ヘッドホン用モノラルスイッチ
ここでの内容は個人的な感想であり、
効果や効能を示すものでありません。
ヘッドホン用モノラルスイッチ | ||
宅録での編集の仕上げとして、音量バランスをとる作業があるが、編集はおろか普段の音楽試聴もほとんどをヘッドホンでやっていてモニタースピーカは置いていない。物(ブツ)がないわけではないが置く場所(スペース)がない。
ヘッドホンでの作業で一番困るのが、モノラルで再生した場合の音のバランス。聞く人は普通にはステレオであってもコンポなどのスピーカから聞くわけなので、モノラルあるいはその状態でボーカルと他の楽器との音のバランスが取れていなくてはいけない。ヘッドホンで聞くと、左右センターの音の分離が良い分、センターのボーカルとか楽器の音量がやや小さめに感じられるので、どうしても大きめに調整しがちになる。
編集ソフトとは別に、再生中の音声をステレオからモノラルに変えられるソフトがあればと探してみたが見当たらず。というか、MS-DOSからWindows95あたりまでは、ボリュームコントロールにモノラルボタンが付いていたかと思うが、WindowsXPのものには付いていない。
そこで、ハード的?に、ステレオをモノラルに切り替えられるスイッチを作ってみた。
ホーンジャック、ミニホーンジャックにはステレオとモノラルの2種類があるが、これは相互に接続しても、うまくステレオをモノラルにすることができない。 というのも、ステレオはジャックの先端から、L・R・シールドとなっているが、モノラルのジャックの相当場所は、L・シールド・シールドとなっている。 楽器系のミキサーなどの機材には「L端子にだけ接続した場合にはモノラルになる」というのがあるが、これである。
ステレオをそのままモノラルにするにはLとRとを接続(ショート)してやるだけでよいのだが、ジャックとか変換コネクタではこれができない。
そうして作ったのが「完全モノラルスイッチ」で、これはアンプとヘッドホンの間に入れて使用する。
さらに別途作ったのが「半分モノラルスイッチ」。これはステレオミニコンポなどの一般に家庭でよく聞かれているスピーカー再生での左右センターのバランス状態に近くなるもので、ステレオとモノラルの中間である。例えばLチャンネルが9時、Rチャンネルが3時の方向から聞えてくるとして、これは11時と1時あたりから聞えてくる。多少ステレオと分かる感じである。 |
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