upスライダー
同じくリップセンサーの感度調整です。
Outputsセクションの「bend up CV」を用いてシンセを制御する際、その幅を調整します。
リードが完全に開いた状態の時ピッチが真ん中になるよう前述のtuningスライダーを調整し、その後このスライダーで上げ幅を調整します。
後述するTrimセクションのRトリマでピッチが影響を受け始めるスタートポイントを設定します。
▼Wind Control
・wind 2スライダー
ウィンドシグナルのレベル調整です。
Outputsセクションの「wind 2 CV」を用いてシンセを制御する際、ウィンドセンサーから得られたレベルを減少させます。通常シンセサイザーのVCAやVCFコントロールCVに接続しダイナミクスコントロールとして用います。EWIでいう「BREATH SENS」、WXでいう「WIND GAIN」と言えば分かりやすいかも。
心地よいウィンドプレッシャー対ダイナミクスに合わせて下さい。
後述するTrimセクションのAトリマでウィンドアタックの調整も同時にすると良いでしょう。
・wind gate 2スライダー
ウィンドによるgate信号を調整します。
Outputsセクションの「wind gate 2」を用いてシンセを制御する際、ゲーティング・シグナルの長さを調整するための項目です。・wind gateスイッチ
ゲーティング・シグナルの長さの切替えスイッチです。
Sの位置でのゲートシグナルの持続時間は「wind gate 2」のスライダー・コントロールで1/100秒〜3/10秒まで可変できます。Lの位置では同じく「wind gate 2」のスライダー・コントロールで3/10秒〜10秒まで可変できます。※ゲーティングシグナルのバリエーション
wind gate 2は、moog、ARP、OBERHEIM、Eμなどのシンセサイザーに合うゲーティング・シグナルやトリガーパルスを出力することができ、それはこのwind gateスイッチで切替えできます。
具体的にはスイッチがSの場合moogタイプが、LだとARP、OBERHEIM、Eμの各タイプのシグナルとなります。・thresholdツマミ
どの位の息の量からwindセンサーの信号が発生するかを決定するツマミです。右に回すと弱い息でも音が鳴り、左に回すと強く吹かなければ音が鳴らなくなります。wind 2とは違い、音のスタート地点を決定するものなので音が出るまでツマミを右にまわし、次に少し左に戻して音が消える位置が心地よい吹奏感となるポイントでしょう。EWIでいう「BREATH ADJUST」、WXでいう「WIND ZERO」と言えば分かりやすいかも。
Outputsセクションの「wind 1 CV」「wind 2 CV」のどちらにも関連する設定項目です。
▼Trim
2つのネジ回し式トリマ調整です。小さいマイナスドライバーで調整します。
・Rトリマ
Lip Controlの「bend upスライダー」にあるとおり、ピッチが影響を受け始めるカーブを設定します。・Aトリマ
wind Controlの「wind 2スライダー」にあるとおり、ウィンドアタック(吹き始めのアタックタイム)を調整します。トリマを右に回すとスタッカートになり、左にまわすと緩やかなアタックとなります。
▼Outputs
標準モノフォーンジャック(パッチコードもしくはシールドケーブルのこと)で外部のシンセサイザーに接続し、望みのコントロールシグナルを送ります。それぞれのアウトプットには便利で簡単に使えるようon,offスイッチが設けられ、スイッチが右でon、左でoffとなります。onになると右のパイロットランプが点灯します。
・pitch 1
Pitch Controlの「scaleスライダー」や「tuningスライダー」による影響を受けないピッチCVです。レンジは約83m VDC〜約3.5VDCまでです。モニターとしても使えます。※よしめめ注釈:
いまいちよく分からないものの、おそらくAccessoryセクションの「オクターブレンジ切替えスイッチ」のLow側でコントローラの運指を一番下の音(最低オクターブ+キー全閉のB)にした状態から、high側でコントローラの運指を一番上の音(最高オクターブ+両小指のD#)までが約83m VDC〜約3.5VDCということなんだと思います。
どんな時に使うんだろ? シンセのVCF CVに繋いでkey followさせるとかかな? 原本マニュアルには「モニターとしても使用でき」って書いてあるからCVの調整用なのかもしれませんね。・pitch 2
