ストロークの練習
フラットピックを使ってのピッキングの基礎は、ストロークをとことん弾いてみることに尽きるのではと思う。
もし、まだあまりストロークをやっていない人であれば、その良い練習方法がある。
ジャンバーとかカバンのジッパーの金具を、フラットピックを握る要領で人差指と親指とで握り、左右に引く練習をする。
この時、映像のように、あくまでも握った金具を引き、それでジッパーを開け閉めするようにすること。金具は引かれる方向に倒れている。
引く力だけでジッパーを開け閉めする、これがストロークでの、もっとも軽いタッチでのストロークになる。ギターでの実践であれば、弦をなでているだけの状態に相当する。
「軽いタッチのストローク」 (画像をクリックして再生)
その逆に、一番強いタッチのストロークを弾く時には、金具をジッパーに直角に強く握り、直角を保ったままジッパーの開け閉めをする。もしジッパーの所に弦(1〜6弦)が張ってあるとすると、バリバリという感じで弦をはじいている感じになる。
「強いタッチのストローク」 (画像をクリックして再生)
ギターの教則本などで推奨しているストロークには、「強いタッチのストローク」に近い状態でのものが多いが、もしこれで慣れてしまっていたら、「軽いタッチのストローク」だとフラットピックが不安定でできない、という人が多い。その場合は、もう矯正できないので、「軽いタッチのストローク」を弾くのはあきらめた方がよい。
「軽いタッチ」の練習から始めれば、「強いタッチ」でのストロークまでの無段階のストローク、すなわちフラットピックでのピッキングを身に着けることができる。
まずは「軽いタッチ」から始め、握りの感覚、引く感覚、手首(上腕)を返す感覚に十分慣れてきたら、少しずつ金具の先端でジッパーをこする力を加えていく。
この時、金具を倒す角度は変えないやり方と、倒す角度も少しずつ起こしていくやり方の2通りがあるが、何度も練習して、この両方の感覚を身に着ける。
そして最後に、フラットピックを持っての、ギターでの実践練習に入る。
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