そして肝心のまことさんなですが、オープニングナンバーはなんとニューオリンズの名曲「Big Chief」！プロフェッサーロングヘアーで有名なこのナンバーをギター弾語りで演ってしまうとは・・・！フット・ストンピングを始めるのと同時に右手を弦に叩きつけ力強いビートを創り出し、そしてハスキーボイスで唄いだした瞬間、僕はぶっ飛んでしまいました。だって、まことさんがすっげーワイルドになっちゃっているんですよ。“細かいことは気にせずガンガン行こうぜ！”って感じの激しい演奏で驚いたのなんの。「Big Chief」から間髪入れずに「Mess Around」になだれ込み、これもまた疾走感溢れるビートで攻めまくり、参りました。この２曲でまことさんがポケモンみたいに進化していることを確信しました。
お次はギターをStyle-Oに持ち替え十八番の「What A Wonderful World」を唄い上げ場をクールダウン。この戦前品のStyle-Oの音がスゴくよくて、生音なのに程よいリバーヴがかかっていて聴いていてとても気持ちいいんです（有山さんも「エエ音やなー」と言っていました。）。
それから、お持ちかねのオリジナル曲「Tin Roof Bar」と「天使のゆりかご」へ。「天使のゆりかご」はフェバリット・ソングの一つなんだけど、やっぱりライヴで聴くとたまらんね〜。
もちろんデルタ・ブルースの名曲も「I Can't Be Satisfied」「Pony Blues」「Love In Vain」と演ってくれました。まことさんの「Love In Vain」ははじめて聴きましたが腹の底から絞り出すような声には痺れました。
後半は新曲を数多く披露してくれて、とくにアンコールで唄った２曲−先月ジャズ・フェスに出演するために訪れたアラバマで書いたという英語詞のバラード「オールド・グリーン・ブリッジ」と夏にぴったりという雰囲気の「ブロウ・イン・ブロウ」−はよかったですよぉ〜。

お店もお客さんもいい雰囲気で、いいライヴでした。次回、大阪には１２月に来ると言っていました。その時はまたヒポポタマスで演ってください。ヒポポ大王さま、まことさんよろしくお願いします。