pitch1の信号にPitch Controlの「scaleスライダー」と「tuningスライダー」の設定を反映させたものです。
簡単に言うと、リップセンサーからの信号をなにも送らないピッチCVです。リップベンドをしない場合は外部シンセサイザーのCV IN(音程コントロール)と繋ぎます。・wind 1
ウィンドセンサーから送られてくる生の情報です。Wind Controlの「wind 2スライダー」やTrimセクションの「Aトリマ」の影響を受けません。・wind 2
wind 1の情報にWind Controlの「wind 2スライダー」とTrimセクションの「Aトリマ」の設定を反映させたCVです。
原本マニュアルではこちらをシンセサイザーのVCFやVCAコントロールと繋ぐのを推奨しています。・wind gate 1
ウィンドアクションが始まった時にgateパルスが送出され、ウィンドアクションが止まるまで続きます。・wind gate 2
ウィンドアクションが始まった時にgateパルスが送出され、Wind Controlの「wind gate 2スライダー」と「wind gateスイッチ」で設定した時間まで続きます。※よしめめ注釈:
moog、ARP、OBERHEIM、Eμなど一般的なシンセサイザーのgate制御を行う場合はこちらを接続するようです。・lip 1
リップセンサーから送られてくる生の情報です。リードを閉じた状態で0V、完全に開けた状態で+10Vとなり、Pitch Controlの「bend downスライダー」や「bend upスライダー」の影響を受けません。・bend down
リップセンサーから送られてくる情報にPitch Controlの「bend downスライダー」で設定された値が反映されます。
リードを閉じた状態を基音とし、「bend downスライダー」が最大の時はリードを完全に開けた状態で+1オクターブ分変化することができます。・bend up
リップセンサーから送られてくる情報にPitch Controlの「bend upスライダー」とTrimセクションの「Rトリマ」で設定された値が反映されます。
リードが完全に開いた状態を基音とし、「bend upスライダー」が最大の時はリードを閉じた状態で+1オクターブ分変化することができます。※よしめめ注釈:
原本マニュアルでは、Rトリマでピッチインターバルを設定できるためかbend up CVを使うことを推奨していますが、よしめめが使用した感じではbend downの方が自然な感じに思えました。
▼Accessory
・patchプラグ
Outputセクションから何本ものパッチコードを出してシンセに繋ぐのはめんどう・・・という方用に、Driver側だけは1本で済むような端子が用意されています。それがこの「patchプラグ」です。
Lyricon Driverにはブランクプラグ(結線されていない”挿す方”のプラグ)が同梱されており、それを自分の好みに合うようケーブルを結線して使用します。←左に見えるグレーの物体が”patchプラグ”です。
とはいうものの、アウトプットできるのは以下の3つ。シンセにはそれぞれこんな感じで繋ぎます。
- bend up→VCO
- wind 2→VCA
- wind gate 2→gate
※よしめめ注釈:
ブッちゃけ全くなくても問題ありません。後述しますが、基本的なパッチを組む場合、必要なのはむしろbend down、wind 1、wind2のCVでしょうし。・オクターブレンジ切り替えスイッチ
オクターブレンジの切替えです。midを中心とし、low,highで1オクターブ上げ下げできます(スイッチを倒した方向にパイロットランプが点灯します)。
コントローラには2つのオクターブキーがあり、このスイッチを併用して6オクターブの音域を制御できます。・foot switch
アンプタイプのアクセサリーダブルフットスイッチ(エフェクト・リバーブタイプ)を接続すれば、足によりオクターブレンジを切替えすることが可能となります。通常は「オクターブレンジ切替えスイッチ」をmidにして使用します。また、フットスイッチが挿し込まれているとパイロットランプが次のように変わります。
- LEDが左に点灯している場合:ローレンジ
- LEDが両方点灯している場合:ミドルレンジ
