●EWI速弾き講座(講師:しろ) おまけ
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■おまけ (私の場合)

 私の拙い講座を読んでくださり、ありがとうございました。
おまけですが、私の苦労話(?)を紹介したいと思います。

 私が以前運指で苦労した曲に、T-S○UAREのK○IGHT'S SONGがあります。この曲は非常に速い曲ですが、その曲の完コピを目指して練習している時、そのEWIソロの一節がどうしてもできませんでした。

 このように、4つの音を1セットとしてそれを4回、それをさらに5パターン繰り返す部分です。通常の運指では、オクターブをまたがなくてはいけませんが、これだとどうしてもEWIならではの別音(ピロ音)を入れてしまうのです。テンポを落とすと可能ですが、この曲のスピードでは私には不可能でした。かと言って、上のDの音だけ換え指にしても、なかなかうまくいきません。この曲のビデオクリップで、EWIの指使いをクローズアップしているようなものがあれば良かったのですが、そんなものは見つからず途方にくれていました。悩んだ挙げ句に思い立ったのが、全面的に換え指を駆使することでした。

<1小節目>

<2小節目>

<3小節目>

<4小節目>

<5小節目>

 少し解説をさせていただきます。かなり特殊な換え指をしていることは自分でも承知しています。小さくてわかりづらいかも知れませんが、基本的にBとBisキーを左手人差し指で一緒に押さえています。必ずしもBisキーを同時に押さなくてもいい運指もありますが、できるだけ単純にするため、左手人差し指の位置を固定しました。何キーというのかわかりませんが、右手人差し指の腹で押さえる、半音上がるキーを押しっぱなしの運指が苦心の結果です。このキーは、他のキーと同期させるのが難しく、触れたり離したりを繰り返すと、必ず別音が混じってしまいます。ならば押しっぱなしにしようじゃないかと考えたわけです。そのキーに指を当てながらその他のキーを探っていく。こんな作業を経て、とりあえず何とかこの曲のスピードにのせながらも、運指を追いつかせることができたのでした。この運指を考えたのはかなり前であり、それ以降、この曲をバンドで演奏することはありませんでしたから、他の運指については考えてはいません。多分、もっと効果的な運指もあるとは思います。本○氏の運指とも違うでしょうし、あくまで私の我流によるものですが、あきらめかけていた運指を、このように解決することができたのです。念のため書き添えておきますが、この運指は万人に受け入れられるものではないと思います。通常の運指の方がうまくいった、という人もいるでしょう。もし自分の考えた方が使いやすいよ、というような運指があれば教えていただけると嬉しいです。
なお蛇足ですが、この曲のソロ、ここの部分以外については、あまり換え指の出番はないかも知れません。通常の運指(又はよくある換え指)で、ひたすら速く演奏する練習を積むしかないでしょう。私にしても、完璧に演奏できると言うつもりはありません。私も技術的にはまだまだ練習が必要なようです。

Oct.2002


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