ほこりの向こうにバスが来る 担いだギターに雲が立つ 夏がぼんやり立ち止まる 電線の向こうで立ち止まる 道に転がるコーラの瓶も 風流に赤を滲ませる 唄を歌って玉葱畑 あの季節 果たして色はなに 噂通りの大人になっては見たが 過ぎた時ほど変わっちゃいない 昔の街に花が咲き 風はほんのり黄土色 ここでようやく気がついた この人生俺のもの ひと花咲かそか あの街角で ふた花咲かさそか あの街角で 花よ咲け咲け この街角で 夢を話した記憶はないが ストーブの色なら覚えてる 4人の屋根に降る雪はもう やかんがチンチン大晦日 アンタの一番大事なものが 今でもまだ咲いているのなら この季節ごと変えてやるよ 来い来い 花咲く 春よ来い |
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『 vol.1 chap.100 〜花咲く曲がり角〜』 より |
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