- LEDが右に点灯している場合:ハイレンジ
フットスイッチで右を押すとレンジは1段階上り、左を押すと1段階下がります。
注:「オクターブ切替えスイッチ」がhighにある状態で左を押すとフットスイッチの操作指令が逆になります。※よしめめ注釈:
現在市販されているフットスイッチとは違う規格のアナログスイッチのようです。よってこちらも検証できないのですが、「注:」は「右を押すと」の印刷ミスじゃないかな〜。じゃないと普通に1オクターブ下がるだけのような気が・・・。
▼Body
・コントローラ接続プラグ
コントローラの接続ケーブルをここに挿します。向きに注意し、挿した後はソケットに付いているネジを回して締めれば抜けることはありません。・Powerスイッチ
電源スイッチです。電源を入れたままコントローラ接続プラグを抜き挿ししないで下さい。
Wind Synthesizer-Driverの楽器本体及びコントロールキャビネットはその全ての内部エレクトロニクスパーツについて購入後1年間保証されます。1年の間にどのパーツでも材質や製作過程中の不良だということが解れば、Computone(株)は工場で修理し不良部分を交換いたします。保証書は購入後10日以内に記入して送って下さい。そうすれば保証書は有効です。この限定保証書は購入者本人のみに送られ、譲渡不可能です。
Computoneからの船積チャージ料は消費者の方が持って下さい。運賃も受取人払いになります。
使い方をあやまっったり、Wind Synthesizer-Driverのボディやキャビネットに繋いだ外部のものが原因の時は前もってComputoneは修理代見積もりを知らせます。
表面的な尊称(本体、鍵、パネル、ノブ、ケース、etc)はComputoneの責任ではありません。
※よしめめ注釈:
当たり前ですが、Computone社はすでに存在していないため保証の受付はできません(笑)。
Lyriconの運指表です。Lyriconのキーは全開(何も押さないC#)を基準の0とし、キーひとつひとつについて+−で加減算される仕組みになっています。
よって、「正しい運指」というものは存在しませんが、サックス準拠で良く使う運指を掲載しました。
シンセサイザーとの接続例です。また、全体的なセッティング方法やチューニング方法もまとめてあります。
●ウィンドテクニック
Wind Synthesizer-Driverを演奏するのに適切なテクニックを上達させるには、まずWind
Synthesizer-Driverの機能を理解する必要があります。
Wind Synthesizer-Driverのwindセクションは物理的な限界のある構造になっています。マウスピースに強く息を入れすぎるとウィンドセンサーに障害を起し様々な効果が失われます。制御可能なウィンドレベルはプレイヤーがWind
Synthesizer-Driverを深く理解することにより分かるでしょう。演奏の最初の段階で優しく吹くことを覚えると色んなサウンドバリエーションを身に付けることができます。
●リップテクニック
Lyriconコントローラはアコースティック楽器ではないため、普通使われるようなリップテクニックは必要ではありません。アンブシュアや顎の筋肉の使い方などにおける音色の変化はアコースティック楽器と違いLyriconには何の影響もありません。
音程を取るためにリードの正しい位置さえきちんと把握できればシンセサイザーは正しい音程を奏でられます。よって、リードによるベンドレベルはマニュアルに書いてあるよう正しく働くように調整して下さい。
Wind Synthesizer-Driverに付いているファイバーケーンのリードは2つの重要な目的を持っています。まず、トランスデューサーに届く息の流れを修正したり、心地よいベンドコントロールをするためのセルフスプリングレバーとしての働き。そして、リップセンサーにリードレバーを介してエレクトリックシグナルの大きさを決定することです。
ファイバーケーン材のリードは通常のケーン(葦)材のものよりずっと長持ちして簡単には壊れません。ピッチベンドの具合を確かめながら下顎を軽く無理のないようのせて下さい。
●模倣の心理
楽器を理解するのに最良の方法は、他の楽器を上手に真似できるように練習することです。例えばトランペットやフレンチホルンを真似しようとしたら、自分がホーンプレイヤーのように演奏しようと考えることです。
