今日は県内某所にある「ふ〜てん村」という村にやってきた。
今日・明日の2日間で、村の北東にある通称「帰ラズノ森」を散策するのだ。
何故今回この森に向かったかというと、
1,村民さえも滅多に足を踏み入れない秘境(冒険心)
2,カブトムシが異常に多い(バンドの資金援助)
3,森の主に会うのが最大の目的(ミーハー)
同名のバンド「ふ〜てん村」のリーダーとしては、ここは是非攻略しておきたいポイントである。
まずは、朝も早くから探検隊のにぎりめしを作る。
私のカリスマ性にプラスして、こういった細かな心配りが隊の志気をアップさせるのだ!
|
手製のおにぎりを・・・ |
今回の隊の紹介をしよう。
村の情報通と知られる「セイロク」は、村営ケーブルテレビの局長兼アナウンサーとしても知られる。
そして村で最も森に詳しい初老のジニー。彼の愛車(4WD)に3人で乗り込み、森へ向かった。
本当はsat.Cとトウソンも誘ったのだが、「脳みそに耳毛が生えた」だの「あなたが噛んだ小指が痛い」だの、体の良い言い訳を作ってきたので、それならしょうがないと新たに隊員の募集を掛けたところ、全国から80万通以上の応募があり、幾度にも亘るオーディションを経て適当に選び抜かれたのが、このセイロクとジニーである。
|
|
セイロク |
ジニー |
さて、村役場を出発してものの2分で森の入口に着いた。
ジニーの愛車(4WD)を下り、徒歩で森の奧へと入っていった。
|
繋がれる愛車(4WD) |
鬱蒼と生い茂る森の内部は独特の雰囲気があった。
何人をも寄せ付けぬ不気味さ、しかし森の住人を守るかのような包容力と生命力があった。
ここには本来の自然が息づいている。人工的なものは皆無!
既に時刻は午後6時を回り、夕日が徐々に赤みを帯びていく。
樹木の隙間から見える夕日は幻想的でもあり、これから起きる不思議な出来事を予兆するかのような不気味さも持ち合わせていた。
|
徐々に沈む夕日が・・・ |
すっかり日も落ち、一行はキャンプを張ることにした。
遠くに野犬とも狼とも思える遠吠え、何やら奇怪な鳥の鳴き声・・・内心僕はその雰囲気に呑まれ、恐怖していた。
ジニーが薪を広うと言ってすぐ近くを歩いていたその時・・・「ギャーー!!!」ジニーの声である!
慌てて行ってみると、額を蛇に噛まれ、もがいているジニーがそこにいた!
幸い毒蛇ではなかったが、傷口が化膿してはイカンと思い、マキロンをぶっかけ消毒。
「痛い!痛い!」と言うジニー。ちょっと嬉しそうなセイロク。
大丈夫かこの2人?
|
大丈夫かジニー! |
そうこうしている内に、殆ど眠れないまま朝を迎えた。
少し朦朧とする頭を無理矢理起こし、テントの外に出るとそこには驚くべき光景が!!!
そこは突然拓けていて、真ん中に大きな木が1本そびえ立っている。
|
不思議にそびえる大樹 |
ここに森の主が居るに違いない!
そう思って一歩踏み出した瞬間、「おまえらどこ行くねん!」
・・・!!!!
恐らくここの番人であろう、巨大な筋肉のオバケ、もしくは昆虫のような腹をした怪物がいた!
|
驚異の怪物 |
「ここは通れへんねん。帰ってクソして寝ろや!」
ここで引き下がるわけにもいかず、我々は闘うことにした!しかし力の差は歴然。
どうやって闘おうか悩んでいると、田所博士からもらった変身ベルトを思い出したので、変身することにした!
|
変身した僕たち |
苦しかった激闘の末2-1の判定で怪物に勝つことができた。そしてついに我々は森の主に会うことができたのだ!
|
60分1本勝負 |
しかしいざ会ってみると、意外とアンニュイな森の主との会話は特に盛り上がらず、結局山場の無いまま、お茶だけ飲むと我々は森を後にすることにした。
|
アンニュイな森の主 |
帰りにたくさんのカブトムシを捕まえ「これを売ればバンド活動も少し楽になるなぁ」などと思いつつ、森の外で待つ4WDの元へ。
・・・そこに事件は待っていた!!!
少し目を離した隙に50匹は下らない数のカブトムシが突然姿を消したのだ!!!
慌てふためく僕、呆然とするセイロク、保存食の干しバナナをかじるジニー・・・。
その横で、バリバリ音を立ててカブトムシを食する4WD・・・。
僕の視線を感じると、4WDは満足げに笑った・・・。
|
|
消えたカブトムシ |
満足げに笑う4WD |
|