ギター伴奏でのワンポイント
ここでの内容は個人的な感想であり、
機能や効能を示すものでありません。
ボーカルがいて、それにギター1台だけで伴奏する時のワンポイント
伴奏としては、
の3種類を主体に構成するのが多いと思うが、1と2で気を付けないといけないのは、アルペジオと歌のメロディーが重なってはまずいということ。
メロディーパートをギターが弾くと、ボーカルが自分のニュアンスで歌うのを阻害する感じになる。 また、その部分がボーカルとのユニゾンになるということは、伴奏としての和音が失われていることになる。 事前の練習ではメロディーとの重なりをチェックし、そうした場所が出てきたら、重ならないようにアルペジオの順番を変えるようにする。
普通にアルペジオを弾く場合、1〜3弦で和音、4〜6弦でベース音という感じで弾くことが多いと思うが、これまでの経験上、1〜3弦でのアルペジオは割とメロディー部分と重なってしまうこと がある。
この重なりをできるだけ避けるやり方として、和音の1〜3弦を1つシフトして、2〜4弦で和音を弾くというやり方がある。ベース音は今まで通りに4〜6弦で。 シフトしたからといって重なりが皆無になるわけではないが。
コードのD、Dmなどベース音がDの場合は4弦開放がベース音なので、その時は4弦でベースを入れ、2弦と3弦だけで和音を弾くか、1〜3弦で和音を弾くかをする。
2〜4弦でのアルペジオは少し地味な感じがするかもしれないが、意外とボーカル(メロディー)との相性は良い。
※最近になって気が付いたのだが、サイモン&ガーファンクルの「Homeward Bound」という曲のギターがこの弾き方をしている。YouTubeで「Homeward Bound Paul Simon」で検索すると、ポールサイモンがギター弾き語りしている映像が見られる。
そして、フレーズの終わりのボーカルが歌を伸ばしている所であるとか、サビのパートの中で、1弦も使ってサブメロディー的なものを入れてやると、伴奏が生きてくる。
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2台のギターでの伴奏
フォーク全盛の頃、演奏でよく使われているたのは、それぞれ違う位置にカポを付けて弾くということ。 例えば1台が開放弦でCを弾く時、もう1台はカポ3にしてAを弾くということ。この場合、コード譜がキーCであれば、別途キーAのを用意することになる。
1台がローコードを、もう1台はカポなしでハイコードを弾くというのが、少しアップグレードした伴奏になる。ハイコードを弾く方はイントロ・間奏などでのギターのリードパートを担当ということになる。 が、アコギのリードにはアコギのリードのセンスを持った人が弾かないと、リードギターがメインとなってボーカルやもう1台のギター演奏を台無しにしてしまうことがある。リードギターはとかく目立ちやすい。それをあまり目立たず、自然に聞かせるセンスが必要。例えて言えば、しゃべるギターではなく、オーケストラのバイオリン・ビオラのような感じ。リード強調部は第1バイオリン、ボーカルが歌っている時は第2バイオリンといった感じ。
この他に、1台は通常の1〜3弦での和音を、もう1台は2〜4弦での和音を弾くと いうやり方ができる。 アルペジオの順番、例えば1台目が3・2・1・2・3・2・1〜と弾くところを、もう1台が4・3・2・3・4・3・2〜と、同じ順番で弾いたなら、重和音でのアルペジオを弾いている感じになる。 同じ事は一人でもできることはできるが、二人が弾くと微妙にタイミングとかピッキングの強弱が異なるので、それがかえって音の厚みになる。 完全にシンクロするには単調なアルペジオを選ぶことになる。完全シンクロを捨てて、1方のギターのアルペジオのイメージでもう1台も弾くということは割と普通にできる。このどちらもそれなりの味がある。 そしてこの場合は、コード譜は1種類で済む。
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