PA・ミキシング失敗集
ここでの内容は個人的な感想であり、
効果や効能を示すものでありません。
音が出ない | 【電源コンセント抜け】
屋外ライブで時々やられるのが、電源コードを足で引っ掛け、そのまま気が付かずに立ち去られること。室内でも起こりうるが室内だと各機器のランプの点灯・消灯ですぐに分かるので気が付くが、屋外で天気が良いと周りが明るすぎて、機器のランプが点灯しているのか消灯しているのか分かりづらい。
コンセントとか電源リールに差したすぐ近くで、電源コードを何かにちょっと巻きつけたり、ガムテープで固定するなどして、コードをちょっと引っ掛けたくらいではプラグが外れないようにしておく。
|
【ミキサーの入力端子の接点不良】
いつも使っているミキサーだと、何チャンネルはマイク、何チャンネルからはラインインなどと場所を決めて使っていたりする。
そしていつものようにマイクなどの接続を済ませ、音出しのチェックに入ると電子オルガンの音が出ない。電子オルガン本体は出ている。そこにつないだモニタースピーカーからも出ている。ところがもモニターからスルーパスした音がミキサーから出て行かない。 コードを変えたり、電子オルガンから直接ミキサーに入れても駄目。
最後に、それまででOKだったマイクの位置に接続し(マイク/ライン切り替え)すると音が出る。そしてもしやと、それまで駄目だった位置に差し戻し、プラグをグリグリしてみると音が出てきた。接点不良だ。
使い慣れたミキサーと言えど、会場に持ち込む日までに接続が正常かどうかの確認が必要。また時々は接点改良剤でのメンテナンスも。
|
|
【保護回路】
いつものようにギターアンプをミキサーに接続し、音出しのチェックに入ると、全ての入力がうんともすんとも言わない。 あれこれ接続を変えてみても、マイクなど他のものも音が出ない。
さんざんやってみて、もう駄目だとミキサーの電源を切る。 そして最後の試しにと、電源をもう一度入れてみると、音が出始めた。
ミキサーの電源を入れた状態で、入力やら出力やら、その都度差して行ったので、どこかで大きな電流が流れ、保護回路が働いたのだろう。
|
|
電池関係 |
【アクティブ式ピックアップ】
言うまでもないことだが、アクティブ式のピックアップには電池が必要。最近は消費電力が小さくて電池の持ちが良くなってきているが、その長寿命が災いして、電池の換え時を失念。
これはワイヤレスマイクセットにも言える。大事な本番前には、新しい電池と交換しておく。
(電池が要らないタイプのものをパッシブ式という)。 |
【電子オルガン】
ACアダプターからの電源で使うが普通であるが、万一の電源コンセント抜けに備え、本番の日の前までに電池を入れておく。 バックアップの電池が入ってなければ、本番直前での様々な設定がメモリに保持されない。
本番途中で電源が落ちると、電源が復旧したあとの再設定に時間がかかるし、また設定漏れも出てきやすい。
|
|
【チューナー】
ギター類は本番中でも曲間に頻繁にチューナーを使うので、電池の交換には気をつける。
|
|
ハウリング | 【スピーカーとマイクの位置関係】
これはPA・ミキシングではよくある出来事なので、色々な場所でのミキシングを経験するしか仕方がないことではと思う。
基本的にはスピーカーの向いている方向周辺にはマイクを持ってこないということ。
|
【マイクのイコライザ】
ハウリングが出ると、すぐに入力ボリュームを絞ることになるが、イコライザ(EQ)も下げてやる。 ボーカル用のマイクでハウリングが出た場合、HIGHとかLOWのイコライザは相当に絞っても大丈夫。室内の部屋で壁からの反響が良すぎる場所では、どちらもゼロにしてもさほどボーカルには影響しない。影響はあるにはあるが、ハウリングを押えるために出力を相当に小さくしなくてはならないので、それよりは周波数レンジを犠牲にする方がまし。
ミキサーには各チャンネルにLOWカットのボタンが付いているものがある。演奏に支障のないチャンネルは最初から入れておくのがよい。
|
|
【電子オルガンでハウリング】
電子楽器がハウリングをすることは普通にはない。
電子オルガンからモニタースピーカーに、そこからミキサーに入れて、メインスピーカーから出力。
この状態でモニターにマイクを近づけると、マイクが電子オルガンの音を拾い、メインスピーカーからの音でハウリングが起きる。
要は、マイクでのハウリングであるが、電子オルガンの音が起因してのハウリングなので、マイクとモニターの関係からのハウリングと気が付きにくい。
電子オルガンといわず、モニターあるいはアンプスピーカーからの音をマイクが拾ってのハウリングがある。
|
|
音が割れる |
原因にはいろいろあるが、アクティブ式のピックアップなどの機器では電池容量が十分あること。
ヘッドホン出力からライン入力する時には、抵抗入りの接続コードを使う。ステレオミニジャックの接続コードが市販されている。
ライン出力をミキサーのマイク入力に入れると音が割れる。マイク・ライン切り替えをチェック。
マイク出力、パッシブ式のピックアップをライン入力につなぐと、音が小さ過ぎ、これを無理に増幅すると音が割れる。これらはチャンネルをマイク側に切り替えて使う。
ギターアンプなどでは、入力部にゲイン(GAIN)が付いているものがある。何段階かの切り替え式のものもあれば可変抵抗式のものもある。
アコースティックギター用のエフェクターにパッシブ式のピックアップをつなぐ場合、入力が小さいので、エフェクターで入力ゲインを切り替えて小さな音でも拾らえるようにする。それをミキサー に入力するとき、音が小さいのでライン入力ではなく、マイクにして使う。が、マイクにすると大き過ぎる時には、エフェクターに戻ってゲインを切り替えてみる。
|
音が小さい |
マイク出力、パッシブ式のピックアップをライン入力につなぐと、音が小さい。チャンネルをマイク側に切り替えて使う。
接続がモノラルのホンジャック式のマイクがあるが、これをミキサーのチャンネルのホンジャックに差して使うと、音が小さいということがある。その場合、もしマイク本体がXLRの3点式コネクタになっていたら、XLRのオスメスのコード、普通に言うマイクコードと交換して、ミキサーのXLR入力部につないでみると、良くなることがある。
|