真似したい楽器と関係のある曲を選び、その楽器を演奏する時のように音を出したりフレージングするよう注意して下さい。例えばバイオリンの音を出すにはフレンチホルンとは違ったフレージングとアタックが必要となります。
上達するにつれてシンセサイザーの”音色”はフレージングやアタック、ブレスコントロールなどの要因ほど重要でないことが分かることでしょう。
Wind Synthesizer-Driverはちゃんと手入れをすると何年も使える、アコースティック楽器とは違った構造を持つ楽器です。手入れを怠らなければより一層素晴らしい楽器になるでしょう。
●特に注意すべき点
コントローラのジョイント部より上にはウィンドセンサーとリップセンサーのシステムがあります。本体には回路基板があります。よって、マウスピースはリードレバー調整以外ではねじったりはずしたりしないこと(重要!)。
それぞれのキーの下には銀接点から成るコンタクトスイッチがあります。キーを押し下げると銀接点とボディを通してサーキットが完成されキーの判定を行います。
注意:
キーシャフトのオイリングは伝導性のものを使用してください。工場か代理店以外では本体の機械部分の修理はしないで下さい。
●接触部の清掃
接触部は銀製で完全な伝導体ですが、空気中の酸素・水分により表面が酸化膜に覆われてキーを押す際に変な雑音をおこすことがあります。その場合は以下のようにクリーニングして下さい。
綺麗な新しいドル紙幣かビジネスカードを半分に折り、キーとキーコンタクト(銀接点)の隙間に滑り込ませます。キーを優しく押し、ドル紙幣をはさんだらそのまま引っ張り出します。オクターブキーを含む全てのキーの接点をこうして綺麗にして下さい。また、この方法でもキーコンタクトの汚れが取れないような場合、ドル紙幣などの代わりに細かい紙やすりかクロッカス布でやってみて下さい。
※よしめめ注釈:
こう書いてありますが、実際にはドル紙幣ではなかなか汚れが落ちないそうです。かといって汚れ落としのたびに紙やすりを使うのもリスキーですので、汚れが落ちない時はコンパウンドで磨くのが最良の方法のようです。ようするに日ごろからメンテナンスを怠らず、キーを使いまくればいい話なんですけどね。
●マウスピースとリード
Wind Synthesizer-Driverのマウスピースはテナーサックスのマウスピースを少し改良したものです。使われているリードはファイバーケーン材でWind Synthesizer-Driverに合うよう改良されています。リードを交換する際はリードレバーが通常の位置からはずれて曲げられないように注意して下さい。リードレバーが正しく調整されているか次のようにチェックして下さい。
※よしめめ注釈:
Lyricon Driverのマウスピースはブリルハート"Ebolin"9☆のテナーサックスのものです。シャンク部分外型を削り高密度ポリエチレンのスリーブが取り付けられています。また、ファイバーケーン材のリード(簡単に言うとプラスティック・リード)はセルマー・バンディ製でMediumが付属され、コントローラのボディと干渉しないようシャンク寄りの部分が切り落とされています。
●リードレバー調整
注意:
リードレバーの調整はリードレバーが曲がったりゆがんだりすることのない限り行う必要はありません。
警告:
指示どおりに注意深くリードレバーを調整して下さい。マウスピースをクリーニングしたり、リードを変える時はリードレバーを曲げたり力を加えたりしないように注意して下さい。リードレバーが通常の位置と違うところにあると内部の機構が壊れ工場での修理が必要になってしまいます。
リードレバー調整は複雑に思えますがそんなことはありません。一度覚えてさえしまえば、やらなければならない時には簡単に調整できるでしょう。
リードレバーは横方向に曲げたり、ひねったり、回したり絶対にしないようにしましょう。また、正しく調整するコツとしては一度に大きく曲げず、細かく何度も行うと良いでしょう。一回つき1インチの極何分の1か曲げるようにしましょう。
リードレバーの調整後は最終チェックとしてマウスピースとリードを付けた状態でリップベンド(唇で)しましょう。
また、リードレバー先端はマウスピースのティップ(先端部分)の約1/8インチ下が良い位置でしょう。これは、マウスピースのティップにあまりにも近いと息の流れが限られてタイトエンバウチャー効果によりリードが閉じてしまうからです。
●Lyricon Driver日本語マニュアル |